共産主義体制の国が、資本主義体制の国(現代の主流)にどうやっても勝てない・敗北する理由を解説します。
「共産主義」が「資本主義」に勝つことができない2つの理由
共産主義は「独裁者」「帝国主義」がほぼ必ず伴い、そのせいで世界の敵になるから
共産主義の場合
- 独裁者(国を支配している現政権の、その最高権力者)
- 共産主義につきものの一党独裁体制により、共産主義ではほぼ確実に独裁者が発生するようになる
- 帝国主義(軍事上・経済上、他国または後進の民族を征服して大国家を建設しようとする傾向)
- 共産主義では、国民を抑圧・統制するために軍による武力を行使することが非常に多く、色々な意味でぶっそうな国になりやすくなる
- 共産主義国では、
「独裁者が、権力欲で暴走することで国そのものが暴走する」「帝国主義を標榜して他国へ侵攻し、強い自国をアピールすることで国民達からの求心力を維持しようとすること」が高確率で現実のものとなる
資本主義の場合
- 「お金儲けが正義」という原則で国が動いているため、他の国々は商品・サービスの販売先&購入先であり、だいたいの状況において国と国が協力関係・互助関係にある
- 上記の事情により、資本主義国は基本的に他国との協調路線を進み、
世界の秩序を乱そうとする共産主義国を叩き潰す方向で資本主義国群が一致団結する結果になる
- 上記の事情により、資本主義国は基本的に他国との協調路線を進み、
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「経済的競争」「戦争」という段階になると、共産主義の弱点のせいで勝てないから
国民達が努力をおこたるせいで、国家の経済力・技術力が停滞する
- 共産主義では、個人がどれだけ成果を上げたところで報酬は均一という原則がある
- このせいで、頑張ることが馬鹿らしくなった国民達が労働で手抜きをし放題だったり、
頭脳流出(専門的な知識や技術を持つ人が、条件のよい海外に移住すること)が頻発して、国家の経済力・技術力が停滞するようになる
- このせいで、頑張ることが馬鹿らしくなった国民達が労働で手抜きをし放題だったり、
国内の統制のための思想教育のせいで、国民達が愚かになりやすい
- 共産主義体制を維持するためには、「国民達が政府の指示を盲信して服従すること」が絶対条件
- 上記の絶対条件を達成するために「国外の情報の大部分を遮断する」「国民の思想を特定の方向へ誘導する」などを実行し、そのせいで国民達が愚かになりやすい
- 国民達が愚かになった結果、国家の発展に不可欠な有能な人材が生まれないようになったり、元から有能な人材達が頭脳流出するようになる
- 上記の絶対条件を達成するために「国外の情報の大部分を遮断する」「国民の思想を特定の方向へ誘導する」などを実行し、そのせいで国民達が愚かになりやすい
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体制側の人間達の間に腐敗・贈収賄が横行するようになり、そのせいで国が弱体化する
- 独裁政権の内部の政治家達は、圧倒的強権をふるえるのをいいことに不正蓄財を繰り返す
- 「共産主義であるため報酬が均一であること」に嫌気が差した政府側の人間達がありとあらゆる物資を国内・海外へ横流しするようになり、
国内の様々な機関が弱体化するようになる(軍の武器弾薬・備蓄物資が大量に横流しされていると、戦争時に満足に戦えなくなる)- 上記のリストのような事情から、本来行くべきところに金銭・物資が行き届かなくなり、結果として国が大きく弱体化するようになる
参考:現代で、社会主義的政策を採っている主な国家
- 中華人民共和国
- 北朝鮮
- ベトナム
- ラオス
- キューバ
社会主義:共産主義の第一段階であり、企業が得た利益を国が管理し、国民の給料も国が管理して分配する
共産主義:社会主義よりもさらに先へ進んだ段階であり、政府も国民の階級も無い状況下で、国の利益を国民みんなで共有する
定義上はこのような違いがありますが、
現代では社会主義と共産主義はどちらもほぼ同じ意味のものとして扱われています。
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参考:共産主義は人間本来の性質に反しているため、達成しえない
国の指導者の条件 | 国民達の条件 | 経済状況の条件 | |
---|---|---|---|
共産主義の実現に不可欠な要素 | 私欲がゼロで、国の利益を公平に国民達に分配できること | 清廉な労働者であり、ストライキを決して起こさない | 国民が総中流になれること(世界の中でも裕福な部類) |
現実 | 共産主義下では独裁と汚職が横行することを歴史が証明している | 努力しても報酬が一定ならばサボる方を選択する | 共産主義国は国力が発展しにくいので国は貧しくなる |
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