世界各国の知識人達が注目している「仏教における、悩みの解決方法」と、
仏教の禅(ぜん)をもっとやりやすくした「マインドフルネス」について、それぞれ調査しました。
仏教における、悩みを解決する方法の結論
自身の「今の心の状態」を客観視することであれこれの悩みに過剰反応しなくなる
仏教において、
悩みを解決するための方法として最も重要視されていることが、
「執着(心の、悪い反応のこと)」からできる限り解放されること
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だとされています。
(執着をゼロにすることはどうやっても不可能だが、心の悪い反応をできる限り最小化することなら可能)
仏教では下記の3つのステップによって、執着に振り回されないようになるとされています。
ステップ1:今の心理状態を言語化して認識する
- 今の心理状態(たとえば、イライラしている・不安にかられている・パニックになっているなど)を、頭の中で言葉にして表現する
- 「今、自分は不安におちいっている」と思考する、というのが具体例
ステップ2:いったん、心の外側へ意識を移す
- 呼吸
- 身体の感覚(触覚や嗅覚や聴覚などが好例)
- 目の前に広がっている光景・景色
- 上記のリストのようなものに、意識を集中させる
ステップ3:『今現在の悪い心理状態』が、3種類のうちのどれなのかを識別する
貪欲(どんよく) | 「求めすぎる」「期待しすぎる」という心理状態 |
怒り | 今起こっている不都合な出来事に対して、不満・不快を覚えているという心理状態 |
妄想(もうそう) | とりとめのない考えに頭を支配されているせいで集中力を欠いている心理状態 |
仏教では、
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ステップ3:『今現在の悪い心理状態』が、3種類のうちのどれなのかを識別する
上記の3つのステップを経ることによって、
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自身の心理状態を他人事のように観察し、俯瞰(ふかん、高い所から見下ろすこと)して、
それによって、後に動揺や乱心につながることになる「無駄な、心理的反応」をなくすことができる、としています。
仏教の瞑想を手軽化した、マインドフルネスがおすすめ
「マインドフルネス」
とは、曹洞宗(仏教の宗派の一種)の開祖である道元の禅(ぜん、心を安定・統一させることによって宗教的叡知に達しようとする修行法)をベースに1979年に生み出された瞑想方法です。
現代では、マインドフルネスの効果の高さが全世界的に知られるようになっており、
「Google」「Intel」といった先進的なIT企業で、研修プログラムの1つにマインドフルネスが採用されています。
マインドフルネスによって得られる、主な効果・メリット
- 集中力の大幅な向上
- 認知機能(記憶力・学習能力)の向上
- 「ストレス」「不安感」のいちじるしい減少
- 快眠効果
- 感情のコントロールが上手くなり、ささいなことでは精神的に動揺しなくなる
- 扁桃体(脳の部位であり、恐怖や不安というマイナスの情動に大きく関わっている)の活動が低下し、それによって恐怖や不安などの悪感情が発生しにくくなる
- 「今、目の前で起きていること」に集中できるようになり、
「過去の失敗に対する後悔」「未来に対する不安」のそれぞれから解放されるようになる
マインドフルネスの、具体的なやり方
マインドフルネス瞑想の4ステップ
- ステップ1背すじを伸ばした状態で座るイスあるいは床の上に座ります
- ステップ2自身の呼吸に集中する目は閉じていても開けていてもどちらでも良いです
- ステップ3呼吸のみを意識し、何も考えないようにする高確率であれこれの雑念が頭をよぎりますが、「今、余計なことを考えた」とだけ思い、すぐに意識を呼吸の方へ戻します
- ステップ4時間が来たら、その日の瞑想は終了マインドフルネスの時間(ステップ1~ステップ3にかける時間のこと)は最初は1日5分、1日10分推奨、1日30分できれば最大限の効果を得ることができます
一週間に6回程度の頻度で日々継続することで、マインドフルネスの各種効果をよりはっきりと受けることができるようになります。
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マインドフルネスを実践して呼吸に集中することは、
本記事のステップ2:いったん、心の外側へ意識を移す
が大幅に上達することにつながるため、
『仏教における悩みの解決手法』と『マインドフルネス』を組み合わせて実践すると、非常に大きな精神安定効果が得られます。
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