信頼性が高い性格診断テスト・MBTIで、ひときわ難解で複雑な人間性をもつ性格型「ENTP」を上手く理解するためのポイントを調査したので分かったことを報告します。
ENTP型の複雑な人間性を理解するために重要な、3つのポイント
1.ENTP型は、行動原理が「自分が楽しめることを追い求める」
- 自身の知的好奇心を満たしてくれる、新しい知識や情報やイベント
- 自分が考えついた新しいアイデアや、新しく身につけた技能の、それらの有効性をいち早く試してみること
- 自分が楽しめるように、集団内の雰囲気を壊したり作り変えること
などが、ENTP型の「自分が楽しめることを追い求める」ことの例
よくENTP型が「飽きっぽい」「飽き性」と評価される理由は、ENTP型は自分が楽しめることを第一に考えて行動しているからです。
ENTP型の人々は多くの場合で、壮大な計画のために腰を据えて準備作業をしているのではありません。
面白そうなことへ次々と飛びついているENTP型の様子が、飽きっぽい性格だと他者の目に映ります。
2.ENTP型が「悪魔の代弁者」と呼ばれる理由の、議論への適性の高さ
- ENTP型は、とにかく他者とのディスカッション(討論)が大好き
- ディスカッションの行為の中に含まれる、
「他者との意見のぶつけ合い」「気持ちや感情などの精神のぶつけ合い」「多角的な検討から生まれる、新しい見解」「既存の常識を、自身の斬新な発想で打ち砕いてみせること」
などが大好きであることが、ENTP型が討論を好む理由
- ディスカッションの行為の中に含まれる、
- ただ、ENTP型が議論をしたい理由は、議題となっている問題を確実かつ迅速に解決するためというよりも、
「面白半分」「純粋に、自分自身が楽しむため」という傾向が強いことが難点
(「悪魔の代弁者」とは、ディベートなどで多数派に対してあえて批判や反論をする人を指す用語)
ENTP型は弁が立つことから、そこから転じて「ユーモアのセンスがある」「視点や発想がユニーク」「頭の回転が早い」と他者から評価されることが多いようです。
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また、弁論で他者を圧倒できることや、自身のエキセントリックな性格を根拠にして、
「自分という人間は、実は天才」とENTP型の人が思っていることも珍しくないようです。
3「ENTP型の性格がもつ、数々の矛盾点や二面性」
ENTP型の内面 | ENTP型の外側へ向けた行動 | |
---|---|---|
平常時 | あれこれと思考を巡らせる | 面白半分に他者へからむ |
物事への関心のスタイル | 凝り性的にあれこれ調べる | すぐに飽きて投げ出す |
物事への取り組み方 | 追究したいことはたくさんある | サボったりなまけがち |
問題への取り組み方 | 問題意識を強く持ち議論を好む | 解決行動を起こさない |
強くやる気を出した時 | 自分としては正しい理論を 理性的にしっかりと組み上げる | 周りを巻き込んで、 その場を思いっきり荒らしたり場の慣習を破壊しようとする |
ENTP型は内面と外面の行動が大きく矛盾している場合が多々あり、
その矛盾はENTP型にとってはごく自然なルールであっても、他者達にとってはENTP型の思考と言動は奇怪で理解しがたい現象として映ります。
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参考:ENTP型の能力のおおまかな傾向
MBTIの性格型 | 優勢機能 | 補佐機能 | 代替機能 | 劣等機能 |
---|---|---|---|---|
ENTP | 外向的直観 | 内向的思考 | 外向的感情 | 内向的感覚 |
補佐機能(第二機能):その人が2番目によく使う機能
代替機能(第三機能):補佐機能の効果をもってしても状況を解決できない場合に、この代替機能が働いて優勢機能をサポートする
劣等機能(第四機能):その人の性格型が最も苦手にしていること
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内向的思考:自身の内面へ意識を向け、自分なりの考え方と論理と原理で物事を判断しようとする気質。
外向的感情:他人に対して思いやりが強くて共感的な態度であり、人付き合いが上手い。対象について自身が感じることをもとに判断しようとする気質。
内向的感覚:自身の五感によって受け取った情報をもとに、自身の内面で感じたことで物事を判断しようとする気質。
「心理機能」の詳細は、当ブログでの専用解説ページ↓をご覧下さい。
ENTP型の心理機能の組み合わせから生じる長所
優勢機能の「外向的直観」の効果により、世の中全体や身近な生活の中から法則性・規則性を次々と見出すことができる。
(だいたいの局面で補佐機能の「内向的思考」の効果が優勢機能をサポートするため、知識量や物事の解釈方法の種類を充実させれば充実させるほど、法則性・規則性の発見の効率や精度が上がっていく)
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この「世の中全体や身近な生活の中から法則性・規則性を次々と見出すことができる」という長所が
『世の中の問題点の規則性や、世の中の人々の需要の傾向を見出すこと』という方向へ運良く合致すると、
ENTP型の性格傾向を表現する際によく用いられる「発明家」として社会で活躍できるようになる。
その人間は全16種類の性格型の1つに分類できるとする「MBTI性格診断」
16種類のそれぞれの性格の簡潔な解説図
MBTI性格診断で、日本人の各性格型の割合グラフ
転職サイト「ミイダス」は、自分の強みと適性が高い職種・適性が低い職種を無料診断できます。
・コンピテンシー診断で、その人のコンピテンシー(行動特性)を分析し、強みが判明する
・企業側から面接確約・年収提示のオファーが次々と届く
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MBTIの性格診断と合わせて診断すると、より自身の強みと適性をはっきりさせることができるようになります。
ENTP型が、日本社会とかなり相性が悪い理由
- 謙虚で我慢強いことを美徳とする
- 一途に努力することを美徳とする
- 開放的すぎる性格は、はしたないととらえられる事が多い
- 考え方と行動方針が保守的であり、伝統と前例を重視する
- 集団の空気や集団の和、規律性を重視する
- 正論や事実よりも、集団の空気やみんなの感情の方を重視する
- 「欧米のように、他者と活発なディスカッションをする文化」が根付いていない
- 自ら進んで、その場の慣習や定説を破壊しようとしていく
- 自身の楽しみや興味を優先させる
- 飽きっぽくて気まぐれで、1つのことが長続きしない
- おしゃべりで、開放的な態度
- 言動に落ち着きが無く、思慮深さに欠けるように見える
- 集団の和や話題をかき乱すことが大好き
- 理屈に合わないことははっきりと声に出して主張する
- 他者と積極的に議論をしようとする
大多数の日本人の「目標に向けてひたむきに頑張る・努力することを大事にする」という傾向から、
「何か特定の目的や意図があって、その目的や意図のために一貫した行動を取っているのだろう」と相手について推察しますが、
ENTP型は自分自身の楽しさ・自身が自由奔放であること・自身が集団内で異端的存在でいること・楽しさのために他者と意見をぶつけ合うことを目的にして行動していることが多く、
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そのようなENTP型の行動方針は、大多数の日本人にとっては非常に不可解で拒絶しがちなものになってしまいます。
当ブログでの、ENTP型の性格の基本的特徴を解説した記事↓も合わせてご覧下さい。
当ブログでの、ENTP型と各業界の仕事との相性・適性を解説した記事↓も合わせてご覧下さい。
コメント
ユングの法則がベースになってるところが眉唾ですがENTP的性格を地で行ってるので全くの嘘でもないのかなと半信半疑ですね。