邦画(日本製の映画のこと)が、つまらない・ダメとよく評価される理由について調査したので分かったことを報告します。
邦画がつまらないことの、5つの原因
1「映画の作中雰囲気が、全体的に暗い」
- 役者のしゃべり方が、「声が小さくて、会話内容を聞き取りにくい」「ぼそぼそとしゃべってるせいで、作中雰囲気が暗く感じられる」
- 人物の心情(明るい感情ではなく、鬱屈とした感情であることが多い)を役者のセリフやシーンの演出で表現することが多く、
そのせいでどうしてもネガティブな作中雰囲気になりやすい - 映像画面の光量が低く、画面が物理的に暗い場合が多々ある
以上の邦画の傾向により、
邦画に「じめじめしていて湿っている」「暗くて鬱屈としている」「作品世界が狭苦しい」といった悪い印象を抱きやすくなります。
2「間延び(まのび)しているシーンが多すぎる」
- 登場人物の心理を1から10まで描写しようとするので、描写している間は物語の進行が停止している
- 作中の状況や物語設定を1から10まで役者に口頭で解説させるので、解説している間は物語の進行が停止している
- 「同一の角度から撮られた、人物の演技シーン」が数十秒~1分間以上続くことが珍しくなく、カメラワークが単調だったりワンシーンの時間が長すぎる
間延びしていてテンポが悪く、
そのせいで「見ていて退屈」「見ていて眠くなる」「見所となる事件がなかなか起こらない」
スポンサーリンク
といった観客の感想を招きやすくなります。
参考:邦画のダメさと邦画の特徴を的確に表しているコピペ
3「映画のキャスティングが、特定の人物達のゴリ押しばかり」
- その時に話題になっているアイドルグループの主力メンバー
- その時に話題になっている、新進気鋭の俳優・女優
- 最近になって人気が急激に上昇している、若手芸能人
たとえば、大人気アイドルの女性・男性は、本業のアイドル活動では非常に優れた才能を発揮できても、
映画での演技では大根役者になる場合がほとんどなので、
話題性を優先するあまりに演技力が低い人物ばかりを起用すると、映画の出来が悲惨なことになります。
スポンサーリンク
4「観客達にとって鼻につく演出が多い」
- 感動シーンを、壮大な曲調のBGMを流すことでことさら強調することなどの、感動の押し売り
- 「登場人物を死なせることで、観客を感動させようとする」という安易でワンパターンなやり方
- 劇中での、説教臭いセリフ
- 劇中での、物静かな話し方・態度からの、唐突で不自然な絶叫・激昂
- 漫画や小説などの映画原作のストーリーや設定とは、まったく別のストーリーや設定を映画版に盛り込み、しかもそれが悪い方向へ働く場合がほとんど
5「映画制作費が少額であるせいで、全体的に安っぽい作りになっている」
- 作中でのCG(爆弾が爆発するシーンのCGや、魔法的な現象を表現するCGなど)が安っぽすぎる
- 洋画でのCGのように本物と区別が付かない精巧なCGではなく、実写である背景から明らかに浮いている、CGにしか見えないCGのこと
- 作中でのアクションシーンがショボすぎる
以上の理由により、
「映画なのに、無料で放送されるTVドラマ作品のクオリティーと大差無い」「映画なのに、TVドラマの2時間スペシャルみたいな感じ」
といった観客の評価を受けやすくなります。
スポンサーリンク
参考:邦画が特に苦手にしている作品ジャンルと、比較的得意な作品ジャンル
邦画が特に苦手にしている作品ジャンル
- ファンタジー
- SF
- 漫画や小説(魔法やモンスターが登場するタイプの、ファンタジー色が強い作品)の実写化
- アクション映画
比較的得意な作品ジャンル
- ホラー
- 魔法のような超常現象が関わってこない、心理戦・頭脳戦がメインの作品
- ヒューマンドラマ
- コメディー
上記を参考にすれば、「ひどすぎる邦画を選択して視聴してしまう確率」はかなり低下します。
「アメリカのハリウッド映画」と「邦画」の各種の違い
各種の違い
ハリウッド映画 | 邦画 | |
---|---|---|
作品を撮るうえでの力の入れどころ | エンターテイメント性の追求(ハデなアクションシーンや単純明快さなど) | 人物の情緒の描写や、芸術性の表現 |
ストーリーの進み方 | 1シーンの時間が短く、テンポ良くストーリーが進む | 1シーンの時間が長く、ストーリー進行のテンポが悪すぎる |
カメラワーク | 複数のカメラによって多角的にシーンを撮影する | 基本的に、1台のカメラでシーンを撮影する |
作品に使われるCG技術 | CG技術は極めて高い | CG技術は低い |
役を演じる俳優・女優 | 凄まじい競争を勝ち抜いた、超エリートの役者 | その時々で話題になっているアイドルや芸能人ばかり |
作品の制作費 | 日本円にして数億円~300億円以上 | 数千万円~5億円程度 |
映画産業の市場規模 | 市場は世界全体であり、市場規模は非常に大きい | 市場規模は小さい(市場が日本国内のみ) |
邦画のダメさ加減が語られる際に、よくアメリカ発のハリウッド映画が引き合いに出されますが、
これは「相手が悪すぎる」と言わざるを得ません。
- ハリウッド映画に出演することで得られるばく大な金額の出演料や、ハリウッド映画の映像を制作することで得られる高額報酬を求めて、
世界中から超一流の人材達がアメリカに集まり、その超一流の人材同士が少ないイスを賭けて競争し合うから - ハリウッド映画の映画制作費は、邦画のそれとは桁が1つか2つ違うから
- アメリカにおいて映画は一大産業であり、映像関係者達の熱の入れようや、これまでの長い映画制作の歴史でつちかわれてきた映像ノウハウの蓄積が、日本の映画のそれらとは全然違うから
以上の理由により、アメリカのハリウッド映画は、邦画とは格が違いすぎると言えます。
スポンサーリンク
本ブログ推奨の、アニメ見放題サービス
コメント