筋トレを行うことで、その人の健康や精神状態や日常生活に起きた良い変化・良い影響について調査したので分かったことを報告します。
筋トレによる、健康・精神・日常生活への良い影響
「健康」への良い影響
身体の余分な脂肪が燃焼し、痩せる
- 筋肉は、基礎代謝(生命を維持するのに必要な最小のエネルギー代謝)の中で最もエネルギーを消費する器官
- 筋トレによって筋肉を発達させると、エネルギーの消費量が上がり、それによって余分な脂肪が燃焼して痩せるようになる
- 運動をしていない平時でも、発達した筋肉によって常にエネルギーが消費され、
余分な脂肪が減っていったり、食べ過ぎたせいで脂肪になってしまう栄養分も筋肉に消費されることになり脂肪が身につきにくくなる
- 運動をしていない平時でも、発達した筋肉によって常にエネルギーが消費され、
- 筋トレによって筋肉を発達させると、エネルギーの消費量が上がり、それによって余分な脂肪が燃焼して痩せるようになる
参考:身体の各器官の代謝量割合
肥満状態は「糖尿病」「心筋梗塞」「脳卒中」「脂質異常」などの危険な病気の発症リスクを大幅に上昇させますが、
痩せると、これらを発症する確率が大幅に低下します。
また、肝臓脂肪や内臓脂肪も低減して、それによって健康になります。
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血糖値が低下し、そのことで様々な健康効果がもたらされる
- 筋トレを継続すると、GLUT4(glucose transporter type 4、グルットフォー)というタンパク質が筋肉中に増加し、GLUT4が血液中のブドウ糖を筋肉の中へ輸送し続ける
- 筋肉の中へ輸送されたブドウ糖は、グリコーゲン(筋肉グリコーゲンは筋収縮のエネルギー供給源)という形態に変換されて筋肉中で保存される
- 筋トレによってGLUT4の数が増えるようになり、以後は簡単な運動(歩行や筋トレなど)によって骨格筋へ刺激が加わると、
大量のGLUT4が活性化して血液中のブドウ糖を筋肉中へ輸送して血糖値が下がるようになる
参考:「血行」と「健康」の重大な関係
「運動不足が続くと病気になる」と色々な場でくり返し言われますが、
運動不足によって引き起こされる不健康は「高血圧」「高血糖」「動脈硬化」など、そのほとんどが血管・血流に関する問題が原因です。
- 高血糖状態(血液中に過剰な量のブドウ糖が存在していて、血液がドロドロ・ネバネバした状態になっていること)が続いていると、身体に問題が起こりやすくなる
- 高血糖状態が継続することで、血液がドロドロ状態なので細い血管が詰まって栄養・酸素を乗せた血液が器官へ届かなくなったり、
太い血管で動脈硬化(動脈の内壁が肥厚し硬化した状態)が加速するようになる
- 高血糖状態が継続することで、血液がドロドロ状態なので細い血管が詰まって栄養・酸素を乗せた血液が器官へ届かなくなったり、
たとえば、
中年男性がハゲやすくなる原因は、運動不足&食べ過ぎだったりお酒の飲み過ぎで高血糖状態が常態化し、
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頭皮が血行不良状態になり、毛母細胞(髪の毛を作り出す働きをする頭皮中の細胞)に「各種の栄養と酸素を乗せた血液」が届かないせいで、髪の毛が生えにくくなったり抜けやすくなる、という原因が大きいとされています。
このように、血行状態が悪いと身体の各所に不調・異常が起こるようになりますが、
血糖値を下げる・運動によって心肺機能を強化するなどによって血行状態を改善すると、身体の不調が解消されて健康になります。
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睡眠の質が向上し、疲労回復効果が増大する
- 筋トレを継続することで筋肉が肥大化すると、基礎代謝量が上がって体温が高くなりやすくなる
- 体温が高いと、睡眠中にノンレム睡眠(大脳が休息している睡眠状態のことで、疲労回復効果が高い睡眠状態)へ移行しやすくなる
- 筋トレによって心拍数が増加し、睡眠に移行すると覚醒時よりも心拍数が低下するので、心拍数の低下に対応してノンレム睡眠へ移行しやすくなって疲労回復しやすくなる
睡眠の質が向上(熟睡しやすくなるということ)したことで、心身が元気になるようになります。
「精神・心」への良い影響
「自信」「やる気」「活力」が出てくるようになる
- 筋トレをすることで、「テストステロン」という男性ホルモンの分泌が促進されるようになる
- テストステロンは筋肉の増大を促進させる効果のほか、神経伝達物質「ドーパミン」「アドレナリン」の分泌を促進する
- ドーパミンとアドレナリンの効果により、意欲・やる気・集中力・闘争心が大幅に高まる
上記のような神経伝達物質による精神状態の変化に加えて、
筋トレによってたくましくなった身体・引き締まった身体を確認し、そのことによって自信を身につけたり前向きな気持ちになる、ということが非常によく起こります。
精神的に安定した状態になる
- 筋トレを行うと、重要な神経伝達物質「セロトニン」の分泌が促進される
- セロトニンは、精神状態を穏やかで安定的な状態にする効果がある
- セロトニンは睡眠を促す重要なホルモン「メラトニン」の合成材料であり、メラトニンの合成がスムーズに進むことで快眠できるようになり、そのおかげで心身が健康になる
「日常生活」への良い影響
他者に対して、物怖じしなくなった
- 身体を鍛えているため、自身の腕力・脚力・体力に自信がある
- 会話中に、話相手がこちらを一目置いているような態度を取ることが多くなった
- これらのことから、他人に対して物怖じしなくなった
筋肉ネタで、他者にいじられて親しくなれることが多くなった
- 初対面の相手に、発達した上腕筋や大胸筋などが驚かれたり感心されることが多い
- 「力仕事が必要な時は〇〇さんの出番だな」「もしも喧嘩が起きても〇〇さんが筋肉の力で止めてくれる」と良い意味でいじられて、
みんなのウケを取ることができるようになったり、集団内での存在感が大きくなった - 「女性にモテることが多くなった」という報告も多い
以前よりも、食事内容に気を使うようになった
- 食事で、タンパク質(筋肉の材料になる)を意識的に摂るようになり、食事における栄養バランスに意識を向けるようになった
- 効率的に筋肉を育てるためにビタミンや亜鉛などのサプリメントを飲むようになって以前よりも健康になったり、
栄養と健康について調査していくうちに、塩分過多・脂質過多の食品を避けるようになった
- 効率的に筋肉を育てるためにビタミンや亜鉛などのサプリメントを飲むようになって以前よりも健康になったり、
「健康を目的にした筋トレ」でおすすめのタイプの筋トレ
予備知識:「大きな筋肉部位」を選択的に鍛えることで手軽に健康効果を得られる
- 大腿四頭筋
- 大臀筋
- 広背筋
- 大胸筋
これらの筋肉は「大筋群(だいきんぐん)」というグループに分類され、
大筋群とは身体の各種筋肉の中で特に大きな筋肉部位のことです。
大筋群の各種筋肉は物理的に大きくて身体への影響度も大きいため、大筋群の筋肉を選択的に鍛えることで、手軽に健康効果を得られるようになります。
大腿四頭筋・大臀筋を鍛えられる、最もおすすめの「スロースクワット」
スロースクワットで鍛えることができる、主な筋肉
- 大腿四頭筋
- 大臀筋
- ハムストリング
- ヒラメ筋
- 腓腹筋
スロースクワットのやり方
- 両足を「肩幅よりも広く開く」かつ「足のつま先は、外側に向けて30度ほど開く」という姿勢を取る↓
- 10秒かけて、ももと床が並行になる程度まで腰をゆっくりと静かに下ろしていく
(この間、はっきりと息を吸って吐くことを行うことが重要なポイント)↓ - ももと床が並行になったら、その体勢で2秒間、止まる↓
- 上半身を上げて、本項目の1の体勢へ戻す
本記事でのこの解説図のように、5秒かけて腰を落とし5秒かけて元の高さまで戻すバージョンのスロースクワットもあります。
1~4を10回行い、1分~5分程度の休憩を挟み、
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3セット(合計30回の屈伸運動)のスロースクワットをします。(辛ければ2セットでもOK)
このスロースクワットを1週間に2回行うだけで、脚の筋肉が成長して血糖値が下がるなどの健康効果が見込めると言われています。
より早く健康効果を得たい方や、より大きな健康効果(血糖値の大幅な低下やはっきりとした痩身効果など)を得たい方は、週に4回や、毎日行うようにすると良いでしょう。
あらゆる筋トレの中で、スロースクワットを特におすすめする理由は、
- 全身の筋肉のうちの半分以上を下半身の筋肉が占めていて、
下半身の筋肉の大部分を鍛えることができるスロースクワットは筋トレ効果が非常に大きいから - スロースクワットの動作上、卓上のPCやスマートフォンでYouTubeやAmazonプライムビデオやNetflixなどの面白い動画を見ながら筋トレができ、筋トレを継続しやすいから
- 筋トレを始めるにあたって、スロースクワットはダンベルのような特別な器具を必要としないから
- ゆっくりと時間をかけて呼吸をしながら筋肉に負荷をかけるスロースクワットは、有酸素運動としての効果も兼ね備えているから
- 無酸素運動は体内のブドウ糖しか消費できないが、有酸素運動はブドウ糖の消費プラス、体内の脂肪をエネルギー源として消費することができる
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