有名大学の大学院に入ることで自身の学歴をグレードアップさせる「学歴ロンダリング」の成功例と失敗例について調査したので分かったことを報告します。
学歴ロンダリングの、成功例と失敗例
学歴ロンダリングの、成功例
- 高レベルの大学の大学院に入れたことで、自身の学歴コンプレックス(低偏差値の大学や、不本意な大学に在籍していたことへの劣等感のこと)を解消することができた
- 自身の最終学歴(その人の学歴の中で、最も高度な教育機関の卒業歴のこと)を有名大学大学院卒にできたことで、
就職活動で有利に立ち回れるようになり、大企業や優良企業へ就職することができた - 自分の専攻内容や興味をもっている分野とマッチした大学院研究室(有名大学の院なのでハイレベルな研究内容や設備)に入ることができ、そのことで存分に興味を追究することができた
学歴ロンダリングの、失敗例
- 大学院の入試に不合格になってしまった
- 教授から出される課題のレベルや、研究についての要求レベルについていけず、途中で脱落してしまった
- 就職活動において、採用試験を受けた企業が「大学院のレベルよりも、学部時代の大学名を重視する」という方針だったせいで、学歴ロンダリングの効果の恩恵が得られなかった
- その有名大学大学院へ、外部から入ってきた院生ということで、有名大学の学部上がりの院生達から疎外されて研究室で孤立してしまった
- その有名大学のブランドばかりに目が向いていたせいで、入った研究室の研究内容が自分の興味とはズレていて苦しむことになってしまった
予備知識:「学歴ロンダリング」とは
自身が学部に在籍していた大学よりも、入試偏差値や知名度やブランドが上位の有名大学の「大学院」へ入ることで、
自身の最終学歴を「有名大学大学院修了」と箔を付ける行為を「学歴ロンダリング」とネット上で呼ぶ。
ロンダリング(laundering、洗濯する・綺麗にするといった意味の英語)は主に「マネーロンダリング」という犯罪行為の表現に使われる語句であり、
学歴ロンダリングという言葉は、その行為をする者を小馬鹿にする目的で使われることが非常に多い。
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学歴ロンダリングをすることの意義・メリット
学歴ロンダリングの意義・メリット
- ランクの高い大学の大学院に入り、修了することで、自身の最終学歴(その人の学歴の中で、最も高度な教育機関の卒業歴のこと)を大幅に向上させることができ、
そのことで後の就職活動を有利にできる - 大学院の入試は、学部の入試よりも合格難易度が低いことが多いため、憧れの有名大学に比較的簡単に在籍できる
- 有名大学の大学院を修了することで、自身の学歴についてのこだわりを満たすことができる
- 自身が元居た大学の学部よりも、有名大学の大学院は教授や研究内容や大学院生のそれぞれのレベルが数段高い場合が多いため、
より高度な研究や勉強ができたり、優秀な大学院生達と切磋琢磨できる
学歴ロンダリングという行為の4つの問題点
1「学歴ロンダリングの結果が、就職活動で絶対に有利に働く」とは限らない
- 企業によっては、学歴ロンダリングという行為とその目的を知っているため、就活生の学部時代の大学名しか見ようとしない
- 学部時代の大学の偏差値レベルと、大学院時代の大学の偏差値レベルが過度に違っていると、企業側がそのことを不審に思い、就活生の採用を見送る可能性が高くなる
などが、学歴ロンダリングが就活で確実に有効だとは言い切れない理由
2「有名大学の大学院入試に合格することが、なかなか難しい」
- 高い学力をもち大学院へ進学しようとしている内部生達を相手にして、院試で合格を勝ち取らなければならないので難易度が高い
- 「その大学院の入試」についての問題傾向や面接試験の傾向の情報が世間に全然出回っていないせいで、
合格を狙っている有名大学との何らかのコネクションや、優れた情報収集能力が無いと合格が困難
などが有名大学の院試に合格することが難しい理由
3「有名大学の大学院で、周りについていけなくなることが多い」
- 有名大学であるので、教授からの「研究の内容」「修士論文のレベル」への要求水準が非常に高く、水準を満たせないせいで教授や周囲の院生達から足手まとい扱いされる
- 自身の専攻分野と、ロンダリング先の大学院研究室の専攻分野が微妙にズレている場合がほとんどであるせいで、
自身が知らない分野を「知っていて当然」という前提で教授の話が進められるため、ついていくのが難しい - 自分が元居た「それほど偏差値が高くなかった大学」の学部では無かった
「学会への出席義務と、出席のための準備作業」「雑誌会(自身の研究内容と関連している最近の論文を、他のゼミ生達に紹介して解説すること)」
といったイベントに面食らったり、ついていけない - 有名大学の学部から内部進学してきた院生達に見下されている場合、研究室で自身の居場所が無くなってしまう
などが、学歴ロンダリングをした人が周りについていけなくなる代表例
4「学歴ロンダリングを実現したからといって、学歴コンプレックスが解消するとは限らない」
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有名で高偏差値の大学の大学院へ入学できたとしても、
結局は学部時代はその有名大学に在籍していなかったせいで、「完全に高学歴」とは言い難い中途半端な状態になってしまったことや、
一部の事情通の人達は「大学院のレベルではなく、学部のレベルでその人間の能力を計ることが適正」だと理解していることなど、
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それらのことが新しいコンプレックスを発生させやすくなります。
また、有名大学の学部からの内部進学生達と大学院であれこれ接するうちに、
能力や知識量の根本的なレベル差を痛感し、そのせいで強烈な劣等感にさいなまれることも珍しくありません。
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