早急にやるべきことを先へ先へと先延ばしにしてしまうクセである「先延ばし癖」の原因と、先延ばし癖の現実的な直し方について調査したので分かったことを報告します。
その人に「先延ばし癖」が染みついてしまった、4つの主な原因
1「その人の性格が、誘惑に弱い性格」
- 遊びたい
- 眠ったり、休憩したい
上記のような欲望を強くもっているせいで娯楽や休息を優先し、「多くの場合で苦痛をともなう課題」を先延ばしにしがちになります。
2「その人の性格が、物事をてきぱきとこなすことに不向きな性格」
- 面倒くさがりな性格
- 度を超えて楽観的な性格であり、「急いで手を付けなくても、多分何とかなる」と万事について考えている
- 先延ばし癖がある人達には、「持つべき危機感が備わっていない」「将来に起こる事態を想像するための想像力が欠如している」などの傾向が見られる
- 無気力な性格で、課題をやり始める心理的ハードルがかなり高い
3「課題に着手しても失敗するイメージが、その人の頭を支配している」
- 「その課題をクリアするには、自分では実力不足」という鮮烈なイメージ
- 「これまで先延ばしにして時間を無駄にしてきたから、今から手を付けてもきっと時間が足りなくなる」という鮮烈なイメージ
これらのイメージのせいで、失敗しそうだと感じている課題を先延ばしにしたくなる
これまでの人生で、やるべき課題から逃げることが多かったせいで、実力や経験がつちかわれていないことが実際に多くなります。
自身の能力や経験への不信感が、先延ばし癖を誘発するパターンがあります。
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4「発達障害の一種・ADHDを抱えている」
- 研究の結果、ADHD(注意欠陥・多動性障害)を抱えている人は、脳における報酬系に障害が起きていることが判明している
- 脳の神経細胞間のドーパミン濃度が低いことが原因で、
「時間がかかる代わりに大きな報酬を得られること」を嫌い、「時間がほとんどかからない代わりに小さな報酬しか得られないこと」を優先してしまう
(この現象を、遅延報酬障害と呼ぶ) - 遅延報酬障害を抱えていることに加えて、
ADHDの代表的症状の1つである「興味の対象がめまぐるしく移り変わる症状」のせいで、最優先でやるべき課題に意識が向かないことが極めて多くなるため、
ADHDを抱えている人は先延ばし癖が染みつくことが非常に多くなってしまう
重度の先延ばし癖を抱えている人は、発達障害の一種・ADHDを抱えていることが原因である場合が少なくないと考えられます。
ADHDを抱えている場合、
病院で医師による診断を受けたのち、「コンサータ」「ストラテラ」といった薬剤を処方してもらうと、
薬の服用中はADHDの症状がかなり緩和し、そのことで先延ばし癖も大幅に改善されます。
先延ばし癖による、3つの主な損害
1「所定の期限が切れてしまったことで、大変なことになる」(これが最大の損害)
- レンタルしたBlu-rayやDVDの返却期限日を過ぎてしまい、そのせいで遅延損害金を店側から請求される
- 国民健康保険料などの社会保険料の支払い期限日を過ぎてしまい、督促状が家に届く
- 運転免許の更新手続きを先延ばしにしていたせいで、免許が失効してしまった
- 大学の講義でのレポート提出期限を過ぎてしまい、その講義の単位を落とす
- 大学卒業の日まで就職活動を先延ばしにしていたせいで、新卒資格を失う
- 悪質なサービス商品をうっかり契約してしまったが、解約の申し出を先延ばしにしていたせいでクーリングオフ期間を過ぎてしまい、解約できなくなってしまった
などが、本項目の一例
「先延ばし癖がある人」が最も危機に直面しやすい物事は「期限日までに、特定の手続きを完了させる必要があること」です。
期限日を過ぎてしまったために、非常にやっかいでややこしい事態に追い込まれることが多くなります。
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2「長期間にわたって、メンタルにダメージを負い続ける」
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3「期限ギリギリになってから手を付けたせいで、ミスや不手際が多発する」
- テスト実施日の直前になってからテスト勉強を始めたせいで、テストの点数がかなり低くなる
- 期限日ギリギリになってから提出用書類の記入に手を付けたせいで、記入漏れや書き間違いがあって書類を受け付けてもらえなくなる
などが、本項目の一例
先延ばしにし続けたせいで、結果のクオリティーがいちじるしく低下する、ということが非常によく起こります。
先延ばし癖を直すための、現実的な方法
ステップ1「恐怖心や不安感のせいで先延ばし癖が発動していることを、まず自覚する」
- 物事を先延ばしにしようとする行動は、『その物事に恐怖心や不安感を覚えていること』が根本的な原因だと考えられている
- 上記の恐怖心や不安感から本能的に目をそらし、やるべき物事とは無関係のことをしている状況が、つまり先延ばし癖が発動している状況
まず最初に、
恐怖心や不安感が原因で先延ばし癖が生じているという事実を受け入れましょう。
上記の事実を受け入れることができれば、先延ばし癖の根本的原因である恐怖心や不安感をコントロールする方向で行動することができ、先延ばし癖が直ることへ繋がります。
上記の事実を受け入れることができないと、
「やるべきことを紙にリストアップする」などの小手先の改善案や、「ちょっとだけ頑張ってみる」といった毒にも薬にもならない精神論に走ることになり、先延ばし癖はまず間違いなく直りません。
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ステップ2「課題に着手するほかない場所へ移動し、その場所で課題を直視する」
- 先延ばし癖を抱えている人の性質上、嫌な課題を前にして強い恐怖心や不安感が生じるために、恐怖心や不安感から目をそらそうとして、気をまぎらわせる何かを探そうとする↓
- しかし、今自分が居る場所(たとえば喫茶店内など)にはTVもゲーム機も漫画も無いし、周囲には自分を見ている客達がいるためあまりダラけた行動も取れない↓
- しかたがないので、今自分が居る場所で、自分が持ってきている課題(試験勉強用の教科書やノート、提出用の書類など)に手を付けるしかなくなる
ステップ2を達成するコツは、
- 移動先では、やるべき課題のための道具・書類以外は、何も持たないようにする
(特に、逃避先になりやすい「スマートフォン」は、多少不便でも自宅に置いていくべき) - 「課題に着手するために、集中できる環境へ足を運ぶこと」を先延ばしにしそうになる場合が多くなるが、
ステップ1を通過して「先延ばし癖の根本的原因は恐怖心や不安感であることを、はっきりと自覚できた」ので、
嫌な課題をやるために移動すると解釈するのではなく、『自分の内側にある恐怖心や不安感を克服するために移動する』と解釈して意地で行動しようとすると、上手く行きやすい
この2つです。
昔から学生達が繰り返している、
「テスト前に、テスト勉強に集中するために、喫茶店やファーストフード店で勉強する」
という方法は、先延ばし癖を克服するための最適の方法です。
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