汚職・政治的腐敗が多い国の特徴を解説します。
汚職・政治的腐敗が多い国に共通する、3つの特徴
1「貧困国であり、政治家・公務員が金欲しさで汚職に走ってしまう」
- 「国際競争力が高い産業」が無い・現在は未発達状態という国家では、国に貧困がまん延しており、政治家・公務員も貧困のせいで金に目がくらみやすくなる
- この事情により、貧困国では汚職・政治的腐敗がまん延しやすくなる
本項目の具体例:アンゴラ(アフリカ南西部の大西洋岸にある共和国)
・アンゴラでは、国民人口の約70%が、1日の生活費が2アメリカドル以下
・子どもの死亡率が非常に高く、子どもの6人に1人が5歳になる前に死亡するなど、経済的問題に加えて医療状態も悪すぎる
これらの事情からも分かるようにアンゴラはひどい貧困国であり、
各種の公的な調査で、アンゴラの政府・企業の腐敗度は世界ワースト10にランクインしている。
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2「何らかの理由により国の基盤が不安定であり、国のルールが緩くなっている」
- 長期にわたって内戦が続いている
- 建国(あるいは独立)してから、まだ日が浅い
- 失政および国の経済混乱の責任を追及されて、国の与党が短いサイクルで入れ替わっている
- 上記のリストのような事情で国が不安定状態であり、そのせいで司法の穴や監視の穴が多くて汚職がまん延しやすくなる
本項目の具体例:シリア
長期間にわたって内戦が続いており、政治的混乱が常態化しているせいで国の統治体制がいちじるしく不安定。
また、シリア内戦が始まる以前から独裁政党(シリア・バアス党)による圧政状態になっており、その政党の腐敗官僚の手からなる汚職が横行していた。
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3「旧共産主義圏の国であること」
- 現代になって民主主義国家になっても、共産主義時代の体質を今でも引きずっている場合がかなり多く、国の政治において独裁体制が敷かれているケースが多々ある
- 独裁体制になっていると、特権を持つ政治家達が不正蓄財をすることが当たり前のように起こり、汚職・政治的腐敗が常態化するようになる
本項目の具体例:ウクライナ
ウクライナは、共産主義体制を敷いていたソ連の元構成国であり、ソ連崩壊後の現代においても「独裁体制」「政府役人による汚職」が常態化してしまっている。
(ヨーロッパにおける汚職大国という評価が、ウクライナに定着してしまっていた)
2022年に勃発したロシアの軍事侵攻を受けて、世界各国からウクライナに多額の金銭・物資の支援がなされたものの、
戦時下でもウクライナの政府高官による「支援された兵器・物資の横流し」が後を絶たない状況であり、問題視され続けている。
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