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財政破綻・経済危機におちいる国の、産業の弱さなど主な原因

 

財政破綻・経済危機におちいる国の、経済が行き詰まる主な原因・理由を解説します。

 

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財政破綻・経済危機におちいる国の、主な3つの原因

1「その国の産業がぜい弱であり、産業の国際競争力が低い」

  • 海外から需要がある商品・サービスを、生み出すことができない
    • せいぜい「観光」くらいしか、売り物になるものが無い状況
      • 「原油や有用な鉱石などの天然資源」を輸出していたが、採掘を続けた結果、資源が枯渇したというパターンもある
    • だいたいの場合で、「国民の多くが怠惰である傾向が強くある」「発展途上国であり、国民の教育水準がまだ高くない」などが原因

 

本項目の具体例:ギリシャ(2015年に経済危機におちいった)
・「観光」くらいしか、国内に有力な産業が無いこと
・国内にろくな産業が無いにもかかわらず、国民の多くが頑張って働こうとしないこと
・国内に公務員が多すぎて、財政支出(公務員の給与など)が多すぎること
これらが原因で、2015年にギリシャはIMF(国際通貨基金)への返済が困難になり、デフォルト寸前の状況におちいった。




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2「対外的な借金が積み重なり続けて、借金を返せなくなり財政破綻」

  • 深刻なインフレ(戦争や通貨安などが原因であることが多い)が継続して、物価上昇対策として国債を過剰に発行し続ける
    • ある時点で、他国や投資家達に「返済能力が不十分である可能性が高いこと」を見抜かれて国債価格が暴落し、新たに国債を買う(その国にお金を貸す)国・投資家が激減する
      • この結果、期日までの償還が不可能となり、デフォルト(債務不履行)を引き起こす

 

本項目の具体例:アルゼンチン(2001年に財政破綻)
・ハイパーインフレ(アルゼンチン側がイギリスとの戦争に敗北したことや、それまでの経済政策の失敗の累積などが原因)
・「アルゼンチン国債」「ペソ(アルゼンチンの通貨)」の価格が暴落したこと
・インフレ対策のための、ドルペッグ制(自国通貨のレートを米ドルに固定する為替相場制度)が破綻したことがとどめになった
これらが原因で、2001年にアルゼンチンはデフォルトを起こした。

 

 

 

 

3「ならず者国家であるせいで、各国から経済制裁をされて財政破綻した」

  • 国際法の違反(「 他国への軍事侵攻」「核開発」などであることが多い)を繰り返し、そのたびに大なり小なりの経済制裁を諸国から科せられた
    • 度重なる経済制裁によって、そのならず者国家の「国内産業」「輸出入の産業」などが広範にわたって停滞するようになり、やがて財政破綻(デフォルトなど)を起こす




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本項目の具体例:ロシア(2022年に財政破綻)
・2022年に、隣国のウクライナへ不当な軍事侵攻を開始したことで、前例が無いほど大規模な経済制裁を各国から科されたこと
・上記のウクライナ侵攻以前にも、2014年のクリミア(ウクライナの一部)の不当な併合で、各国から大規模な経済制裁を科されたこと
・これら以外にも、様々な「国際法違反」「他国の領土を、強引に併合すること」を過去に繰り返しており、そのたびに各国から大小さまざまな経済制裁を科されていた
これらが原因で、2022年6月に外貨建て国債の利払いができずに、ロシアはデフォルトにおちいった。

 

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