ゆとり世代の会社員達が日本のブラックな職場状況を変えつつあることについて調査したので、分かったことを報告します。
ゆとり世代が現在浄化中の、ブラック企業要素
職場のパワハラ・セクハラは躊躇無く告発する
小型のボイスレコーダーや、スマートフォンの録音アプリを使って、職場に横行するパワハラ・セクハラの証拠を、社外の相談機関へと告発しています。
無意味な残業は拒否する
残業代が出ないサービス残業や、「まだ周りが残っているから自分も帰れない…」という不毛な残業は、拒否して定時に帰るか必要な分の残業しかしません。
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仕事上がりの飲み会はあまり出席しない
もともと、会社関係の飲み会は上司に説教されがちだったり、その場に居ない同僚の陰口退会になりやすいもの。貴重なプライベート時間が無駄になる会社の飲み会に、ゆとり世代の社員は否定的です。
ブラックな労働環境の企業からはすぐさま脱出する
低賃金で、労基法の基準を逸脱した長時間労働を強いるブラック企業からは、すぐに転職してもっと待遇の良い企業へと移り変わります。
残業代が出ない不当なサービス残業はしない、定時になったら上司が残業していようがさっさと退社、お金と労力のかかる飲み会・飲みニケーションはお断り、責任が増す出世もお断り、最初から社員を使い潰すつもりのブラック企業に対してはある日突然いきなり辞めることをメールやLINEで事後報告的に伝えるなど、
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旧世代の間では「非常識極まりない!!」とされている新種の行動をゆとり世代会社員はとっています。
ゆとり世代の会社員が上記のようなことを実行し続けてくれるおかげで、日本企業特有の非効率さやブラックな労働環境はだんだん改善されているようです。
仕事における、ゆとり世代の長所と短所
- 会社の慣習や仕事が理にかなったものならばそれをしっかりと従う
- 職場に横行する「パワハラ」「セクハラ」といった理不尽なことには反抗して告発する
- 気が進まない飲み会には参加しなかったり、無駄なサービス残業はしないなど、自分たちが率先して職場の悪い慣習を改善する
- 仕事でミスをしたせいで上司に怒鳴られるという当然の場面でも、叱責に耐えられずに意気消沈したり会社を辞める
- プライベートを重視するあまりに同僚や上司と自分から交流しようとしない
- 出世の意欲に欠け、仕事も淡泊にしがち
- 指示待ちの態度が多く、自分から学んでいこうという意欲に欠ける
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ゆとり世代の会社員は「マイペース型」だとあちこちで評価されています。
マイペースな行動が、結果として会社にはびこる悪習を改善してくれることもありますが、「会社に所属して同僚や上司と協力し合う立場ではなく、自分はお客様」という意識が抜けない側面もあります。
平成生まれ世代の社員は長時間残業を特に嫌う
- 1位「キャリア成長が望めない」(25.5%)
- 2位「残業・拘束時間の長さ」(24.4%)
- 3位「仕事内容とのミスマッチ」(19.8%)
- 4位「待遇・福利厚生の悪さ」(18.5%)
- 5位「企業の方針や組織体制・社風などとのミスマッチ」(14.0%)
2015年4月、サイト「Vorkers」が新卒入社で3年以内に退職した平成生まれの若手社員のコメントを分析
サイト「Vorkers」のコメント分析によると、平成生まれ世代を含む全世代での退職要因の第一位は「キャリア(仕事、キャリア、環境、成長など)」となりました。
平成生まれ世代に限らず、どの世代でもキャリアに不満を覚える人が多いようです。
平成生まれ世代は、他の世代よりも「残業時間・拘束時間の長さ」に不満を覚える傾向が強く、社内で残業することは慢性化している点・サービス残業を強要される点などでプライベートを損なわれるのに我慢がならず、会社を辞めてしまうことが多いです。
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