高校までの勉強で、各教科がその後の人生で具体的にどのように役立つのかを重要度別にそれぞれ解説します。
前提として全教科の勉強に共通する、勉強するべき不動の理由
勉強するべき理由
- 高学歴は、その人と基本能力の高さと、長期的に忍耐して頑張る事ができる証明となるので、就職面接で高評価を受けることができ、良い企業に就職するためにとても役立つ
- 勉強して高学歴化し有名企業に就職して高給を得るのは、起業や作家デビューを目指すといったあらゆる賭け事の中で、リスクやコストの小ささに対するリターンの大きさが最大である、とよく言われる
- 特別な才能やスキルをもたない人にとっては、勉強して学歴を獲得して会社に就職することは、お金を稼ぐうえで最も効率的な道であるとともに人生の救済措置でもある
- 普通程度の人達が「天気」や「芸能界の出来事」を話題にして談笑するように、レベルの高い社会の交流では「近年の政策」や「新開発された科学技術」などを当たり前に話題にするので、勉強していないとレベルの高い社会についていけなくなる
- 各教科の成績の良し悪しや興味の度合いで、将来、自分が進むべき分野を見極めることができる
- 各学問のさわりを勉強することで、その学問をより深く知るためのきっかけが得られる
- 子どもの頃に勉強し続ける事が、自発的に勉強して知識を吸収する習慣を養う訓練となる
- 頭脳労働が得意でないと、頭の代わりに身体を使った肉体労働をするしかなくなる
重要度大、使う頻度が最も高い学問
国語
日本語の読み書きは、日常生活で不可欠。よって全教科の中で使用頻度が最も高い、最も重要な学問の一つだ。文章力を上げてゆき魅力的な文章を書けるようになる事は「便利な表現用のツール」手にしたことになり、大きな強みになる。
読みやすく、勘違いをまねかない、正確な文章を作ることは、ビジネス文書や論文を作成する際に必ず求められる。
小説や評論に触れて好きになることは、読書の習慣が獲得される可能性が高く、読書は人生においてもたらすものが非常に大きい。
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さらに、国語を学ぶことで読解力を上げると、日本語によって展開される問題文を正確に読み解くことができるようになり、全科目のテストの得点が引き上げられる、という恩恵も見逃せない。
古文・漢文は……個人のお好みで将来に極めたり、放棄しておこう。
英語
ある程度以上、高度な世界に身を置くつもりなら英語は必須だ。例えば、年収が高い総合総社などは海外転勤が当たり前であり、現地の人間とコミュニケーションするために英語ができなければ話にならない。
大学で論文を読む場合、論文は英語によって書かれている場合が多いし、世界に向けて論文を発表する場合にも英語で論文を書いたり、学会で口語の英語で説明する必要がある。
邦楽曲のほとんどは英語のタイトルだったり、ビジネスの世界で「アジェンダ」「エビデンス」「グローバルスタンダード」「コミット」「コンセンサス」などの英語がビジネス用語として当たり前に使われるので、それらを理解するのに英語は大事。
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英語という外国語を習った経験は、外国語への抵抗感を薄くし、ドイツ語・中国語・イタリア語・フランス後といった第二・第三外国語を習得するきっかけとなり、その人が世界で活躍できるチャンスをもたらしてくれる。
公民(現代社会・倫理・政治経済)
ここ100年くらいの近代史と、歴史上の哲学・宗教の発展を学ぶことができる。日々のニュースや新聞で騒がれている事柄のほとんどは、これらの近代史の出来事を引きずった延長線上のものばかりなので、浮世離れしないように、歴史の流れをその身で実感するという意味で重要。
日本は、労働環境が劣悪なブラック企業が多いので、労働基準法の成り立ちの歴史と意義を勉強することで、ブラック企業への対抗手段にしたり、経済発展の歴史の学習は、起業や、自営業を始めるうえで経済観念を磨くために役に立つ。
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「自分がどう生きるべきか」を問いかける哲学は、自分の人生のスタンスを明確にするうえで極めて重要。
日本人は仕事ばかりにかまけて生と死についてちゃんと考えている人がとても少ないので、そうならないように哲学や、宗教面からのより良い人生を模索することはやっておいた方が良い。
重要度中、日常での思考の幅が広がる学問
生物・化学・物理・地学
私たちが日常で利用する薬・電化製品・地図など、その多くがこれら理系学問の研究成果。日常で触れる製品の仕組みを理解して楽しむためには、理系科目の勉強が必須。
また、生物で「肝臓はアルコールを分解する働きをもつ」と学ぶ→「お酒の飲み過ぎで何だか体調が優れないと感じたら肝臓が弱っているせいだと理解できる」ので、肝機能を回復させる食べ物の摂取や内科の医療機関の受診で、最短で健康回復ができる。
化学で「薬品同士を混ぜると化学反応で危険な硫化水素や塩素ガスが発生する」と学ぶ→「薬品を混ぜると予期しない化学反応が起こることがあると知っているので、不用意に異なる洗剤や薬品を混ぜないように気をつける」と、事前に危険を回避できる。
以上のように、健康や工作で、理系学問の恩恵は大きい。
研究職やメーカーに就職するためには、それぞれの理系の学問を専門に取り扱う大学の学部へ進学する事が必要になることが多いので、希望通りの就職のための準備ステップとして理系の教科を勉強する意義は大きい。
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数学
よく数学の実用性の無さが引き合いに出されるが、プログラミングや経済分析や電気工学のようなエンジニア分野では数学ができなくては話にならないほど、数学はあらゆる場面で必要となる。
詳しくは、↓の一覧表を見た方が早い。
理系だと、大学のどの理系学部でも数学を利用した数値の算出が不可欠なので、実際に理系大学生になれば、数学が役に立たないなどとふざけたことはとても言えなくなる。
数学の、理路整然とした答えの導き方と、寸分の狂いもなく解となる数値や条件を求める、という学問の性格は、問の解を正確に求めようとする思考を研ぎ澄ませる訓練としてうってつけである。そして数学的な物の考え方は生涯にわたって役立つ。
例えば、数ある選択肢に対していくつかの条件を付け、その条件を満たす最低限の選択肢から最大限の選択肢の幅を求め出したり、初期条件に対してある変化を無限回加えたと仮定すると最終的にどのような状態へ収束するかを未来予測する、など、高校数学までで習った確率・証明・極限などなど数学の論理を現実の思考実験へ応用できることは多い。
重要度小、たしなむと教養や可能性が広がる
地理歴史(地理・日本史・世界史)
人間の世界が、紀元前から数千年をかけて、どのような経過で形成されてきたのかを知るために重要。ただし、受験面や社会でも、非専門家レベルの人達の間では暗記クイズ用どまりになってしまっているのが実情で、役立つ機会はなかなか訪れない。
人間の歴史を顧みると、国は戦争・侵略・内部分裂・統合の繰り返しなので、どのような事情が国同士の殺し合いのきっかけとなるかを史実から読み解いて、世界平和を訴えるための論拠となる。
小説やゲームや漫画や映画は、日本史・世界史の著名人から名前を付けたり、過去の出来事をテーマにして作品を作ることが非常に多いので、地理歴史を勉強して元ネタを知っておくと楽しみが増す。
体育・保健体育・美術・道徳・家庭科
勉強で疲れた頭をリラックスさせる効果があったり、料理や裁縫などの生活で役立つ実用的な勉強ができる。
体育や美術で自分の適性を知り、将来的にスポーツや創作分野で活動するためのきっかけを与えてくれる。
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道徳は、人としてあるべき姿を教えてくれるが、弱肉強食的な実社会とはかけ離れているのであまり役に立たず、道徳の授業内容を信じ込むのは禁物。
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