儒教(孔子を祖とする中国の教説)が日本人の価値観に影響している部分を解説します。
「儒教」が日本人の価値観に影響している部分
1「親兄弟を敬い、年功序列を肯定すること」
- 親兄弟などの血縁者を、特に大事にすること
- 年齢が上の者には、常に敬意を払うこと
- 多くの日本人が備えているこれらの価値観は、儒教の教えにもとづいている
2「上下関係を重んじること」
- 先輩と後輩
- その組織・グループにおける有力者と、下の者達
- 儒教では上下関係を重んじていて、立場が上の者に対して下の者が敬服することが当然だとされており、
そのことが日本社会のいろいろな場所に反映されている - 儒教で重要視されている「忠誠」「忠義(主君や国家にまごころを尽くして仕えること)」といった要素が、日本でも同様に重視されている
- 儒教では上下関係を重んじていて、立場が上の者に対して下の者が敬服することが当然だとされており、
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3「勤勉さ・礼儀正しさ・悪を為さないこと」
- 学問を通じて知識と教養を修め、人間性を磨くこと
- 礼節を重んじ、他者達との調和を目指すこと
- 儒教はこれらを重んじていて、儒教の影響を強く受けている日本人は勤勉さ・努力を奉じるようになったり、優れた倫理意識を備えるようになっている
- ただし、この事柄の弊害が「日本人の、窮屈な人生」「勉強や仕事ばかりで味気ない人生」という形で表れている
- 儒教はこれらを重んじていて、儒教の影響を強く受けている日本人は勤勉さ・努力を奉じるようになったり、優れた倫理意識を備えるようになっている
参考:儒教における中核的な思想と、儒教が日本に伝わった経緯
儒教における中核的な思想の「五常(ごじょう)」
儒教における意味 | |
---|---|
仁(じん) | 他者を思いやること |
義 | 人倫を守ること |
礼 | 相手に敬意を払い、同時に、自身は謙虚であること |
智(ち) | 道理を悟り、善悪を正しく判断すること |
信 | 約束をきちんと守るなど、他者から信用されるように生きること |
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儒教が日本に伝わった経緯
- 西暦513年に、日本に儒教が伝わる
- 鎌倉時代には朱子学(儒教を発展させた学問体系)が日本に広まる
- 江戸時代には朱子学は官学(時の政府が正統と認め、統治のよりどころとした学問)になり、当時の封建社会の中核を成す思想とされた
- ここから派生して、日本の国民に儒教的な考え方・価値観が浸透していった
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