「経済破綻した国」「他国との戦争に負けた国」が、その後にたどる道を解説します。
経済破綻した国・戦争に負けた国の、その後の状況
1「経済破綻した場合、IMF(国際通貨基金)による救済が行われる」
- 国の経済を立て直すための資金が、IMF(国際通貨基金)から融資される
- 「経済破綻した国の、その友好国」から資金援助を受けることもある
- 融資・資金援助の条件として、緊縮財政(財政の支出規模を縮小すること)をさせて国の財政状況を能動的に立て直させることが一般的
本項目の具体例:スリランカへのIMFの援助
2022年4月、スリランカが公的対外債務の支払いを一次停止したことにより、同国はデフォルト(債務不履行)したと見なされた。
スリランカはIMFに財政立て直しのための融資を受け、IMFが提示する支援プログラム(税制の改革や公的資金管理の改善等)に同意した。
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2「強国に吸収され、国が無くなる」
- 強国との戦争に負けて、強国に実効支配される(国の名称が変わることが多い)
- 強国の支配下になった後は、「植民地にされ、政治的・経済的に従属させられる」「民族浄化政策によって虐殺される」などの悲惨な目に遭うことがほとんど
本項目の具体例:チベット
1949年に中国の侵攻を受けて実効支配されるようになり、この際にチベットという国名は消滅した。
中国によるチベット人への弾圧・民族浄化は昔から続いており、
現代では「チベット自治区」という、昔の国名の一部を継いだ中国領内の領域が残るのみになってしまっている。
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3「革命・クーデターが原因で、国の名称と支配層が変わる」
- 国民による革命
- 軍部や他の有力派閥によるクーデター(非合法的手段に訴えて政権を奪うこと)
- 経済的困窮
- 上記のリストの事象により、「国の名称が変わる」「連邦国家が、バラバラに解体される」といった事態になる
本項目の具体例:ソビエト連邦の解体
15の共和国から構成された超巨大連邦国家のソ連が、1991年に解体された。
(当時、アメリカの軍拡に対抗しようとしてソ連側が軍事費を費やしすぎた結果、経済的に困窮するようになってソ連構成国をまとめ続けることができなくなったことが原因)
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