ヨーロッパ諸国に大量の「難民」が押し寄せ、現地のドイツ人やフランス人との対立が浮き彫りになり、大混乱を招いていますが、そもそも「難民」とは何なのか?移民とはどう違い、難民にはどのような問題があるのか?
難民問題について調査したので、分かったことを報告します。
難民を自国に受け入れる事で起こる、4つの問題
1.難民の生活費を、その国の税金でまかなわなければならない
難民を受け入れた国は、国民の税金を使って、難民の衣食住のめんどうを見なくてはなりません。
難民のために税金を使うと、本来の国民用の年金額・生活保護費・医療費などが減らされることになります。
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2.難民による犯罪が頻発する
難民による窃盗・恐喝・暴行のような犯罪が頻発する可能性が高いです。
これは、難民とその国民の対立や、難民がその国で仕事にありつけずに貧困によるせい、といったことが原因です。
3.高い確率で宗教対立が起こる
たとえば、紛争地帯から逃げ出してきたイスラム教信者の難民と、受け入れ先のキリスト教信者の国民が、対立関係になるのは明白と言えます。
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4.その国の雰囲気や文化が変えられてしまう
受け入れた難民の性質や文化に合わせて、受け入れ先の国の法律や文化が変えられてしまいます。街の往来の何割かが難民になっただけでも、国の雰囲気が全く違うような感覚になります。
自国の雰囲気・文化を愛している国民にとっては、難民によって起こる国の変化は耐え難いものがあるようです。
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難民が発生する原因は「戦争・紛争」や「悪政」など
「戦争や紛争」による難民の発生
たとえば、シリアでは内戦が泥沼化していて、国民は命を守るために国外へと脱出して難民化しています。
地中海を越えてヨーロッパに入ってくる難民の1/3はシリア難民です。
内戦・国内での紛争が原因で難民を多く出している国は「シリア」「南スーダン」「アフガニスタン」「コロンビア」などです。
「悪政」による難民の発生
思想弾圧、特定の人種を酷く扱う、独裁政治、宗教的迫害など、その国の悪政に耐えかねて国から脱出して難民化する場合もあります。
悪政のせいで難民を多く出している国は「エリトリア」「イラン(キリスト教徒が迫害されている)」など。日本にとって身近な例は「北朝鮮」の脱北者が悪政による難民に該当します。
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難民の代表例の「シリア難民」が生まれた原因
- シリアの内戦のおおまかな理由は「独裁的なアサド政権と、反政府勢力との対立」
- 2010年から2012年にかけて起きた「アラブの春(アラブ諸国で起きた、一連の反政府革命)」にもアサド政権は耐えきり、シリアの内戦は泥沼状態へ突入
- 「シリア政府軍」「イスラム戦線」「クルド人民防衛隊」「ヒズボラ」「イスラム国(IS)」などの各勢力がぶつかりあい、ひどいありさまの内戦が起こっている
このようなシリアの内戦のせいで、国民の1/3の400万人が国を追われて難民化し、近隣国やヨーロッパの国々へと移動しました。
「難民」と「移民」の違い
自国が戦乱におちいったり、政治的に差別・迫害を受けるせいで、自国から脱出した人達。
自国よりも、その国の方が経済的に豊かだったり政治が好ましいものであるという理由で、その国へ移り住む人達。
国外から押し寄せる難民にはどう対応するべきか
- 最初から難民の受け入れを拒否する
- 難民の国内滞在期間を限定的にして、一定期間後には国外退去してもらう
- 入国時の規制を強化して、本当に困窮している難民以外は受け入れないようにする
- 国内受け入れを拒否する代わりに、祖国で起きている問題の解決を金銭的に援助するなど
難民を受け入れた国の世論のほとんどが「難民は受け入れるべきではなかった」となっていることからも分かるように、残念ながら、難民と受け入れ先の国民は相容れないのが常のようです。
ある国とある国が国境で分かれている理由は、人種や宗教や考え方の違いのせいで互いに受け入れられないから国境で分けて棲み分けを行っているから、です。
難民は国境を越えて異文化を国内へ持ち込んでくるので、長期的な目で見るとどうしても国内で対立問題が起こるようになります。
難民と受け入れ先の国民との共存は、前例をかんがみてもほぼ不可能です。難民を受け入れて共存する道を試行錯誤するよりも、難民が逃げてきた国の問題を解決する方が、難民問題の根本的解決となります。
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