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小説家になろうの小説で、ありがちなことやテンプレ展開集

 

最大手の小説投稿サイト「小説家になろう」に投稿される小説によくあること・よくあるテンプレストーリーについて調査したので分かったことを報告します。

 

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「小説家になろう」に投稿された小説にありがちなこと

ストーリーの傾向編

 

主人公が、物語当初からチート能力のおかげで世界最強クラス。
もしくは準最強クラス。

 

主人公が元居た地球世界では
ありふれた知識・技能だったとしても、
転生先の異世界では驚天動地レベルの知識・技能で、
そのおかげで主人公が異世界で活躍できる。

 

異世界に転生してすぐに、
モンスターや盗賊に襲われている馬車をチート能力で救出。
馬車の中の人が有力貴族や金持ちだったおかげで、
目を掛けられて主人公があっという間に異世界で成り上がる。

 

最初はストイックな物語でも、
だんだん恋愛やハーレム展開へ傾きだして、どんどんつまらなくなる。

 

主人公が物語と向き合う動機で、代表的なもの
・下心(女との恋愛や、金や、権力目的)
・復讐

 

女性向けのなろう小説の場合は、
・異世界を舞台にしたBL小説
・乙女ゲーム世界の悪役令嬢に転生してしまって、なんとか破滅エンドから抜けだそうともがき続ける

 

主人公がパーティーを追い出され、
その後、主人公の能力が開花したり覚醒して大活躍し、
元居たパーティーを見返す。




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異世界転生した主人公が
辺境の地で農業や牧畜でもしながらスローライフを満喫する。
(ただし、物語の途中からモンスター達の農場の襲撃事件が起きたりして、
当初の物語のコンセプトからかけ離れていくことが多い)

 

魔王や悪の組織のせいで世界が存亡の危機にあり、
異世界転生した主人公がそいつらと戦って世界を救う、
というストーリーは、だいたいの場合でただのお飾り。
実態は、主人公がチート能力で快勝したり異世界でとことん成り上がって、
その小説を読む読者を接待するだけのもの。

 

 

 

ストーリーの中でよく起こること編

 

主人公がトラックに轢かれて死亡すると、
死後の世界で神様が
「お前の死はこちらの手違いだ。
申し訳ない。
お詫びにチート能力を授けて異世界で暮らせるように手配しよう」
と言ってきて、
異世界での無双生活が始まる。

 

異世界に転生する前の主人公は
・ニート
・フリーター
・学校でいじめられている
・学校を中退した引きこもり
・ネトゲ廃人
・根暗で友達がほぼ居ない
・ブラック企業社員
・冴えない中年のおっさん
などの特徴をもったダメ人間。

 

物語舞台の異世界は、
中世ヨーロッパ風の街並みや文化の世界に、
魔法やモンスターやギルドや冒険者ランクなどのRPG要素を付け加えたもの。

 

転生した主人公がもっているスキルの代表例
・アイテム鑑定
・言語翻訳
・武器や情報端末やその他の物資を元居た地球世界から取り寄せる
・アイテム収納ボックスやアイテム収納魔法

 

異世界で出てくる種族は、
「人間」「エルフ」「オーク」「ドワーフ」「ゴブリン」など、
トールキンの指輪物語そのまんま。

 

主人公が、
転生先の異世界で、元の世界の和食・洋食・中華などを仲間に振る舞い、
絶賛されてちやほやされる。

 

・盗賊(男)
・悪徳貴族(男)
・奴隷(男)
・農民(男)
・兵士(男)
これらが高確率で悲惨な目に遭う。
性別が逆の場合は仲間になったり主人公のハーレム要員になる。

 

主人公が、
敵キャラクターや、素行が悪い女性キャラクターに
偉そうに説教する展開。

 

自身のステータス情報を空中に表示できる。

 

主人公の仲間達が、
主人公を賞賛してちやほやするだけの存在。
主人公と対等の立場だったり、主人公が能力的にかなわずに常に悔しい思いをする相手、
という仲間キャラがほぼいない。

 

世界平和のために倒すべき魔王が、
絶世の美少女。
そして、紆余曲折を経て、魔王の美少女が主人公と結婚する。

 

男主人公1人以外は、
全員美少女のパーティー。

 

主人公の学生が在籍するクラスでのいじめ描写が異様にリアル・克明。

 

クラスメイト全員が異世界へ転送される小説の場合、
主人公以外のクラスメイトは平気でいじめをする外道ばかりであり、
のちに主人公をあがめたてまつる役割になる。




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ハーレムメンバーの美少女達の間で、
誰が主人公の正妻になるかの争いが勃発する。

 

深刻な問題が継続中なのに、
そのストーリーの合間に唐突に挟まれる、
みんなで美味しいご飯を食べる飯回話。

 

主人公が持つチート能力を組み込んだ戦略を立てて
敵軍に立ち向かう。
しかし、チート能力が強すぎて、能力によるゴリ押しで無理矢理勝利する。
結局、最初の戦略はただのお飾りレベル。

 

主人公や、参謀系キャラの口癖
「ふむ」「ほう」「うむ」

 

悪事を働いたり、主人公へちょっかいを出した敵キャラへの
お仕置き・報復が度が過ぎている。
反省や更生を余地を一切与えず、一気に人生終了まで追い込む。

 

長年努力して勝ち取るのではなく、
あくまで主人公は受動的にあっさりとチート能力・大金・美少女達から成るハーレムを手に入れる。

 




「小説家になろう」の小説への評価でありがちなもの

なろう小説のほとんどが、
・RPGにおけるお約束ストーリーやお約束設定を踏襲する
・RPGにおけるお約束をあえて裏切り、逆方向に向かわせる
のどちらか。
RPGの概念に縛られすぎているせいで、小説の物語の幅があまりにも狭すぎる。

 

無料の素人小説だから仕方ないけれど、
なろうの小説世界での倫理観が過度に崩壊しているように思われる。
たとえば、
戦略として、敵軍領地の井戸の中に毒物を混入させて敵の水源を潰して大勝利!!!とか。

 

なろう小説のストーリーや物語設定に、
なろう読者達の願望と現実での状況が透けて見える。
・泥くさくて地道な努力は放棄
・現実世界での自分の人生はもう諦めている
・圧倒的な能力によって大活躍して、英雄としてみんなにチヤホヤされたい
・「読者が抱いている、根が深い絶望感」を緩和させたり一時でも忘れさせて欲しい
・最初から正解が分かっているので、選択や判断で失敗が起こらない
・相手の心理状態が手に取るように分かるので、手間暇かけた手探りでのコミュニケーションは不要
・読みやすいテンプレ構成物語しか受け付けない。オリジナリティーが高い作品は脳が受け付けない。

 

なろうの小説があのような悲惨な状況になっている原因
作者側の原因
・読者達の評価や罵詈雑言コメントに振り回されすぎて話内容がブレまくる
・小説を書く才能が小さい(もしくは無い)せいで、物語のテンプレ構造が上手く隠せずにテンプレが浮き彫りになってしまっている
・楽して書くために有名なRPGや他の書き手の作品をマネしているせいで、非常に薄いモノや劣化コピーしか生み出せない
読者側の原因
・ストレス耐性が低すぎるせいで「快」以外の展開はまったく受け入れられない
・チート能力やハーレム展開で読者を良い気分にさせてくれる小説以外は読む気がしない(なろうの小説の需要がいちじるしく片寄ることの原因)
・想像力や理解しようとする意思が無いせいでテンプレストーリーしか受け付けない

 

「人間、楽な方楽な方へと進んでいくと、必ずダメになる」
という重要な格言を見事に体現している世界が、
小説家になろうという世界と、その世界の住人達。
現代で新しく生まれた寓話として、小さな子ども達の教育用に貴重な存在だと思う。

 

なろう発のラノベ「賢者の孫」の中での
「またオレ何かやっちゃいました?」
という有名なセリフと、そのセリフが出てくる状況(無自覚にチート能力でとんでもない事態を引き起こし、周囲の仲間達から畏怖される)が、
なろう読者達が望んでいるモノを端的に良く表現している。

 

キャラクター達の葛藤や現実の理不尽さとままならなさ、
物語構成の巧みさ、
そういうもので真っ向勝負している小説らしい小説が読者達に見向きもされずに埋もれていて、
チート・ハーレム・無双で読者をほくほくさせる方面にエネルギーを全振りしている小説もどきが好評を博している時点で、
小説家になろうというサイトも、書き手の大部分も、読者も、色々な意味で終わっている。

 

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