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半導体産業の業績が不安定であり波があることの、3つの理由

 

半導体産業の「生産状態」「業績」などがいちじるしく不安定である、その主な原因を解説します。

 

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半導体産業の業績がいちじるしく不安定であることの主な理由

1「半導体は需要と供給の波が大きく、そのせいで不安定(最大の理由)」

需要が盛んで、半導体産業が好景気な時期
  • 何らかの事情で、世界中の人々の購買意欲が高まっていて製品の売れ行きが良い時期
    • 半導体は「PC」「スマートフォンなどのモバイル機器」「ゲーム機」「自動車」「ネットワーク機器」「産業用機械」「電気自動車」など、多種多様な機器に必須の部品であるため、これらの機器の需要が高まるとそれに連動して半導体の需要も高まる




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半導体(電気抵抗の値が金属と絶縁体との中間である固体物質の総称)は、
「電気の流れを制御すること」が可能であり、
その基本性能を応用してさまざまな高度な情報処理ができるため、
ある程度以上高度な機器は、半導体無しでは製作不可という状況になっています。
(たとえば、半導体無しでは「照明器具」「給湯器」といった単純な機器を、必要最低限の機能しか備えていない状態までしか組み上げることができない)

 

 

需要が落ち込み、半導体産業が不景気な時期
  • 世界的に不景気な時期であり、物(半導体を使った製品を含む)・サービスの売れ行きが悪い
  • 世界的に半導体が不足していたため、半導体の増産をして十分に供給された結果、供給過多状態になって半導体の需要が低下した
    • 上記のリストのような状況だと、半導体の需要が落ち込む

 

この、半導体産業特有の好況と不況の循環現象は
「シリコンサイクル」
と名付けられています。




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2「半導体は需給を読みづらいせいで「作りすぎ→大幅な値崩れ」をほぼ確実に起こす」

  • 突発的な事態(たとえば、2020年~2022年くらいにかけての新型コロナウイルスの世界的大流行で、巣ごもり需要が生まれたこと)で、半導体の需要が急増したり、深刻な半導体不足におちいる
    • 特需に応じて各企業が半導体を増産するが、世界の需要量を完全に読み切ってその通りに生産量を調整することはほとんど不可能であり、だいたいの場合で、世の中が落ち着くと半導体のだぶつきが起こる
      • このだぶつきの結果、
        「半導体が多く使われている製品(PCパーツの『メモリー』『SSD』『グラフィックボード』などが典型例)の価格が、暴落に近い値崩れを起こす「半導体系の企業の決算内容が悲惨なことになる」「半導体系の企業の株価が暴落する」などの危機的事態を引き起こす




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3「半導体は技術革新が非常に早く、常に研究・開発にばく大な投資が求められているから」

  • 「半導体の集積率(同じ面積の基板上にいくつの半導体素子が集結しているか)」をより高めることが、半導体の性能向上の鍵になっている
    • 多くの場合で、回路線幅をより微細化することによって達成される(回路線幅の微細化は『5nmプロセス』『3nmプロセス』といったような表現がよく用いられる)
    • 回路線幅の微細化が技術的に頭打ち状態になると、別種のやり方で集積率を高めることが必要となる
      • このような事情から、半導体産業では新技術の開発のために常にばく大な金銭投資が必要であり、それが可能な世界的な大企業が一人勝ち状態になりやすい
        (技術の開発競争に負けた企業群は、業績が一気に悪化するという事態になりやすい)

 

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