「勉強を頑張って、良い会社に入って猛烈に働くことこそが幸せ」という既存の価値観が破壊され、選択肢が増えすぎ、しかも明確な人生のゴールが存在していない現代は、
自分用のゴールを設定できる人と、設定できない人では人生の成功度に大きな差が生じる、ということについて解説します。
現代は選択肢が増えすぎて、しかも明確なゴールが無い
戦後から1990年代前半までのバブル経済の時期までは、「会社で猛烈に働いて、稼いで、結婚して子どもをもうけて家族と幸せに暮らす」という国民の誰もが納得する共通のゴールがありました。
しかし2019年の現代では、上記のような「その時代の最適解のゴール」は失われています。
男女の独身率が上がって結婚が必須ではなくなった。会社の終身雇用制が崩壊して代わりに派遣社員・契約社員のような非正規雇用の形態が台頭してきた。働かずに実家に寄生するニートという生き方も1つの生き方として社会で広く認知されるようになった。
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今は生き方と働き方が多様化し、しかもその時代の最適解のゴールがまだ固まっていないという、ちょうど過渡期の時代です。何かとあやふやで、かなり面倒くさい時代です。
明確なゴールが無いのだから、それを自分で決めなくてはならない。
そういう状況下で、自分で考えて自分用のゴールを設定できる人と、自分の頭で考えられずに周りに流されて無為に過ごし続ける人とで、経済状況と人生の充実度に大きな落差が生じるのが現代です。
なるべく早めに「自分に適したゴール」を設定すべき
上で解説したように、現代は価値観の過渡期であり、明確なゴールが存在していません。
なので、自分の願望と能力に合った自分用のゴールを設定できた者が現代の勝者となります。早くにゴールを設定できた人は早いぶんたくさんの時間をつぎ込めて有利であり、遅い人ほど不利になります。
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ゴールの例その1「趣味を思う存分たんのうする人生」
現代は、お見合いが強制されて誰もが結婚して当たり前…という時代ではありません。なので独身を貫き、自分が好きな趣味をたんのうし続ける人生というのも全然アリです。
グルメ・読書・旅行・ダンスや楽器演奏のような習い事・創作活動のような自分の好きな趣味を楽しむ方向でライフスタイルを調整していきましょう。
ゴールの例その2「経済的強者を目指す人生」
資本主義社会において最強なのは、文句なしに「お金持ち」。
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お金だけが全てじゃない…というフレーズはありふれていますが、そのフレーズがやたらに有り難がられる理由は、お金が全てという常識が先にあるから、といえます。
ある分野のスペシャリストが求められる現代だからこそ、自分に最適な能力を見つけ出して徹底的に磨き上げた人が経済的強者になることができます。
ゴールの例その3「人とのつながりを大切にする人生」
親・家族・恋人・友人などなど、他人とのつながりを重視して彼らとの親交を第一に行動する人生も温かい生き方で良いです。
インターネットが発達して遠距離での交流がメインとなった現代では、対面での密接なつながりは以前よりもずっと稀少価値が大きくなりました。
結婚するためには婚活がほぼ必須となったり、人と人との対面でのつながりが希薄化した現代では、家族や良い友人をもとうと思えばそれなりの意気込みと専用の生き方が必要になってきます。
「スマートホン」という近年最悪のくせ者
北海道大学の河原純一郎准教授らが、2017年1月に「スマートホンがそばにあると、ただそれだけで人間の集中力が低下する」という研究結果を発表した。
- 実験の方法は、PCモニターのそばに「スマートホンを置いた場合」と「スマートホンと同サイズの紙のメモ帳を置いた場合」の2パターンで、PCモニターに表示された文字列から特定の文字を探す作業をさせ、探し出すまでにかかった時間に2つのパターンで差があるかを確認した
- 実験の結果、メモ帳を置いたパターンよりも、スマートホンを置いたパターンの方が余計に作業に時間がかかることが判った
- 以上の実験から、「スマートホンは、ただそばにあるだけで作業効率を低下させる」
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結論を端的に述べると、明確なゴールが存在しない現代で、スマートホンは大多数の人の人生を無為に終わらせてしまう危険があります。
という、時間とエネルギーを浪費して何も生まない行為を、スマートホンをいじってネットで遊ぶことが極めて容易に引き起こしてしまいます。
もちろん、仕事や趣味が充実していて有意義な人生を送っている人が、たまの息抜きにネットで物事を批判するという場合なら何も言うことはありません。
しかし問題は、自分の人生のリソースの大部分を奪われてしまうほどネット上での敵との戦いにのめりこんでしまう人が後を絶たないことです。
- 芸能人の問題発言を毎日ネットでしつように叩く
- これまでの慣習からズレた新習慣や新発想を「けしからん」としつように叩く
- SNSで、他人の気に入らない発言を延々と叩く
- 「それは人それぞれでしょ?」という行為や考え方についてまで、自分の価値観を押し通そうとして叩く
- ネット掲示板上で、他のユーザー達との煽り合いを延々と続ける
- 批評家気取りで、ネット上の記事群に罵倒コメントすることを毎日続ける
これらの行為が極めてたちが悪いのは、
「その分野の基礎知識を調べておく必要があるなどの理由で、ほどほどに難易度が高くてやりがい感覚があり、しかも敵と戦っていて使命感を覚えられる」ということです。
楽しくて中毒性があり、人生の時間をがんがん吸い上げるのにそのくせ完全に無益なのがたちが悪いです。
おそらく、「ネットで犯罪自慢のような馬鹿なことはしないけれど、かといって、人生を充実させたり大金を稼ぐことができるほどの突き抜けた賢さももっていない、中途半端に賢い人達」が見事にハマってしまうと考えられます。
明確なゴールが存在せず、価値観もばらばらに多様化して、選択肢と情報量が多すぎる。そんな現代の混迷の状況で、自分用のゴールを設定することは難しいので避け、代わりにスマホを使って判りやすい敵を叩く方向へ行ってしまう人がネット上にあふれかえっています。
自分用のゴールを設定して、一貫した方針を組み上げて時間をかけてゴールに向かって進まないと、現代では勝つことができません。
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したがって、ネット上での戦いで人生のリソースを延々と消耗している人達は、十中八九、ゴールの設定もゴールへの到達も不可能です。
過渡期の先、日本はどうなるかの予想
- 派遣社員のような非正規雇用枠が増えてきたことからも分かるように、これから先は1つの会社に一生とどまることは無くなっていく。
転職を前提にした、いくつもの会社を渡り歩く働き方へと変わっていく。自分独自の強みやスキルの無い人、あるいは会社に依存する稼ぎ方しかできない人は苦しい時代になる。 - ブラック企業で長時間働かされるという、昔からの非効率的な労働環境はだんだん改善されていくと考えられるが、その代わりに欧米式の成果主義が日本企業でも少しずつ台頭していく。無能には苦しい時代になる。
- 少子高齢化の進行で、未来の日本の国際競争力が減退するのは既定路線。
日本以外の国で稼ぐ方法とか、少子化・高齢化の状況でも稼げる方法を考え出すとか、何かしらの対策は講じておいた方が良い。 - 将来、日本の少子高齢化が行くところまで行って、そこからの日本政府の対応が、
「老人優遇政策を止めて、思い切って若者支援政策へ方向転換だった場合→日本再建ルート」「あいかわらずの老人優遇&少子化対策はぐだぐだのまま&移民大量導入だった場合→日本崩壊ルート」 - 社会から落ちこぼれたニートや社会不適合者が働いたら負け系の発言をネットでしまくるせいで、それに毒されて、「本来ならばなんとか就職して自活できていた層」も無職層へと自ら落ちることが頻発する
- 世界各国と同様に、今後は日本でも格差社会化が進行するので、国民の経済状況も二極化していく。収入の多寡が生活の善し悪しに大きく影響するので、これからは国民の生活と精神性の貧富も二極化する。
すなわち、豊かな生活を送って心が余裕に満ちた人達と、貧しい生活を送って他人を呪うすさんだ精神しかもっていない人達の二種類へと分かれていく。 - 国の人間が二種類へと分かれていくことで、必然的に生き方も二種類へ分かれていく。
一貫した方針を築いて自分用のゴールへと邁進する種類の生き方と、目先の誘惑に右往左往するだけで一生を終える種類の生き方。
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