他人が大きく失敗したり、不幸に見舞われたりすると、心の奥底からじわじわとわき上がってくる暗い快感は「他人の不幸は蜜の味」と名付けられています。
間違いなく悪い感情とは知りつつも、その蜜の味に酔いしれてしまう人もまた大勢います。
「他人の不幸は蜜の味」の正体は何なのか?みんなはこのメシウマ状態をどう考えているのかを調査したので、分かったことを報告します。
他人の不幸が蜜の味に変わる、3つの原因
1「自分が追い詰められた状況にあるとき」
人生が上手くいっていないとか、不運続きで、常に気分が沈んでいるとき、他人の不幸が喜ばしく感じるようになるようだ。
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これとは逆に、人生が順調で仕事や趣味に打ち込んでいる人は気持ちに余裕があるし、世界中の正も負もあるがままを受け入れる心理状態になるので、他人の幸せも不幸も自分には関係しないのでどうでも良いようになる。
2「安全という名の愉悦」
賭けずとも・・・十分楽しめる・・・!
人が恐れおののきながら 不安定な橋を渡っていく・・・・・なきながら渡っていくんだ その様を・・・
こうした安定した場所で見ていると もうそれだけで・・・しみじみ幸せを感じられる・・・
普段感じることのできぬ「セーフティ」という名の悦楽・・・
「安全」であることの愉悦・・・・!
・・・これが思いもかけず美味でな・・・・・・だから賭ける必要などないのさ・・・
他人が不幸になって危険な目に遭うことを確認することで、自分の安全と優位を認識して安心感を得ることが出来る。
この場合の他人の不幸は蜜の味は性格の良し悪しというよりも、心の生理的反応に近い。「馬鹿なことをやって馬鹿な末路をたどる」という自業自得状態も、本能的にその不幸を喜ばしく感じるように心が反応するようだ。
3「単にその人の性格が悪い」
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他人が苦しむのを眺めるのが好きという、その人個人の性格がねじくれている場合。他人との勝負に勝つこと(=相手にダメージを与えて負かすこと)に長けている成功者には、こういう性格型は珍しくない。
しかし、こういう不健全な嗜好は自身のメンタルが少しずつ病んでいくので、やめておこう。(綺麗事ではなく、本当にメンヘラ化の大きな要因の1つです)
みんなは他人の不幸は蜜の味をどう思う?
他の誰かにとっての娯楽になる。
でも、理不尽な不幸は同情するし立ち直って欲しいと思う。
なので、他人の不幸話を聞くとゾッとするだけ。
性格がねじ曲がるから、他人の不幸を喜ぶようになるよ。
脳の報酬が活性化して「他人の不幸は蜜の味」状態になったことが確認されている。
自分にも何らかの形で降り掛かってきたり影響を及ぼしてくる。だから、他人の不幸って恐い。
知人が失恋したり離婚して自分と同じように独り身になったら、仲間が増えて心のどこかで安心したりほっとする。
そういう心理は誰にでもある。
自分達より不幸な人を上から目線で見下ろして嘲笑したい人が多いと思う。
そうやって、自分たちの幸福・優位・安全さを確認して喜んでいる。
建設的な事は考えずに、
「嫌がらせをして、自分の低さまで引きずり下ろしてやろう」という考え方しかできない。
大多数の人達の幸福の感じ方は「相対的」なもの。
自分よりも他人が幸せなら自分は不幸だと感じるし、自分よりも他人が不幸なら自分は幸せだと感じる。
「自分だけが得をして、裕福で、幸福でいさえすれば、それでいい」って自分本位な主義がある浅ましい生き物。
自己犠牲をいとわない聖人君子なんてゼロに近い。
だから、自分の優位を確認するために、本能的に他者の不幸を探すように、そう出来ている。
脳は、妬ましい人に不幸が起こると喜ぶように出来ている
- この実験の結果、「妬んでいる対象に不幸が起きると、脳は快感を覚える」ことが判明した
- 被験者である健康な大学生19人に、各種の登場人物のシナリオを読んでもらい、それらの登場人物に対する脳の反応をfMRIで測定するという実験を行った
- 嫉妬の度合いが最も高かった種類の登場人物は、「被験者と同性、進路や人生の目標が共通している。なおかつ、被験者よりも学業成績や異性からの人気などが優れている登場人物」だった。
- ↑の嫉妬の度合いが最も高かった種類の登場人物に、不幸を起きた時の脳の喜びが大きかった
- fMRIで脳の状況を画像で視覚化した結果、妬んでいる対象に不幸が起きると、脳の「線条体(意志決定や快の感情に関係する部位と考えられている)」が活性化することが判明
- 脳の「前部帯状回(葛藤や身体の痛みに関係する部位と考えられている)」は、嫉妬の感情に関係していることも判明した。前部帯状回の活動性が高い人ほど、上記の線条体が他人の不幸に強く反応した
「独立行政法人 放射線医学総合研究所」と「日本医科大学」と「慶應義塾大学」と「東京医科歯科大学」の共同研究
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