「オーク」「ゴブリン」が、現代の創作物で最底辺のモンスターとして扱われている理由を、
元ネタのファンタジー小説「指輪物語」の観点から解説します。
小説「指輪物語」関連における、オーク&ゴブリンの扱い
オーク
指輪物語における、オークの外見
- 身体のサイズは、人間よりもやや小柄
- 後発の作品では、オークはブタのような顔をした種族であることが非常に多いが、原典の指輪物語ではそのような描写は無い
- 作中では「みにくい」と、オークの外見がはっきり表現されている
- 「牙」「鉤爪(かぎづめ、下向きに曲がった爪)」といった武器になる器官がある
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指輪物語における、オークの気質・生態
- 好戦的であり、立ち振る舞いは暴力的
- 他種族からの略奪によってあれこれの糧を得ており、地道な農耕や狩猟などはしようとしない
- 「繁殖力」が極めて高いとされている
- 指輪物語では、オークは「邪悪な勢力(冥王サウロン、本作での敵ボス)に従う兵士」という立ち位置
ここから転じて、現代の創作物におけるオークの扱い
- 頭部は、人間とブタのハイブリッドのような見た目であり、醜悪
- 本記事で後述するテーブルトークRPG「ダンジョンズ&ドラゴンズ」で登場するオークのビジュアルが人間とブタのハイブリッドのような見た目であったことが、
現代の創作物でのオークの原型になっている
- 本記事で後述するテーブルトークRPG「ダンジョンズ&ドラゴンズ」で登場するオークのビジュアルが人間とブタのハイブリッドのような見た目であったことが、
- 身体も、ブタのように太っていることが多い
- 知能はあまり高くないが、剣・こんぼうなどの武器を扱うことくらいはできる
- オークの性格・気質は粗野で野蛮であり、暴力・殺害・略奪を躊躇無く行う
- その手の創作物においては、人間の婦女子の陵辱を主にオークが担当
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ゴブリン
テーブルトークRPG「ダンジョンズ&ドラゴンズ」におけるゴブリン
- 「ダンジョンズ&ドラゴンズ」で、ゴブリンという種族がゲームに導入され、ゴブリンが広く知られるきっかけとなった
- ダンジョンズ&ドラゴンズには、「オーク」「エルフ」「ドワーフ」「ホビット」など『指輪物語』で創られた種族の設定が用いられている
「ダンジョンズ&ドラゴンズ」は、
1974年、アメリカで販売された世界初のTRPG(テーブルトークアールピージー、ルールブックに記載されているルールと、紙・鉛筆・サイコロなどを使用し、人間同士の口頭の会話でゲームを進める)であり、
「ダンジョンズ&ドラゴンズ」が日本の有名RPG(ドラゴンクエストやファイナルファンタジーなど)のゲームの世界観の元ネタになっています。
ゴブリンの元ネタと、ダンジョンズ&ドラゴンズでのゴブリンの特徴
- ゴブリンは「指輪物語」の発表以前から、ヨーロッパの神話伝承の中に存在しており、これがゴブリンの元ネタになっている
- 神話伝承の中ではゴブリンは妖精の一種とされ、「外見はみにくく、身長は低い」「いたずら好き」「子どもをさらうなど悪事を働くことがある」「軒下に住み着いて家事を手伝ったりする」という特徴がある
- ダンジョンズ&ドラゴンズでのゴブリンは、
「小サイズの人型生物」「オークとは別種のモンスター」「粗野な気質」「ゴブリン同士で部族社会を形成」という設定がなされた
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ここから転じて、現代の創作物におけるゴブリンの扱い
- モンスター達の中でも、最弱の部類であり、ザコモンスターの代名詞となっている
- 知能は、人間の子ども程度
- ゴブリンの性格・気質は悪質そのものであり、倫理観は無く、いかなる説得でも改心の余地は無いとされる
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