水槽の中で水草を育成し、水中で水草が生長する様子や、水草がときおり発生させる気泡を鑑賞する、「水草水槽」という趣味について調査したので分かったことを報告します。
小さな箱庭を創る、水草水槽の魅力
- 水槽の中の小世界を、自分の手で構築していくことができる
- 光合成をして、葉の表面に気泡を浮かべている水草を見つけると、非常にうれしい・楽しい
- 部屋の中のインテリアとして、おしゃれ
- 水流によってかすかに揺れ続ける水草をながめるのは、癒し効果が大きい
通常のガーデニングや、植木鉢で植物を育てることとは別種の楽しさを味わえるのが、水草水槽の魅力です。
ガーデニングや植木鉢のような開放的な空間では、そこに生き物を留まらせることはほとんど不可能ですが、水草水槽は閉鎖的な空間なので、水槽の中に熱帯魚・メダカ・小エビなどを飼うことができます。
たくさんの植物と、少数の生き物から構成された、箱庭的な小世界を創り出し、それを運営できるのが、水草水槽の醍醐味と言えるでしょう。
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水槽中の水草が気泡を出す様子
水草水槽で、水草に気泡を発生させる3つの方法
1.水草が十分に生育できるように光量や栄養素を整える
水草が気泡を放出しているのは、「水草が光合成を行っているとき」です。
なので、水草が生き生きと光合成を行えるように、光量を強めにし、光合成の材料となる二酸化炭素を十分に水中に供給し、水草の生育の栄養素を調整することが大事です。
2.水槽の中に大量の水草を生育させる
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水中の酸素濃度が飽和状態になった時、水草が光合成を行った際に排出された酸素が、水に溶けきれずに気泡として確認できるようになります。
例えば、湿度が高すぎて、空気中が水分で限界まで占められていると、窓ガラスのような外気で冷やされやすい場所に水滴が結露する現象と同じです。空気の中に溶けきれなかった水分が押し出されたのが水滴ということです。
小さな水槽を大量の水草で敷き詰めると、それらの水草がいっせいに光合成をして酸素を放出するので、やがて水中の酸素濃度が飽和状態となり、水から追い出された酸素が「気泡」となって目が確認できるようになります。
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ポイントは、「水槽のスペースに対して、過度に多量の水草を生育させる」ということです。
3.「気泡」をつけやすい種類の水草を選ぶ
- グレートモス
- ラージパールグラス
- ドワーフリシア
- 南米産ミズハコベ
このあたりの水草は気泡がつきやすい種類で、生育も容易なので、水草水槽初心者に特におすすめです。
「水草水槽というジャンルは難しい」と評価する人達の声
- 水草水槽という分野は、ただ熱帯魚を飼う分野よりもかなり難しい
- 水草水槽はCO2(二酸化炭素)添加とかあれこれ面倒なんだよな
- 水質を上手に調整できないと、コケが繁殖して水槽のガラス面がコケで覆われて、見られた物じゃなくなる
- たいていの人は、水草だけだと物足りなくなって、熱帯魚とかエビみたいな生体を入れたくなる。
それで、初志の水草水槽志向からはズレていく。 - よほど几帳面、かつ、飽きっぽくなくて根気強い人間でないと、水草水槽の分野は挫折する。
水質の微調整が難しいうえに、水草の定着に数ヶ月の時間が必要だから。
水草水槽というジャンルが難しい、3つの理由
1.水草を育てるための栄養素の調整が難しい
水草水槽で、水草が育つために必要な栄養素は、普通のガーデニング用の肥料と同じ「窒素」「リン」「カリウム」などです。
魚のような生体を水槽へ入れれば、上記の栄養素を生体が放出してくれるので、水草はほどよく育ちます。しかし、水草オンリーの水槽では生体を入れるわけにはいきません。
栄養素の量の調整が難しく、少なすぎると水草がまったく育たず、多すぎると不要なコケが繁殖して水槽の外観が汚くなってしまいます。
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2.水中は二酸化炭素が少なく、添加が必要
植物が生長するには「二酸化炭素」が必要です。
何の対策も無しに普通に水槽を運営していても、水中に二酸化炭素が全く足りない状態です。
水草を成長させるには、外部からボンベで二酸化炭素をブクブクと供給する必要があります。わざわざ高額な二酸化炭素ボンベを購入し続けるのは、なかなか大変です。
3.水草の生育には「十分な日光」が必要
水草水槽では、太陽光に頼ることができないため、専用の強力なランプが必要になります。
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