ネット上でよく指摘される「ライトノベルが昔よりも劣化した部分・陳腐なものになった部分」を調査したので、分かったことを報告します。
「ラノベのタイトルが長すぎたり題名が下らなすぎる」
- 誰もが恐れるあの委員長が、ぼくの専属メイドになるようです。
- 男子高校生で売れっ子ライトノベル作家をしているけれど、年下のクラスメイトで声優の女の子に首を絞められている。
- 「勘違いしないでよね!アンタの事なんか大好きなんだから!」呪いで本音しか言えなくなったツンデレお嬢様
- 恋人にしようと生徒会長そっくりの女の子を錬成してみたら、オレが下僕になっていました
- おまえをオタクにしてやるから、俺をリア充にしてくれ!
- うちの娘の為ならば、 俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。
ひと昔前のライトノベルのタイトルと較べて、近年のライトノベルのタイトルは、あまりにも長すぎる・タイトル内容が低俗すぎる、という消費者側の意見が多いようです。
タイトルが長文化している理由は、「近年の読者は、小説の中身がぱっと判るものでないと、手を伸ばそうとしないから、タイトルで本の中身を解説せざるを得ない」という商業的事情があるようです。
「ネットの流行語使用や人気作品のパロディ表現が寒い」
小説の本文中に、ネットで流行している言葉・ネット上で使われているスラングが唐突に出てきたり、知名度の高い漫画やアニメのパロディ表現が出てくると、白けると感じる読者も少なくないようです。
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ネットの流行語やパロディの元ネタを知っている場合でも、そのライトノベルが安っぽく感じられてしまい、不快になりがちです。
元ネタを知らない場合は、何を言っている・やっているのかさっぱり分からないため、話について行けなくなりがちです。
「一部の人向けに書かれていて万人受けしない」
- あまりにも萌え描写が多すぎる
- 過激なエロ展開が多すぎる
- 挿絵の数が多すぎてイラストと文章のどっちがメインなのか判りづらい
- ヒロイン・サブヒロイン達がちょっとした出来事であっさりと主人公に惚れて、あまりにもチョロすぎる。読者に媚びるあまりに、物語に説得力がなさ過ぎる。
- さえない主人公が突然チート能力を手にして最強の存在になる、といった無能な人間の願望のようなストーリーが多い
昔のライトノベルは、少年漫画・少女漫画を小説へ変えたようなストーリーの作品が多く、漫画しか読まない子どもや大人がライトノベルを入り口にして小説を読み始めるという、きっかけとしての役割もありました。
今のライトノベルは、一部の人達の嗜好へ合わせた内容へと変わっているようで、万人受けしづらく、昔のライトノベルにあった「小説を読み始めるためのきっかけ」という役割がだんだん薄れてきているようです。
ラノベはネットの流行に媚びたり安易なエロへ走ったり…
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昔と違い、いつでもどこでもネットにつながるスマートホンの爆発的普及で、老若男女を問わずにネットの、それも5ちゃんねるのまとめサイト系に触れる機会が格段に増えました。
そのせいで、5ちゃんねる系のネタやネット上での一時的な流行をラノベで内輪ネタのように取り入れることが増え、そのことが原因でライトノベルの陳腐さ・オリジナリティーの欠如が目に付くようになってきています。
また、「異世界転生」「チート能力」「ハーレム」「努力無しで無敵」といった作品ばかりの「小説家になろう」のなろう系作品がネット上で流行している流れに引きずられるように、
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「チート能力で無双」の作風ラノベが増えていて、ライトノベルの中身がよりいっそう薄っぺらくなってしまっているようです。
ライトノベルは「読者にウケる物」「売れる物」を編集者や作者が選んで作っているので、ライトノベルの陳腐化は決して作家側だけの責任ではなく、薄っぺらい作品ばかりを好む読者側にもおおいに原因があると考えられます。
「劣化」か、それとも新しい時代へ合わせた「進化」か
- 紙面でのフォントいじりや挿絵の点数を増やすなどして、変化の道を模索している
- 小説投稿サイト「小説家になろう」の作品を積極的に書籍化するなど、新しい書き手の発掘は昔よりも盛んになっている
- 「タイトル名で小説の中身がすぐに判る」「ハーレムや主人公の無双などの要素を頻出させる」など、現代の読者の特徴とニーズへ合わせている
古参のライトノベル読者にとっては、現代のライトノベルは「劣化」したと感じることが多いようです。
しかし、現代のライトノベル読者達のニーズへ適合させたことは「進化」と表現することもできます。
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