アフリカ大陸の国々で、やたらと内戦・民族紛争が多い現象の理由を解説します。
アフリカ大陸の国々で、内戦・紛争が多すぎる主な3つの理由
1「国家自体が国民から信用されておらず、国内が不安定になりやすいから」
- 「政府関係者の汚職(贈収賄など)」が常態化していること
- 国民を弾圧する独裁政治
- 失政(政治の方法をあやまること。また、政治の方法の悪いこと)がかなり多いこと
- アフリカ大陸の国家では上記のリストのような現象が多すぎるせいで、国家が国民から信用されておらず、政府(+国軍)と、国民の対立が起きて内戦状態になりやすい
本項目の具体例:アフリカ大陸の「南スーダン」における内戦
・自治政府時代に選出された南スーダンの大統領が、独裁者として国民から批判を浴びる
・前副大統領を支持する国民
このような背景で、政府軍と反政府軍が武力衝突するようになり、
南スーダンにおける内戦状態は2013年~2020年まで続き、大量の死傷者・難民を出した。
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2「アフリカ大陸では「部族同士の対立」が多すぎるから」
- アフリカ大陸では、人々の帰属意識が「国」ではなく「自身が属している部族・民族」の方へかたむいていることが非常に多い
- 近くに存在している他部族とは、限りある資源・物資の奪い合いなどの事情により対立が起こりやすく、それによって容易に民族紛争へ発展してしまう
- 上記の事情に加えて、
アフリカ大陸の現在の国境線は、19世紀末にヨーロッパの列強(イギリス・フランス・ドイツなど)が各国の植民地政策により引いたものであり、
この国境線はアフリカの各部族の分布に配慮していなかったため、現代では国境線を越えた部族同士の対立が頻発するようになってしまっている
- 上記の事情に加えて、
- 近くに存在している他部族とは、限りある資源・物資の奪い合いなどの事情により対立が起こりやすく、それによって容易に民族紛争へ発展してしまう
本項目の具体例:アフリカ大陸の「コンゴ民主共和国」における民族紛争
コンゴの隣国であるルワンダの、ルワンダの二大部族であるツチ族・フツ族の対立・戦争に巻き込まれるかたちでコンゴも戦争状態(1996年から1997年)になり、
この際にコンゴ側の政権がルワンダに倒され、
これをきっかけにしてコンゴの旧名であるザイール共和国から、現在のコンゴ民主共和国へ変わっている。
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3「アフリカ大陸の外の大国の思惑により、内戦・紛争が続行させられている」
- アメリカなどが、自国の軍需産業をうるおわせるために、内戦・紛争状態にあるアフリカの国に銃火器・兵器を売り続けている
- アフリカ大陸に存在する豊富な天然資源の権益を手に入れるために、内戦・紛争状態にある勢力の片方を大国がバックアップし、代理戦争のような状況になっている場合もある
本項目の具体例:アフリカ大陸の「南スーダン」におけるアメリカの支援
・北部スーダン(反米政権)
・南部スーダン(親米政権であり、南部スーダンには大量の原油が存在する)
アメリカが南部スーダンの反政府勢力に武器・物資を提供することで南部スーダンの独立をうながし、結果的に南部スーダンは「南スーダン」として独立国家となった。
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