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EUが抱えている構造的問題の、共通通貨ユーロや移民難民

 

イギリスがEU(欧州連合)から脱退することが決定し、EUという存在への信頼感が、世界的に揺らぎつつあります。

EUが抱えている、構造的問題・構造的欠陥について調査したので分かったことを報告します。

 

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EUが抱える3つの問題

 

1.「ドイツ」に過度に影響力がありすぎる

EU内で最も経済的に成功している国・ドイツに、過度に影響力と発言力があるため、そのことを面白く思わないEU加盟国が多いです。

また、ドイツが潤沢な金銭資本を武器にして、他のEU加盟国からお金を巻き上げている状況がずっと続いているため、そのことも周囲の国々から反感を買っています。




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2.足を引っ張る弱小加盟国のめんどうを見なくてはならない

たとえば、「ギリシャ」は過去に国家の財政破綻を引き起こし、現在も赤字財政が続く危うい状況にあります。

ギリシャはEUに加盟しているので、他のEU加盟国が各国の税金でギリシャに支援しなければなりません。この支援金は、元をたどればその国の国民の血税なので、財政に余裕がある種類のEU加盟国は反発しています。

 

 

 

3.「EU圏内の移動は自由」という取り決めが大問題

EU圏内に住む人はEU内の他の国へ移動することは自由、という取り決めがあり、このことがいろいろな問題を引き起こしています。




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経済的に豊かで賃金が高いEU加盟国に、他のEU加盟国から労働者達が押し寄せるため、自国民の仕事が「私たちはもっと安い賃金で働きます!」という人達に奪われてしまうということが起こります。

また、国力が豊かなEU加盟国に、異文化や異なる宗教をもつ「移民」が入ってきてしまうため、いさかいが急増したり移民に雇用が奪われてしまうことも起こります。

 




「ユーロ」という欠陥通貨が最も根の深い問題

 

EU圏での共通通貨「ユーロ」の欠陥ポイント

  • ユーロという通貨で統一されてしまっているため、「自国の経済状況を改善するための、意図的な為替レート調整」、という手段が使えなくなってしまう
  • 通貨がユーロで統一されていると、EU圏内での国同士の格差が是正されず、格差がどんどん拡大してしまう
  • EU圏内にある弱小国が足を引っ張るせいで、通貨・ユーロの価値が暴落する危険性がある
  • 企業にとっては、通貨のユーロをめぐってEU圏内の同業他社が全て商売敵になってしまうので、
    価格競争が激化して企業が疲弊したり企業利潤が減少することになる

 

 




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もしも、日本における「円」のように、その国のオリジナルの通貨があれば、たとえば次のような方法で自国の経済状況を改善することができます。

 

  • 自国の通貨価値を意図的に下げることで、他国にとって有利な為替レート状況を作り出し、他国から観光客が旅行に来やすいようにして観光収入を上げる
  • 自国の通貨価値を意図的に下げることで、輸出産業を活性化させることができる
  • 自国の通貨価値をゼロ近くまで落とすことで、国が抱えている借金をチャラにしてしまうことができる

 

しかし、EU圏内では「ユーロ」という通貨で統一されてしまっているため、EU圏内にある「経済状況がかんばしくない弱小国」がいちじるしく不利な状況に追い込まれ、EUの加盟国同士での格差が拡大し続ける状態になってしまっています。

 




衝撃のイギリスEU離脱

 

2016年6月23日、 イギリスの欧州連合離脱是非を問う国民投票で、EU離脱派が、EU残留派を僅差で上回りました。

このことで、イギリスのEU脱退が決定しました。

 

EU離脱派が求めていたことは主に、

  • もう「移民」と関わり合いたくない(移民に仕事を奪われたり、生活や国の文化を乱されたくない)
  • EUに振り回されることなく、イギリスの主権を取り戻したい
  • かつての大英帝国時代を取り戻したい などなど

 

EUに加盟している限りは一定数の移民を受け入れる義務が課せられ、EUは移民受け入れに迎合する方針をとっていたため、このことをイギリス国民が嫌った、と考えられます。

 

EU圏内に入ってきた移民がイギリスに流入すると、




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  • テロや強盗のような犯罪が起こり治安悪化する
  • 移民のための社会保障費をイギリス国民が負担しなければならない
  • 移民という安価な労働力に、雇用を奪われてしまう

といった問題が出てくるので、もう心底移民にうんざりしていたようです。

 

 

もともとイギリスは、EUに加盟はしていてもユーロ通貨は使わずに「ポンド」の通貨を特例的に使っていたので、あまりEUに依存はしていませんでした。

 

 

EUを脱退することで「EU内での輸出には関税がかからない、というメリットを捨てる」ことや「EU加盟国との関係が悪化すること」を受け入れてでも、国家の自主性を重んじるために離脱へと舵を切りました。

 

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