絵がどんどん上達していく人達に共通している特徴と、
絵が上手い人達が、他の普通の絵描き達とは一線を画すレベルになるためにやっている特別なことについて調査したので分かったことを報告します。
絵が上手くなる人達に共通している、8つの特徴
1「とにかく、大量を絵を継続的に描いている」
- 「趣味」「仕事」「絵の練習用」など理由はさまざまだが、結果として「日々、大量の絵を生み出し続けているという状況」になっている
- 物量をこなし続けることで、画力の基礎力が向上し続けている
- 物量をこなし続けることで、小さな発見を日々積み重ねていて、そのおかげで絵が上手くなり続けている
2「1枚ごとに、『よく考えながら』絵を描いている」
- 「今回は、前回の絵の課題を乗り越えるつもりで工夫して描こう」「ここをこうして描いたら綺麗に描けそうだから、実験としてそうやって描いてみよう」と、1枚1枚に課題やテーマを設けて1枚1枚よく考えながら描いている
- これに対して、何も考えずに手癖によって絵を描いている人は、量産によって絵柄は安定したとしても絵の質は全然進歩しない
3「絵の基礎を、勉強して身につけている」
- デッサン
- 目標にしているイラストレーターの絵の模写
- 模倣して描くことで、手法やテクニックなどを学習する
- 人体の各パーツの大きさの比率の勉強
- 人体における「骨格」「筋肉」の構造
- 人体の顔における「目」「鼻」「口」「耳」などの各パーツの大きさの比率
絵の基礎技術を磨いておくと、色々なアングルからの構図の絵を描けるようになり、できることの幅が格段に広がります。
これに対して、基礎技術が低レベルであると、人体描写がすぐに破綻するようになったり、上達が途中で停止するようになります。
人体の「骨格」「筋肉」への理解のために最適と言われる「やさしい人物画」
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4「観る力」「観察力」を、絵の練習や絵の実戦によって鍛えている
- 「観る力」「観察力」を鍛えることで、資料の写真に写っている物体を正確に絵に起こせるようになったり、他者が描いた優れた絵の長所をはっきりと認識して模倣できるようになるなど、絵の総合力が格段に上がる
- 「観る力」「観察力」は、主にデッサン(鉛筆等で、目の前にある瓶やリンゴなどの物体を正確に描写すること)によって鍛えることができる
5「あえて、苦手な分野や様々な分野の絵を描いて鍛えている」
- スタンダードな人物画だけでなく、「動物」「メカ・ロボット」「複数のキャラクターの集合絵」「群衆の絵」「動きのある絵」などをあえて描いている
- この練習方法はかなり負荷が大きいが、代わりに、描ける絵のレパートリーが大幅に増加したり、資料を観察して絵に起こす能力がどんどん鍛えられる
- 絵が上達しない人達は、「単一の分野」「自分が得意で楽々描ける分野」しか描いていない傾向が強くある
6「明確な向上心や、あるいは、絵への強い愛着心がある」
- 絵が上達しやすい人達には「向上心」「絵への愛着心」がある場合がかなり多い
- これらがあるおかげで、「かなり辛い代わりに身になるタイプの練習」が継続できるし、遊びの感覚で絵を描き続けて向上し続ける場合も多い
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7「絵を立体的に描こうと工夫している」
8「背景絵や、人物の持ち物の絵も、きちんと描いている」
- 人物画だけでなく、「背景絵」「人物が持っているカバン・本・ティーカップなどの持ち物」も、きちんと描き込むことが多い
- この行為は、筋トレで言うところの「普段使っていない部分の筋肉を鍛えること」に相当し、画力の総合力が確実にUPする
絵が上手くならない人達に共通している、7つの特徴
1「描いた絵を、他人に見せようとしない」
- 恥の意識や恐怖感から、描いた絵を他人に見せないせいで、自身の絵の客観的な問題点を全然把握できない
- 問題点を把握できないせいで、次のステップへ進むための上達用ルートも見えてこない
- 絵を描いても他人からの反響が皆無なせいで、だんだんモチベーションが低下し、筆を折るという最悪の結果へたどり着きやすくなる
2「何かと理由を付けて、絵を描こうとしない」
- 「面倒くさい」「辛い」「今日はやる気が出ない」「自分の力量が露呈してしまうことが怖い」などのあれこれの理由を付けて、なかなか絵を描こうとしない
- 「絵が上達する人達が連日描き続けていることに対して、上達しない人達はたまにしか絵を描かない」と、昔から各方面で言われ続けている
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3「描く絵が、毎回ワンパターン」
- 同じ角度からの、バストアップ(胸から上を描いた構図のこと)の人物画ばかり描いている
- 「今回、挑戦する課題」「今回、絵を見る人達に訴えかけたいことの表現」といったテーマを何も定めず、思考停止したまま毎回絵を描いている
- 人体の各パーツの大きさ比率がおかしいまま、萌え絵を描き続けている
- 苦手な構図や苦手な物体や人体における手(手は複雑で描くことが難しい)を描くことを避け続けている
4「やたらとプライドが高くて、考え方がかたくな」
- 他人から指摘された絵の欠点を、プライドが高すぎるせいで改善すべき課題点として受け入れられない
- 自分の絵柄に強いこだわりをもち、他人の絵柄の長所を自分の絵に取り込んだり、自分の絵の欠点を柔軟に改善することができない
- 「一生懸命、絵を描いている時間」よりも、「ネット掲示板やSNS等で、他人が公開した絵を批評したりケチをつけている時間」の方がずっと多い
5「上手い絵を見て、いじけたり、上手い絵の良さが分からない」
- 自分よりレベルが上の人の絵を見ると、「いじける」「嫉妬して、相手を罵倒したり相手の絵にケチをつける」などの非生産的な反応しかしない
- 上手い絵をよく観察すれば、高確率で上達のヒントが見つかるのに、非生産的な反応のせいでヒントを見つけられなかったり、そもそも「上手い絵がなぜ上手いのか」を理解できない場合もある
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6「絵を描くことを、社交のためのツールにしているだけ」
- 自分が描いた絵を、他者と馴れ合うためのツール(道具)や、自身が褒めてもらうためのツールとして利用している
- 馴れ合いや褒めてもらうことが絵を描く目的のメインであるため、絵の練習に身が入らないし、「厳しいけれど的確な指摘」は頭から拒絶しがちになってしまう
7「絵を、最後まで描き上げようとしない」
- 描いた絵の線のクリンナップ作業をしない
- 描いている途中で作業を放棄して、以後はその描きかけの絵にはいっさい手を付けない
「絵が上手くなる人達」に共通していることの1つが、1枚1枚を真剣に最後まで描ききる、というものです。
「絵を、最後まで描き上げようとしないこと」には、途中で止めるせいで作業量が低下して経験が蓄積しにくくなることや、
真剣さが薄れるせいで上達のための重大ヒントである「小さな気づき」が生じにくくなるなどの弊害があります。
絵がなかなか上手くならない人達は、上記の項目に加えて、
本記事の「絵が上達する人達」がやっている
をほとんどしていない場合が非常に多いと考えられます。
絵が上手い人達が、さらなるレベルアップのためにやっていること
1『大衆にウケる絵』を研究して、ウケる絵を意図的に描いている
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- 現在、商業イラストにおいて流行していたりスタンダードだとされている絵柄
- 現在、世間で流行している漫画作品・アニメ作品などの二次創作イラスト
- 話題性がある時事ネタを、いち早くイラストに起こしたもの
- 魅力を感じる絵を研究して、魅力要素を推定し、魅力要素を取り込んで描いた絵
大衆にウケる絵を描いてネット上のpixivやSNS等で公開すると、多くの反響があります。
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そのことにより、
「たくさんの人達に賞賛してもらったおかげで、絵を描くモチベーションが高まり、さらに多くの絵を描けるようになり、もっとたくさんの賞賛を得られる」
「たくさんの人達の感想・意見を獲得したことで、客観的な課題点や客観的な自身の長所をたくさん見つけ出し、次作に活かしてより優れた絵を公開できるので、もっとたくさんの感想・意見を獲得できる」
という、正のループを生み出すことができるようになります。
2「より精緻な絵を描くための、資料を集めている」
- 「生き物」「植物」「乗り物」「建物」「鉱物」などの分野別の図鑑
- アイドルや俳優・女優の写真集
- 風景の写真集
- 人体の絵を描くためのポーズの写真集
- 可動式のフィギュア(人形)
- デジカメ・スマートフォンで自分で撮影した、自然風景・街並み・建物・食べ物などの写真
などが、絵を描く資料の代表例
背景絵や、キャラクターの衣服やカバンやくつなどの描写が丁寧だと、その絵に対する印象が大幅に改善されます。
一言で表現すると「プロのイラストレーターの絵みたいな感じ」という感想を得やすくなります。
3「絵だけではなく、『漫画』にもチャレンジしている」
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- 10ページ~20ページ程度の短編漫画や、4コマ漫画を描いている人は、画力が急激に上昇すると各方面で言われている
- 漫画のストーリーを完結させるために、大量の絵を描くことが必要になるから
- 多種多様な外見のキャラクター・多種多様な構図やポーズの絵を描くことが必要になるから
SNSやpixivなどで手軽に作品をネット上に公開できる現代では、
「漫画が描けるスキル」は極めて有用なものであると言えます。
漫画という媒体は非常に集客性が高いことが特徴であり、ネット上では容易に各所へ拡散されるため、漫画の描き手のイラストレーターが社会で有名になるきっかけになりやすいです。
4「イラスト投稿サイトやSNSを、絵のために活用している」
イラスト投稿サイトやSNSにユーザー登録して絵を公開することで、多くの良い結果を見込めるようになります。
- 「他人に見せることができるレベルの絵」を意識して描こうとするようになるため、画力が上がりやすくなる
- 自分がアップロードした絵についての批評コメント(絵の課題点を把握しやすくなる)をもらったり、賞賛コメントをもらうことで絵を描くモチベーションが高まる
- 自分の絵が出版社の社員の目に留まりやすくなって、商業イラストの仕事を依頼されやすくなる
5「線画を描くだけでなく、描いた絵の彩色にも着手している」
- 厚塗り
- アナログでの絵の具の重厚感・不透明感を表現した塗り方、デジタル環境で再現可能
- 水彩塗り
- 水彩絵の具で彩色したような淡い色づかいの塗り方、デジタル環境で再現可能
- アニメ塗り
- アニメーションでよく見られる、簡略化された色づかいの塗り方、デジタル環境で再現可能
- CG塗り
- 上記のアニメ塗りをさらに細かく彩色したものがCG塗り、デジタル環境で再現可能
描いた白黒の絵に色を描き加えることは、その絵のクオリティーを数段階UPさせます。
絵描き達の間で、絵が上手い人達と下手な人達を分ける大きな壁が、「絵を彩色しているか、彩色していないか」というものです。
イラストレーター達の間で標準的に使われている、色々な塗り方やエフェクトを表現できる人気ペイントソフトが、「CLIP STUDIO PAINT PRO」↓です。
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液晶タブレットを活用すると、
- 線の描き直しや色の塗り直しが、画面上でごく簡単にできるようになる
- 鉛筆や色鉛筆や絵の具や消しゴムや画用紙などの、消耗品の画材を買わなくて済むようになる
- 「絵を描くためのペイントソフト」と「液晶タブレット」を連携させて、液晶画面上でスムーズに描画と彩色ができるようになる
などの理由から、
ある程度の高レベルに達した絵描き達は、そのほとんどが「ペイントソフト+液晶タブレット」というフルデジタル環境で絵を描くようになります。
人気イラストレーター・漫画家「Tiv」による、液晶タブレットでの絵のメイキング動画
上記の動画でTivさんが使用しているWacomの液晶タブレットの中で、
特に人気の高いものが「Wacom Cintiq16」↓です。
6「自分が描く必要性が、しっかりとある絵」を選んで描いている
- 「自分の得意分野であり、その分野の絵を描けば高評価を得やすい」という分野の絵を選択的に描いている
- 「その分野はほとんど未開拓状態で、競合相手が非常に少ないので容易に自身がトップレベルに立てる」という分野を探して選んでいる
などが、本項目の例
たとえば、すでに他の絵描き達によって描き尽くされているメジャーな分野において、他の絵と似たような絵を描いたとしても、他との差別化ができていないせいで高評価は得られません。
「他の誰でもない、自分という人間が描くからこそ、意味がある」
という、自分の得意なスキル・個性を活かせるタイプの絵を描くことや、自分が優位に立てるニッチな分野を選択することが、
その人を他の絵描き達とは一線を画す特別な絵描きにレベルアップさせることになります。
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