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ショートスリーパーの3つの健康リスクと、睡眠負債の危険

 

短い睡眠時間で毎日を送っている人達「ショートスリーパー」が、心身に受けている悪影響について調査したので分かったことを報告します。

 

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ショートスリーパーの短時間睡眠による、心身への3つの悪影響

 

「ショートスリーパー」とは

1日6時間程度か、あるいはそれ以下の睡眠時間で生活している人達を、ショートスリーパーと呼ぶ。
ショート(短い)&スリーパー(眠る人)
の2つの単語を合わせた造語。

 

 

1「身体の免疫力が低下する」

  • 人体では眠っている間に、免疫細胞の増加・活性化といった作用が働いている
  • 睡眠不足状態だと、
    免疫細胞の働きによる「細胞性免疫」と、
    抗体や補体などの働きによる「液性免疫機能」
    の両方の機能が低下することが研究で判っている

睡眠不足によって免疫力が低下したことで、風邪を始めとした各種の感染症にかかりやすくなってしまいます。

 

 

 

2「高確率で、精神に異常をきたすようになる」

  • 睡眠不足状態が連日続くと、「不安」「意識や感情の混乱」「抑うつ的な気持ち」を呈することが非常に多くなる
  • 「1日の睡眠時間が4時間程度」という極度に睡眠時間が短い状況が5日間続くと、
    「うつ病」「統合失調症」の患者の脳機能に似た脳の状態になることが、国立精神・神経医療研究センターの実験で判っている
  • 睡眠不足による不規則な生活リズムのせいで「自律神経失調症」を発症しやすくなり、
    自律神経失調症の症状により、イライラ感や強い不安感のような精神的焦燥をきたしやすくなる

 

 

 

3「身体に強いストレス負荷がかかるせいで、高血圧化や肥満化する」

ショートスリーパー状態は、身体に強いストレス負荷がかかった状況です。

身体はストレスに対抗しようとして、副腎が「副腎皮質ホルモン(主に「コルチゾール」からなるホルモンの一群の名称)」を分泌し、




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副腎皮質ホルモンの作用で、「血圧の上昇」「血糖値の上昇」などの活動的な状態に身体が変化します。

  • 血圧の上昇は、心不全・心肥大・心筋梗塞といった心疾患の発症リスクを大幅に高める
  • 血圧が上昇したことで全身の血管にも高い負荷がかかるようになり、
    体中の血管がボロボロになったり、頭皮の血管が収縮してしまったことで血行が悪化してハゲやすくなる
  • 血糖値の上昇は、糖尿病の発症リスクを大幅に高める

また、

短時間睡眠によって

「食欲を抑制するホルモン『レプチン』の分泌量が低下すること」
「食欲を亢進するホルモン『グレリン』の分泌量が増加すること」

の2つが同時に起こるようになるため、




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非常に太りやすくなり、太ったことで心臓や足腰への負担が増大することになります。

 




「睡眠負債」による、心身への悪影響

 

「睡眠負債」とは、連日の睡眠不足による心身へのダメージが、日々少しずつ積み重なっていって心身へ様々な悪影響を及ぼすことを指す言葉(スタンフォード大学のWilliam C. Dement教授が睡眠負債の発案)です。

睡眠不足というマイナス要素がだんだん積み重なることが借金=負債に似ているため、睡眠負債と名付けられました。




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睡眠負債の悪影響

  1. 免疫機能の低下が起こり、そのことにより、各種の病気にかかりやすくなる
  2. 「自律神経失調症(血圧の異常や、精神の焦燥感や、異常な発汗などが症状の一部)」がかなり発症しやすくなる
  3. 常に高血糖状態になり、糖尿病を発症しやすくなる
  4. 食欲を抑制するホルモン「レプチン」の分泌量が低下するため、そのことにより、つい食べ過ぎて肥満状態になり、健康にさまざまな悪影響が及ぶようになる
  5. 睡眠負債を負った状態が数年続くと、
    カテコールアミン(神経伝達物質のドーパミン・アドレナリン・ノルアドレナリンのグループ)の分泌量が激減し、そのことにより、精神が抑うつ状態を呈するようになる
  6. 睡眠負債を負った状態が15年以上続くと、
    アミロイドβペプチドが脳内から除去されにくくなり、アミロイドβペプチドが脳内に沈着し続けることにより、将来的にアルツハイマー病(「認知症」の原因疾患の一種が、アルツハイマー病)を発症しやすくなる

 

ペンシルベニア州立大学の研究者達による実験では、
土日などを利用した寝貯め(日頃の睡眠不足を補うために、まとめて9時間~12時間程度眠ること)では、
睡眠負債によって起きている「注意力の低下」「集中力の低下」の改善は見込めない、
という結果が出ています。

 




ショートスリーパーになりやすい人の特徴

 

特徴

  • 勤めている会社の過密なスケジュール(朝早くに出勤し、夜遅くまで残業せざるを得ないなど)のせいで、睡眠時間が6時間未満になることが常態化している
  • 20代~30代前半でまだ若いため、短時間睡眠でも体が持つ
  • 「眠っている時間がもったいない」と考えるワーカホリック気質のため、毎日の睡眠時間を短いものにしている

 

 

 

「完全なショートスリーパーになる方法」は存在しない

「完全なショートスリーパー」の特徴

  • 「DEC2」と名付けられている、短時間睡眠でも十分に体が回復する稀少な遺伝子を生まれ持っている
    (カリフォルニア大学の、Ying-Hui Fu教授率いる研究チームの研究で判明)
  • 遺伝子「DEC2」を生まれ持つ完全なショートスリーパーは、
    レム睡眠(睡眠中に、脳が覚醒している状態)の時間が極端に短く、
    そのおかげで、睡眠時間に対するノンレム睡眠(脳が深い眠りに落ち、脳疲労が回復している最中の状態)の時間割合が大きくなるため、
    6時間程度の短時間睡眠でも十分に脳疲労が回復する

 

 

活動不能状態になってしまう睡眠時間を無駄だと解釈し、ショートスリーパーに憧れる人は大勢います。

しかし、「完全なショートスリーパー(短時間睡眠でも、本当に脳と身体が十分に回復する人)」になれるかどうかは特定の遺伝子を持っているか否かで決定するため、

後天的な努力でショートスリーパーになることは不可能だと考えられます。

 

 

「1日6時間の睡眠時間」という条件で2週間過ごした場合、




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徹夜を2回続けた人(48時間起きていた人)と同程度の作業パフォーマンスまで能力が低下してしまう

(2003年、米ペンシルバニア大学での実験により判明)

 

 

上記の事実があるため、無理をして短時間睡眠の日々を続けたとしても、そもそも集中力や注意力や持続力といった能力が2徹した人と同等まで落ちてしまうため、

強引にショートスリーパーになろうとすることはほとんど意味が無い行為です。

 

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