大企業はその構造上、ある程度の年月が経つと必然的に衰退の道を辿りやすいようです。
大企業が衰退し、やがて倒産する原因を調査したので、それを報告します。
企業が肥大化すると決まって「大企業病」が発病
- 企業内部に「事なかれ主義」がまん延し、挑戦的な行為が難しくなる
- 組織が肥大化しすぎて、経営者と、末端の従業員の意思疎通が困難になる
- 無駄な定例会議が多くなり、人的・時間的損失が大きくなる
- 稟議を課長→部長→本部長と順々に最後まで回さないと決定事項になれず、
肥大化した大企業では稟議が回りきるまでに長い時間がかかるようになるので、全体として行動が鈍重化する - 企業内での部門同士のなわばり争いばかりが重視され、
企業そのものが傾いていても「自分の部門の調子さえ良ければ、他はどうなろうと知った事じゃない」という態度をとる - 各部門が「官僚主義」を取るようになり、改善・挑戦を避け、規則・前例の踏襲を第一に行動するようになる
- 各社員が「どうやって社に貢献して会社全体の利益を上げるか」よりも
「大企業に入れた自分の保身と、社内政治で有利に立ち回る方法」を重要視するようになる - 企業が肥大化して失うものが大きくなりすぎた結果、企業戦略が「失敗しないこと」に終始する
巨大な有名企業はちやほやされて傲慢になり慢心しやすい
大企業がごう慢になりやすい理由
- 自分たちがもつ「世界に名前が知られたブランド」を過信してしまい、何をやっても必ず成功すると思い込む
- 格下の中小企業から際限なくもてはやされ、「仕事を下さい」と頭を下げられ続けるので大企業側のプライドも肥大し続ける
慢心した大企業がたどる道
- 自社の伝統を貫くことに固執し、世界のイノベーションから取り残される
- 周りからの忠告に聞く耳を持たず、かなり危険な問題が発生しても「問題ない」の一点張り
- 大企業のプライドゆえに、問題を隠蔽したり、無視・過小評価するようになり、それがのちのち命取りになる
- ブランド力が低下し、業績が悪化し始める。粉飾決済を強行する大企業も出てくる。
逆転を狙って、大々的なM&A(企業買収)や大規模な投資を行うものの、もしもその狙いが外れると、巨額の負債や赤字を抱えることとなる。
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その他、大企業が衰退する理由
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カリスマ的な創業者が亡くなると一気に没落する
創業者のたぐいまれな手腕と、稀少なカリスマ性で社員を統率して上手く行ったという大企業は多い。
そのため、その創業者以外には経営成功の再現性が無いので、2代目・3代目と、代を重ねるごとに大企業が没落していく。
安定を求める新入社員だらけのせいで大企業が衰退する
「大企業だから、給与も待遇も良い。そして潰れないから一生安泰」と考える高学歴の新卒が大企業へ続々と集まってくる。
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そういう安定志向の高学歴は、勉強はできても、「保守的で行儀が良いので、冒険を避ける」という特徴をもっている。
そういう社員だらけで企業が構成されるようになると、その企業は必然的に冒険しないようになってゆき衰退してゆく。
上層部の頭が固すぎる
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「会社を存続させること」が最優先の上層部は、リスクを含んだ革新的なアイデアは、もしも失敗すれば損失が出るので拒絶する。
結局、上層部はリスクを恐れ、時代遅れの保守的な案に固執するようになる。
多くの製品を発売すればするほど、新技術導入が困難になる
大企業であればあるほど、「変化」を導入することが難しくなります。
- 例えば、車の電子部品を1種類だけ変更する場合でも、「工程内不良率」「部品不良率」「ノイズ耐量」など数多くの確認項目を通さなければならない
- 変更した新しい電子部品が、各確認項目で、以前の旧い電子部品と同等以上であることを確認し、それを上司に報告して納得させなければ、電子部品の変更の承認がおりない
- 大企業のように「発売済みの製品数」が多いところほど、部品を新しい種類へ変更するための、各種の確認項目をクリアする作業は複雑で大変になる
ひんぱんに製品の部品や、製品の機構を変更していては、それを承認する作業だけで膨大な手間がかかってしまいます。ありていに言えば、いちいちそんなことをやっている暇がありません。
そのため、大企業は「現状維持」を選択することが多くなり、同じ機能ブロックを使い回すようになっていきます。
これまでに発売した製品の種類が多くなればなるほど、つまり、企業としての寿命が長くなればなるほど、新技術の導入・新部品の導入の手間が増えてゆき、導入が困難になってゆきます。
結果、大企業は変化を嫌うようになり、小回りが効く中小企業に技術が追い抜かされて、衰退の道をたどるようになります。
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