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ワルナスビ…圧倒的繁殖力と生命力と毒性をもつ、超危険植物

 

数ある迷惑植物の中でも、圧倒的繁殖力+毒性という最悪級の「ワルナスビ」。

ワルナスビは外来種であり、日本の土地でも増殖しています。

悪名高いワルナスビの特徴について調査したので、分かったことを報告します。

 

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まるで悪意を具現化したかのような生態をもつ「ワルナスビ」

 

ワルナスビは異常な繁殖力を有する

家畜や野生の動物にワルナスビの実が食べられ、動物が移動しながらフンをすると、フンの中に混じっていたワルナスビの種子がその土地に根付く。動物の移動に伴って、ワルナスビの種子が広範囲へと拡散されてしまう。




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土地に根付いたワルナスビは、地中へ垂直および水平に地下茎を張り巡らせるせいで、ごく短期間で繁殖してしまう。

しかも、ワルナスビには除草剤が効きにくいので、「広範囲へ除草剤をまいて一気に駆除する」という効率的な対策が取りにくい。

 

 

 

ワルナスビは脅威の再生力を有する

耕運機などを使ってワルナスビを巻き込んで寸断してしまうと、千切れた地下茎の1つ1つからワルナスビの芽が出て、再生する。

邪魔なワルナスビの植物体を破壊したつもりが、かえってワルナスビを増殖させてしまう事態になってしまう。




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ワルナスビは害虫達の温床となってしまう

 

ワルナスビの茂みが「ホオズキカメムシ」「ニジュウヤホシテントウ」といった害虫達の温床となり、人間に害を及ぼす。

ホオズキカメムシはピーマン・トマト・サツマイモにとっての害虫となる。




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ニジュウヤホシテントウは、ワルナスビの葉を食べるほか、他の有益なナス科の植物の葉まで食害するので、作物へ被害が及ぶ。

 

 

 

ワルナスビの実は毒性をもつ

ワルナスビの毒性については、次の項目で詳しく解説します。

 




役立たずどころかワルナスビは毒草

 

ワルナスビの実の毒性

  • ワルナスビの実に含まれる主要な毒成分は、アルカロイドの一種である「ソラニン」
  • ソラニンを多量に摂取すると、「下痢」「おう吐」「頭痛」「胃炎」などの症状をきたす
  • 家畜、犬や猫のようなペット、小さな子どもがワルナスビの実を誤って食べて中毒症状を起こすことは珍しくない
  • 実のみならず、ワルナスビの草全体へ毒成分が蓄積されているため、本当に煮ても焼いても食えない植物

 

 

 

 

ワルナスビの実は「Devil’s tomato(悪魔のトマト) 」「Apple of Sodom(ソドムのリンゴ) 」などと呼ばれている。

ワルナスビの実は黄色く熟し、一見するとプチトマトと似ているため、誤って食べてしまう人も多いようだ。

ワルナスビの実の中には70~80個もの種が含まれており、100年以上経過した種でも、水や土壌などの条件がそろえば発芽するなど、強い耐久性を有している。

 

危険植物リストで「ワルナスビ」が堂々の最高ランク

 




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爆発物…恐ろしい繁殖力でひたすら増殖
:竹&笹、ワルナスビ
┃B:ミント、 ドクダミ、オキザリス
┃C:ナガミヒナゲシ、ツルニチニチソウ、カンナ、トケイソウ
┃   アイビー&ヘデラ、菊類、宿根朝顔、シャガ、ツユクサ
┃   ケナフ、シソ、キバナコスモス、ラズベリー
┃D:藤、キウィ、ノウゼンカズラ、イチジク、ビワ、フサスグリ

Aランク:悪魔の破壊兵器。厳重な管理下でも制御不能。
Bランク:堅牢な施設内(鉢植え)でのみ取り扱い可能。施設外持ち出し厳禁。
Cランク:ここから制御可能。しかし地域内汚染を招く可能性が高く油断大敵。
Dランク:危険物であるという認識さえあれば問題ない。むしろ管理が容易。

 




ワルナスビをはじめとした有害な「外来種」

 

ワルナスビは、アメリカ合衆国南東部(カロライナ周辺)原産の外来種であり、日本を含むアジア、ヨーロッパ、オセアニアにも移入分布しています。

 

 

有害な外来種の動植物に共通してみられる特徴

  • 劣悪な自然環境でもたくましく繁殖したり、一度に産む子どもの数が多かったり、出産のペースが早いなど、強力な繁殖力を保有していることが多い
  • 貪食性であることが多く、在来種をどんどん捕食して駆逐していく
  • 巨体であることが多く、在来種よりも強いことがよくある
  • 有毒であったり、親が子どもがある程度成長するまで保護する性質があったり、人間が手を出しにくい位置・すき間に巣を形成する性質があったりと、生存率が高い

 

 

身近な外来種と言えば、「アメリカザリガニ」「ブルーギル」「ブラックバス」「アライグマ」「クズ(植物)」「ウシガエル」「ヌートリア」などです。

これらの外来種は、在来種を捕食し続けて数を激減させたり、在来種と交雑してハーフが誕生して純粋種の数が減ってしまったりと、生態系を荒らし続けます。

 

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