ある日突然、理由も分からずに届けられた美麗なアンティークドールが動き出し、ドール同士の戦いに巻き込まれる、そんなお話の漫画「ローゼンメイデン」。
作品の雰囲気が良くて、ドール達の驚異的な可愛さで大きな話題を呼んだ、ローゼンメイデンの魅力の解説です。
漫画・ローゼンメイデン最大の特徴は、ドールズの魅力
最初に作られたローゼンメイデン「水銀燈(すいぎんとう)」
物語当初は人間を自身のエネルギー源としてしか見なしていなかった、危険なドール。能力も性格も、全ドール中で最も攻撃的。他のローゼンメイデン達からも危険視されている。
特別感が強い容姿と独特の病んだ性格から、読者人気が非常に高い。
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第二のローゼンメイデン「金糸雀(かなりあ)」
お子様的な外見と思考をしているが、自身より後期作のローゼンメイデン達の姉として、アリスゲームという問題を真摯に受け止めている。かなり攻撃能力が高い。
第三のローゼンメイデン「翠星石(すいせいせき)」
豊かな量の髪をもつ、美少女然とした姿のドール。植物を操って攻撃したり、人間の心の成長を促すことができる。ツンデレの性格をしていて、読者人気が高い。
第四のローゼンメイデン「蒼星石(そうせいせき)」
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美少年のような顔立ち・服装をした、ボーイッシュな女の子のドール。大きな鋏(はさみ)を使って敵を攻撃したり、人間の心の成長に干渉することができる。性格は主人に忠実で、上記の第三のローゼンメイデン「翠星石」と双子。
第五のローゼンメイデン「真紅(しんく)」
主人公のジュンと契約を結んでいるローゼンメイデンで、味方側のローゼンメイデン達のリーダー。戦闘能力がかなり高く、頭も良い。花びらを操って敵を攻撃する。性格は高貴さを重んじる、女王様タイプ。
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第六のローゼンメイデン「雛苺(ひないちご)」
容姿も性格も非常に幼いローゼンメイデンで、苺わだちで相手を拘束することしかできないなど戦闘能力も低く、早々にアリスゲームから脱落して真紅の家来として仲間に加わった。
最後に作られたローゼンメイデン「雪華綺晶(きらきしょう)」
「物体に縛られてしまうせいで、ローゼンメイデンはアリスに到達できないのではないか?」というコンセプトで生み出された、実体を持たない幽霊のようなドール。人間の精神に干渉して、長期的に昏睡状態にさせることができる。
実体が無いこと・狂気に染まった性格など、他のローゼンメイデン達とはいろいろと毛色が違う。
ローゼンメイデンの到達点とされる「アリス」
「アリス」とは、真紅いわく、
どんな花よりも気高くて どんな宝石よりも無垢で 一点の穢れも無い
世界中のどんな少女でも適わない程の、至高の美しさを持った少女
その「アリス」を追い求めて、形にしようとしたのが、私達ローゼンメイデンのドールズよ・・・
でも、一体作り、二体作り、何体作ってもダメだった・・・
私達は、誰も「アリス」に届かなかった。
だけど、アリスゲームに勝って、全てのローザミスティカを集めれば、「アリス」になることが出来る・・・
伝説の人形師・ローゼンが作った7体のローゼンメイデン達は、その全てが「アリス」を目指して作られた。しかし、誰もアリスには届かなかった。
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アリスゲームは、ローゼンメイデン同士が戦って互いのローザミスティカ(ローゼンメイデンというドールの中核を成す、魂のような部品)を奪い合い、最後に残った1人が究極の少女人形「アリス」へ至るための戦い。
アリスゲームに積極的な鷹派のローゼンメイデン(水銀燈や雪華綺晶)もいれば、消極的でアリスゲームを中止させようとする鳩派のローゼンメイデン(真紅など)もいる。
掲載雑誌の違いで、作品の雰囲気が大きく違う
第一部「Rozen Maiden」
「月刊コミックバーズ」という月刊漫画雑誌で連載されていた、ローゼンメイデンの第一部。
ひきこもり状態の中学生・ジュンの家に、ローゼンメイデンの第5ドール「真紅」が送られてくるところから物語がスタートします。
7体のローゼンメイデン達の紹介や、彼女たちが背負った「アリスゲーム」という宿命について語られるのが主な話の内容です。
セリフで詩的な演出や、哲学的な作品雰囲気をもつのが第一部の特徴です。
第二部「ローゼンメイデン」
「週刊ヤングジャンプ」という週刊漫画雑誌で連載されていた、ローゼンメイデンの第二部。
真紅と契約を結ばずに大学生になったジュンが主人公の、パラレルワールドの話です。
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大学生のジュンのもとに、第一部の真紅が送られてくるというストーリーで、第一部と第二部は話がつながっています。物語後半で、ストーリーが第一部の続きへと切り替わります。
第一部でローゼンメイデンのドールズに大きな被害をもたらした第7ドール「雪華綺晶」との決着と、アリスゲームの結末が描かれます。
第一部で特徴的だった詩的な表現が無くなり、代わりに、現実寄りのシニカルでビターな表現が多くなっています。
2013年に、第二部「ローゼンメイデン」がアニメ化され、丁寧な作りとドールズの可愛さが評判になりました。
第三部「ローゼンメイデン0 -ゼロ-」
2018年現在、「月刊ウルトラジャンプ」という月刊漫画雑誌で連載されている、ローゼンメイデンの第三部。
物語舞台が、過去の大正時代までさかのぼり、日本の大正ロマンと洋風のローゼンメイデンというぜいたくな組み合わせを楽しむことができます。着物姿のローゼンメイデン達が可愛らしいです。
屋敷の女中として働く少女・菊が、屋根裏部屋でローゼンメイデンの第3ドール「翠星石」と出会うところから物語が始まります。
原作漫画の「上品な絵」や「洗練された雰囲気」は必見
- 少女漫画的な繊細な絵柄や、背景に花の絵を描くことなどでかもし出される華やかな作中雰囲気
- 可愛らしい容姿の、ローゼンメイデンのドールズ
- 登場人物の心理や感情を丁寧に描く作風
- 「人間」と「ドール」という異種の交流の様子
ローゼンメイデンアニメ版ではドールズの可愛さやハデなバトルに主な焦点が当てられていましたが、漫画原作ではむしろ繊細で美しい絵柄や詩的なセリフ、華やかな雰囲気に注目するべきです。
おまけ:ブログ管理人イチオシの第6ドール雛苺の推薦
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戦闘能力は全ドール中最弱。精神面も幼い。非力さゆえにアリスゲームでも早々に退場…。
ネット上でもかなりの不人気ですが、それでも健気な性格と気品のある姿からブログ管理人は一番好きなドール。みんなもぜひ雛苺を応援して!
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