文章力を高める練習方法を調査したので分かったことを報告します。
本ページの下の方の項目ほど、プロ向けの高度な練習法、という順番になっています。
1「アマもプロも全員、何でも良いから本をたくさん読もう」
日常的に色々な種類の本を読むことは文章力を高める上での基本です。
最初は漫画でもライトノベルでも全然構わないので、とにかく本に触れて、美しい文章に憧れたり、のちのち必要になる固有名詞を知って吸収していきましょう。
読書は文章力が上がるのみならず、教養が身に付いたり、知識が増える、得るところの多い行為です。
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ライトノベルの文章に幼稚さを覚えるまでに成長したら、夏目漱石や芥川龍之介や太宰治のような、文豪と呼ばれる日本の小説家(海外の文豪の翻訳小説は文章がいまいちなことが多い)の小説を積極的に読み、文章に対する美意識を磨くことが必要になってきます。
2「とにかくわかりやすい文章を目指す」
理想は「中学生がすらすら読める文章」です。
日本では中学卒業までが義務教育とされているので、理屈の上では国民のほとんどが中学生並か、それ以上の読解能力をもっていることになります。どうせ文章力を極めるつもりなら、「大卒以上限定」といった少数派に合わせるよりも、最初から多数派に合わせて文章を調節していった方が得です。
わかりやすい文章とは、難解な語句を使わない、一部の人しか理解できない専門用語はできるだけ避ける、のような工夫が込められた平易な文章を意味します。
「俺の書いた高尚な文章は、分かる人だけ分かればいいのさ」という変なこだわりが込められた難解な文章は読みにくい事が多く、自ら読み手の数を減らす、傲慢な自滅行為です。
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3「読みやすい文章構造を追求して自らの血肉にする」
主語と述語をなるべく近づける、一文を長くしすぎないように適度に句読点で分ける、書類が文章ぎっしりになると読む気が失せるので適度に改行して視覚的なすき間を作る、
などなど、読みやすい文章の型、というのは決まっています。この型を文章読み本やネットで調べるなり、友達に批評してもらうことで追求していきましょう。
文章を書き終わった後に推敲して、伝わりにくい表現や誤字脱字を修正していく癖も身につけていきましょう。最終的に、推敲が要らない完成文章を一発で作ることができるようになるのが一番です。
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そして、読みやすい文章の型を書き続ける事で、いずれ意識しなくてもそれが当たり前に、自然に書けるようになるまで血肉化できれば理想的です。
4「固有名詞を積極的に文章に取り入れる」
ここからはプロの小説家やビジネス・エッセイ系など本の執筆者になりたい人向けの段階です。
特定の現象・名称を表す固有名詞を調べ、それを文章にどんどん取り込んでいきます。これはとても骨が折れる努力行為ですが、アマとプロを分かつ差は固有名詞の量の差、と言っても過言ではないほどに、プロの文章は固有名詞だらけです。
私はまた彼の室に聖書を見ました。私はそれまでにお経の名を度々彼の口から聞いた覚えがありますが、基督教については、問われた事も答えられた例もなかったのですから、ちょっと驚きました。私はその理由を訊ねずにはいられませんでした。Kは理由はないといいました。これほど人の有難がる書物なら読んでみるのが当り前だろうともいいました。その上彼は機会があったら、『コーラン』も読んでみるつもりだといいました。彼はモハメッドと剣という言葉に大いなる興味をもっているようでした。
情報を正確に伝えるため、という意味合いもありますが、文章に固有名詞をたくさん含めると「もっともらしく」見えます。書いた文がプロらしく見え、説得力が上がり、したがって評価が上がります。こういった「はったり」も、文章力には実に大切な事です。
5「あなたの生まれ持つ色を見極め、それを深めていく」
文章には、どうやらその人の精神構造が露骨に反映されるようです。
無駄を嫌う合理主義者の書く文章は無駄の無い批評的で堅い印象の文章になりますし、楽観的で遊ぶことが好きな人の書く文章はくだけた文体で親しみやすく軽い文章になる傾向が強いです。
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長く書き続ければ書き続けるほど、その人の精神構造にのっとった文章に近づいていきます。なので、重要なのは自分の持ち味をできるだけ早い段階で見極めて、それをとことん追求していくこと。
自分の持ち味に逆らおうとするのは時間と労力の無駄です。自分の精神構造に反した文章を書こうとしても、必ずどこかで無理が生じますし、天性の性格から生まれ出た文章を磨きに磨いた文章に、それに似せようとして無理をして書いたまがい物の文章は勝ち目がありません。
女子高生・女子中学生が書いたファジーな文体で奇妙な魅力がある文章、
隙が無くて信頼性が高い文章、
暇な時間に片手間にすらすらと読める軽い文章、
そのどれも魅力の方向が違っていて、活躍できる場はそれぞれ用意されています。
自分の生まれ持ったモノに逆らわず、むしろそれを拡張していくつもりで、持ち味を深めていくのです。
6「千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を練とす」
己の肉体と武術に限界を感じ悩みに悩み抜いた結果
彼がたどり着いた結果(さき)は
感謝であった
自分自身を育ててくれた武道への限りなく大きな恩
自分なりに少しでも返そうと思い立ったのが
一日一万回 感謝の正拳突き!!
気を整え 拝み 祈り 構えて 突く
一連の動作を一回こなすのに当初は5~6秒
一万回突き終えるまでに初日は18時間以上を費やした
突き終えれば倒れる様に寝る
起きてはまた突くを繰り返す日々
2年が過ぎた頃 異変に気付く
一万回突き終えても 日が暮れていない
齢50を越えて 完全に羽化する
感謝の正拳突き一万回 1時間を切る!!
かわりに 祈る時間が増えた
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山を下りた時 ネテロの拳は
音を置き去りにした
ここまで来たら、あとはもう、ひたすら書き続けて文章を書くことを日常化し、文章の基礎能力と量産性を高め続けていくだけです。
分かりやすい文章の型、固有名詞の知識量、自分の持ち味を、初期に見極めたり理想の文体スタイルのひな形を作っておけば、あとは文章を書けば書くほどそれらの能力が高まり、あなたの文章がどんどん洗練されていきます。
「小説家はプロデビューするまでに、新人賞への小説投稿時代の段階で原稿用紙3000枚を書いておいて欲しい」というのは編集者の間での共通認識になっているようです。
なぜ3000枚(小説一作がだいたい原稿用紙300枚分なので、小説十作分)も必要なのかというと、即戦力が求められるデビュー後にいちいち基礎力を鍛えている暇は無いので、アマチュア時代に3000枚程度書いて、プロとして通用する基礎力と量産能力をあらかじめ鍛えておいて欲しい、とのことです。
自分の持ち味を見極め、文章量産の修行を続けて能力を鍛え上げた人に、世間のアマチュア達はまったく敵いません。年単位の年月はかかりますが、やり遂げる事ができれば、比類無き境地に立つことができます。
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