人口増加・安価な労働力の確保を目的として、海外から「移民」を受け入れることについてのメリットとデメリットの両方を調査したので、分かったことを報告します。
移民を受け入れることの主なメリット
1.手っ取り早く、労働力を確保することができる
- その国が少子化で働き手が少ない場合に、移民による労働力は特にありがたい
- その国が先進国として成熟してしまって国民の高学歴化が進み、ブルーカラーの仕事に就こうとしない場合、移民にブルーカラーの仕事を任せることができる
- 移民を受け入れたことでその国の労働人口が増え、経済力が上がって国際競争で優位に立てるようになる
2.手っ取り早く、国の人口を増やすことができる
- 移民がその国で結婚して子どもを生んでくれるので、国の人口が増えて経済活動が活性化する
- 国の人口が増えると国内の需要が増加し、生産人口も増えて、経済が順調に回るようになるため
移民を受け入れることのデメリット
1.元の国民の生活が、いろいろと移民に圧迫されてしまう
- アパートやマンションのような賃貸が移民に独占されてしまって、元の国民が住む場所に困る
- 元の国民とは衛生観念が根本的に違うことから、街中にゴミがポイ捨てされ、ゴミのせいで元の国民が不快な思いをする、などなど
2.元の国民が、移民との賃金競争に参加せざるを得なくなる
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移民が低賃金で仕事をするようになると、雇用側の企業は移民ばかりを雇うようになり、元の国民もそれに対抗するために低賃金で働かざるを得なくなります。
元の国民が雇用の確保に苦労するということが起きやすくなります。
3.移民が国に溶け込もうとせず、元の国民と対立しがち
- 言語の壁がある
- 信じている宗教の種類が、互いに違っている
- 価値観が、互いに違っている
- 以上のような壁や違いから、「移民同士でコミュニティーを形成して独立し、元の国民とはなじもうとせずに対立する」という現象が起きやすいとされている
- 「郷に入っては郷に従え」という日本人的な考え・価値観が移民にそのまま通用するとは思わない方が良い
4.働けない移民・働かない移民が続出する危険性が高い
- 言語の壁や、能力が低すぎるせいで、移り住んだ国で採用試験をパスできずに就職できない移民が続出する危険性が高い
- そもそも真面目に働くつもりが無く、移り住んだ国でもらえる生活保護や補助金を目当てにしている移民が続出する危険性も低くはない
- 以上のような働けない・働かない移民のための生活保護や医療費や各種補助金のせいで、国の社会保障費が圧迫されてしまう
5.犯罪が増加し、治安が悪化する危険性が高い
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- 働けなかったり、低賃金すぎて貧困層へと追いやられた移民が、生活に困窮して恐喝や強盗のような犯罪を起こす危険性が高い
- 宗教対立による、デモや暴動なども起こる可能性がある
- 元の国民達が外国人排斥運動を起こし、移民が暴力にされられ迫害される危険性も高い
6.移民を受け入れたことで、「難民」まで呼び込んでしまいかねない
- 過去に移民を受け入れたことで「外国人を国内に住まわせること」への抵抗感が薄れ、「難民」を大量に受け入れてしまう危険性が高い
- 難民は戦争や政変で祖国を追われた人達であり、難民の生活は受け入れた国が面倒を見なくてはならず、多額の支出を余儀なくされてしまう
7.移民側に都合が良いように、国が作り変えられてしまう
- たとえば、移民側の宗教に配慮し、教会やモスク(イスラム教の礼拝堂)などが国内にたくさん建てられることになる
- 移民は概して出生率が高いので、移民が2世・3世と代を経るごとに国民の移民割合が大きくなり、
参政権をもつ移民達によって移民に都合が良いように政治や経済や文化が作り変えられてしまう - その国の伝統文化や、その国ならではの良い雰囲気も、移民が多数派になることで失われてしまう危険性が高い
実際に移民を受け入れた国々の現状
欧州(ドイツやイギリスやフランスなど)
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中東諸国やアフリカ大陸からの移民と難民を受け入れ続け、国内でのイスラム系の移民が急増し、宗教対立や、移民と国民との雇用の奪い合い、移民の犯罪による治安悪化や、ゴミの投棄による景観悪化が起きている。
現在の欧州では、移民の受け入れを規制している国が多い。
EUの顔とも言えるイギリスは、移民の受け入れ義務を嫌ってEU離脱を決定した。
2010年に、ドイツのアンゲラ・メルケル首相は「多文化共生は失敗であった」と発言している。
移民による多大な悪影響で、欧州は近年、急速に荒廃していると言って良い。
アメリカ
移民にイスラム過激派がまぎれこみ、テロを行う可能性を危険視し、近年はトランプ大統領が主導する反移民政策へとかじを切っている。
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シンガポール
移民受け入れに成功した、ほぼ唯一の国と言われている。
移民を積極的に受け入れ、そのことで経済力を発達させてきた。
しかし近年では国民と移民で雇用の奪い合いが激化していることから、シンガポールは移民の流入を規制するようになっている。
どうにも嘘っぽい種類の、移民受け入れのメリット
- 移民を受け入れることで、他文化への理解が進む
- 他文化への理解が進むことで、受け入れた国の国際化(他の国の文化を新規導入することや、第二言語が定着すること、など)が進む
- 移民を受け入れることで、働き先が見つからずに困っている外国人達を支援することができ、国際社会へ貢献できる
移民受け入れのメリットとして、上記のようなものが挙げられることが多いのですが、ブログ管理人としては「何だか嘘っぽい…」と感じるのが正直な感想です。
もともとダメなものを、無理に褒めている・無理に肯定しているような、そんな印象を受けます。
移民受け入れのデメリットの1つである「宗教や国民性の違いのせいで対立が起こる」というものも、上記の嘘っぽいメリットの「移民を受け入れることで、他文化への理解が進む」に含めることができるので(移民を導入した結果移民の宗教や国民性は受け入れられないと理解すること=移民を受け入れることで、他文化への理解が進む)、デメリットをメリットであるかのように言い換えているだけと考えられます。
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