派遣社員や契約社員のような非正規雇用者の身でいて、正社員に軽んじられたり、鬱屈とした感情を抱えてしまったりと、何かと大変な非正規雇用者の辛い点を解説します。
派遣や契約のような非正規の身でいて特に辛い3つの事
1.正社員とのさまざまな待遇差
時給面では派遣社員の方が上なのでごまかされがちだが、もろもろの福利厚生費やずっと1つの職場で勤め続けられる権利などを含めると、
待遇面ではどう考えても派遣社員よりも正社員の方が上ということになる。
特に、正社員にのみ与えられるボーナスによって一気に年収の差が開き、ボーナス時期には正社員と非正規の仲が、見下しVS嫉妬で険悪なものになる。
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2.将来への強い不安
基本的に正社員がずっと雇用してもらえるのに対し、非正規は数々の職場を転々とするしかない。
しかも、35歳を過ぎて高齢となると、会社からの需要が減って働き先がどんどん少なくなるようだ。
男性の場合は、結婚予定の相手親が「非正規なんかに娘はやれない」という旧時代的な考えで破談にすることが多く、結婚も難しい。
3.非正規の身でいることがみじめに思えてしまう
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実際はみじめなんて事はないのに、「正社員になれなかった人は努力不足だから自己責任だ」という日本特有の「根性論の亜種である自己責任論」で片付けられがちで、
非正規の身でいることを恥じたり恐れる人が非常に多い。
慰めになるかどうかは分からないが、格差社会の進行と人件費削減が進み、近い将来に正社員よりも非正規の方が多くなることが予想され、
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非正規が日本のスタンダードという未来が待っているのであまり重く考えない方が良い。
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非正規雇用の辛さと問題点が伝わるネットの有用コメント
努力不足とかじゃなくて、正社員の席が少なくなってきているのが問題。
もはやレンタルDVDとかと同じ取り扱い。
代わりに派遣社員・契約社員を使うようになってきている。
今の派遣制度は正社員になれない人の受け皿みたいなものになってきている。
実は「35歳派遣の壁」というものが存在していて、35歳を越えるととたんに雇用契約を結ぶのが困難になり、周りの同年代も自分も無職へ追いやられていく。
それでも、派遣社員の身でいて納得できるのかな?
自分が思考停止した馬鹿であることに気づいていないよね。
日本は派遣会社の数が世界でだんとつに多い。
そんな社会構造なのに、個人の努力不足とか自己責任論で片付けようとする人は思考停止している。
たぶん、今後はそれに近い雇用状況になっていく。
たいていは、20代の貴重な若さを派遣労働で無意味に消耗して、
あっという間に30代に入って結婚できずに派遣契約も切られて人生が終わっている。
非正規は正社員に嫉妬するし、互いの間にみぞが生まれて雰囲気が悪くなる。
非正規雇用者も、そんな態度を取る会社を信用していない。
会社と非正規雇用者の間に、信用関係・技術とノウハウの蓄積が生まれようがない。
資本主義には常に「安い労働力」という概念がついて回る。
資本主義の安い労働力の現代版=派遣・契約社員ということ。
世界の中で、日本に派遣会社がだんとつで多い理由
- 日本企業は、アメリカのように「社員が無能だから即解雇するという文化」をもたないため、社員の解雇が困難で、そういう事情から「いつでも雇えて、いつでも解雇できる社員」が企業側に望まれた結果、派遣制度が誕生した
- 日本企業は人件費にコストがかかることを嫌う体質があり、経営が苦しい時はサービス残業の強要や賃金カットなどを行う。そういう体質から、低賃金で使える派遣・契約社員が日本企業に好まれている。
派遣労働者数の推移グラフ
正社員は「派遣社員を下に見るようなことはない」と語ることが多いのですが、非正規雇用者にインタビューする内容のネット記事では、
- 食事をする際には、正規と非正規が同じ席につくことはない
- 正規職員からいじめに近いような仕打ちをうけることがある
- 正規と非正規でグループが分かれ、会話をするのは必要最低限だけ
といった内情が非正規雇用者達から打ち明けられ、正規と非正規の間の深い溝が存在していると考えて差し支えないでしょう。
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