海外で日本のアニメ・漫画が放送・販売された場合、
やたらと表現規制が厳しくなることの理由・原因を解説します。
海外のアニメ・漫画で表現規制が強い現象の、4つの理由
1「アメリカ・欧州圏の国では、TV番組にレーティングが設けられているから」(これが最大の理由)
- 日本のTV番組とは違い、
欧米圏の国のTV番組には、番組にレーティング(映画・テレビ番組やゲーム-ソフトなどの内容について、ある年齢以下の子どもの視聴・利用が適当であるかどうかを表示すること)のシステムが設けられている- このレーティングは、ルールが厳密に定められていて規制も強く、
「全年齢対象(各レーティングの中で、最も表現規制が厳しい区分)」の作品では、暴力描写や性的表現に、モザイク・カット・表現の根本的な改変などの処置が為される
(たとえば日本の少年漫画原作のアニメが欧米圏の国で放送された場合、
もしも全年齢対象のレーティングで放送されたとすると、内容のあちこちに表現規制が施されることが多くなる)
- このレーティングは、ルールが厳密に定められていて規制も強く、
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2「ポリコレ(ポリティカルコレクトネス)を遵守している国が多いから」
- ポリコレ(非差別的な表現のこと)を推進している欧州・アメリカなどでは、ポリコレに反するタイプのアニメ・漫画の要素は、規制の対象になりやすい
3「多民族国家の場合、人種・宗教に関する描写で慎重にならざるを得ないから」
- 多民族国家(多種多様な人種・宗教が入り交じっている国)においては、
ある特定の人種・宗教が悪者扱いされているストーリー展開は、国内の特定のグループの反発を招く危険性が高い- この事情により、アニメ・漫画の特定のシーンで規制がかかったり、作品そのものが発禁になるケースがある
- 一例として、ライトノベル原作のアニメで多い「異世界転生モノ」は、
キリスト教では「転生」「生まれ変わり」といった概念を明確に否定しているため、キリスト教が支配的な地域では異世界転生モノのアニメ・漫画は規制の対象になる可能性がある
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4「独裁系の国家では、日本のアニメ・漫画の特定の描写が不都合になるから」
- 民衆が圧政に耐えかねて、団結して体制を打ち倒す
- 主人公が、悪人(悪徳政治家も含む)を打ち倒す
- 独裁系の国家(中国やロシアなど)では、上記のリストのようなストーリー展開は自国の民衆を刺激することになりかねないため、規制の対象になりやすい
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