親が子どもを過度に保護し、子どもの行動にあれこれ口出しすることを「過干渉(かかんしょう)」と呼び、過干渉は子どもの自立心を奪って、将来的に引きこもりやニートにしてしまう大きな原因だと言われています。
親の過干渉問題について調査したので、分かったことを報告します。
過干渉の例
過干渉の行為例
- 子どもの交友関係に細かく口出しして「あの子とは遊んじゃいけません!」と制限する
- 「こうあるべき」という考え方・行動を子どもに押しつけ、子どもの自由意思を認めない
- 日常のあらゆる場面で、禁止・命令・指図をする
- 子どもを親の思い通りに動かそうとし、ご褒美と罰で子どもを操ろうとする
- 子どもが異性と交際する時にも、相手についてとやかく口出しする
- 習い事・進学先・就職先・結婚相手のような人生の大きな転機にも親の言うとおりにさせようとする
参考:「過干渉」とは
子どもを、まるで操り人形のように親がコントロールしようとすること。
過干渉を行う親の多くは、自分の子どもの意思・自主性・自我の発達・思考などを否定し、自分の子どもを主体的な人間として認めようとしていない。
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過干渉が子どもに及ぼす悪影響
- 自分自身で行動計画を立てられない
- 指示待ち人間になってしまう
- 積極性が無い
- 自分の意思・主張・感情を上手く表に出せない
- 好奇心が弱く、興味の対象範囲が限定的
- 自分自身で問題を解決できない
- 他人を尊重しようとしない
- 身勝手な行為ばかりする
- 他人からの評価・他人の顔色ばかりをうかがって他人に振り回されすぎる
- 人見知りが激しく、集団になじむことができない
- 萎縮した態度が多い
- 学校や会社の環境に適応できずに、そこから逃げ出してしまう
- 自分を「価値の無い人間だ」と思ってしまう
- 自分が幸せを求めることに罪悪感を抱いてしまう
ネット上の「親の過干渉で人生終了した人達」の報告
親の過干渉を受けて「ニート化しやすくなる」
過干渉を受けて人生が破壊された人達のネット上の報告では、「過干渉を受けて育った子どもは、将来に非常に高い確率でニートになる」というものが多いです。
親が何もかも決定し、身の回りの世話を過剰に焼いていたので、子どもが成人後に何もできなくなってしまいニート化、というパターンが非常に多いようです。
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過干渉をする親の特徴
- 子どもを「可愛いぬいぐるみ」のような感覚で扱う
- 上記のように、子ども=親にとってのおもちゃなので、自分のもとから勝手に離れたり勝手に成長することを許さない
- 子どもの自主性=生意気、という親の思考
- 「子どもがのびのびと遊び、人生を謳歌している」のを許せないという感覚
- 「そんなんじゃ社会で通用しないよ!」「お前は何も分かっていない!」「お前のためを思って言っている!」といった発言が多く、これらは大嘘であり、親の満足感を満たすための行為でしかない
このような親の考え方と育成方針で育てられた子どもは、「家庭内という狭い世界での、親にとって都合の良い人間」にしか育たず、世間では使い物にならない人間になってしまうと言われています。
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母親の過干渉を他人が止めることは難しい
母親が子どものあれこれに過剰に手出し・口出ししていても、それは「母親の無償の愛」と母親本人が言い訳したり、周りもそのように解釈しがちなため、過干渉をしている母親を止めることは難しいようです。
また、母親にとっては子どもの教育以外に生き甲斐が無い・ゆがんでいるとはいえ子どもを愛している、という場合もあり、そのせいで父親や他人が母親の過干渉行為を止めることが難しいというパターンもあります。
子どもの教育で過干渉を避ける方法
- 父親は、子どもが不良行為をしたりしないように家庭内での抑止力として働く。子どもが悪い道へ走りそうになったら厳しくしかる程度で充分。
- 母親は、子どもを適度に愛して、子どもの性格や行動を肯定して自信を付けさせる。並行して、社会常識やみんなが共有している倫理観を教える。
教育において過干渉を避けるためには、子どもを自分の所有物だと勘違いせず、「1人の独立した人間・(自分とは別の人間という意味で)他人」だとはっきり認識し、子どもの自由意思を尊重することが最も重要です。
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