デザインやキャッチコピーを考えるのが仕事のクリエイティブ系の職業は、アイデアが非常に重要になってきます。
古典的名著「アイデアのつくり方」の中で公式化されているアイデアの出し方を解説します。
第一段階「データ集め」
- アイデアを出したい分野に関する研究資料・販売額データ、といったデータ
- 新しく生み出したアイデアを訴えかけたい人達の嗜好・行動・属性、といったデータ
- 世界各国の文化・歴史上の出来事・科学分野でかつて発見された法則や知見・雑学など、上記の1と2のデータとは関係が無い、この世のありとあらゆるデータ
アイデアを生み出す第一段階では、上記の3種類のデータを収集することです。
書籍を購入したり、図書館で本を借りたり、自身が所属している企業内でのマーケティング部が調査したデータを利用することで、上記の1と2のデータを収集します。
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3は、普段からいろいろな書籍を読んだり、映画やテレビドラマを見たり、ネットで様々なジャンルのサイトを閲覧することで、日常的に興味の幅と知識量を増大させていくことが大事です。
参考:「アイデアのつくり方」とは
「アイデアのつくり方」は、J.W.ヤング(James Webb Young)が著した、アイデアの発想方法を公式化したベストセラー本。
J.W.ヤングによるアイデア発想の原理は以下の2つ。
- アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない
- 既存の要素を新しい組み合わせに導く才能は、物事の関連性を見つけ出す才能に依存するところが大きい
J.W.ヤングは、アメリカ最大の広告代理店に勤めて偉大な功績を残し、大学での研究や教壇での講義でも数々の実績がある有名な人物。
「アイデアのつくり方」の書籍↓
第二段階「データの咀嚼(そしゃく)」
- 第一段階の「データ集め」で集めたデータをあれこれ見比べてみること
- 「こちらのデータと、そちらのデータは、何か関連性は無いか?もしも共通点があるようなら、どうにかして2つのデータを結びつけることはできないか?」といった風に、データ同士をあれこれ組み合わせてみることを繰り返す
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「アイデアのつくり方」の著者であるJ・W・ヤングは、「3インチ×5インチ(7.62cm×12.7cm)の大きさの、紙製の白いカードを複数用意し、それらの白いカードに1枚につき1つのデータを書き込み、出来上がったカード同士をあれこれ並べてみたり、見比べる」という方法を推奨しています。
第三段階「データの組み合わせ(問題から一時離れる)」
- これまでにやってきたアイデアの発想作業からは、あえて離れる
- 「好きな音楽」「わくわくするストーリーや物語設定の映画」に触れたり、屋外を散歩したりする
- ガーデニング作業をして草花に水をやったり、邪魔な枝を剪定するなど、自然に触れて心をリラックスさせるのも非常に効果的
一見するとサボっているだけに思えますが、この過程はアイデアを生み出すために不可欠なものです。
心身をリラックス状態にして、創作物に触れるなどして知的好奇心を刺激していると、アイデアを生み出すために極めて重要な役割を果たす「右脳」の働きが活性化されるからです。
- 脳波が「シータ波」のパターンに変わっている時、右脳がフル稼働する
- 右脳がフル稼働すると、右脳は自動で記憶情報を何パターンも組み合わせる
- 記憶情報の組み合わせによって「欲しかったアイデア」が脳内に生まれる
- 脳波が「シータ波」のパターンを最も描くのは「瞑想をしている時」、その次にウトウトしている時や入浴中、朝に目が覚めた時、景色を見る時(散歩中が最適)、トイレで用を足している時
第四段階「ユーレカ(発見した!)の瞬間」
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- 「お風呂の湯船でくつろいでいる時」「朝、気持ちの良い目覚めをした瞬間」「夜、布団に入って、眠るまでの間にあれこれ考え事をしていたりうとうとし始めた時」などに、求めていたアイデアが浮かんでくる
上記の第三段階「データの組み合わせ」において、無意識下で右脳でデータ同士の組み合わせがひんぱんになされています。
心身のリラックス状態を維持させていると、入浴中や睡眠に入る前のような特に右脳が活性化している時に、ついに求めていたアイデアが意識の中に浮かんできます。
第五段階「アイデアのチェック」
- 上記の第四段階で生まれたラフなアイデアが、実用的であるか、現実の事情にちゃんと即しているかを検証する
- 仮に生まれたアイデアがダメなものだった場合、第二段階の「データの咀嚼」をやり直したり、出てくるアイデア達がダメなものばかりのような場合は第一段階の「データ集め」までさかのぼってやり直す必要がある
- 生まれたアイデアの細部をつきつめてゆき、アイデアの完成度を上げてゆく
「この通りにやってもアイデアが湧いてこない!」という方は、それは第一、二段階が不足しているのかもしれません。
最初に立ち戻って、資料の再収集と、見直しをやり直しましょう。必ずアイデアが湧いてくるはずです。
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