創作分野における「異世界ファンタジー」という分野は、なぜいつの時代も大人気を博すのか?という謎について調査したので、異世界ファンタジーという分野がもつ魅力を解説します。
1.「魔法」の存在が素晴らしく魅力的
- 敵を燃やしたり、凍らせたり、爆発に巻き込んだり、重力で押し潰す「攻撃魔法」
- 傷を治癒したり、病気を治したり、失語状態や石化状態のような状態異常を治す「回復魔法」
- 味方の行動速度を高めたり、味方の状態異常耐性を高める「補助魔法」
- 敵を毒状態にしたり、盲目状態にしたり、身動きを封じたりする「状態異常魔法」
異世界ファンタジーには、上記のような「魔法」が登場することが非常に多いです。
この「魔法」の存在によって敵との戦闘がハデな図になったり、魔法を使って社会や世界を改変したり、魔法の作動機構・作用機構を研究で解き明かしたり、魔法を修得していく過程で主人公が強くなったり立場が上になっていったりと、物語を膨らませる数々の効果があります。
2.モンスターや悪の立場にある存在が戦う理由を与えてくれる
- 野生のモンスターが旅人や村を襲うので、退治する必要がある
- 魔法や謀略によって町や国を支配下に置こうとする悪人がいるので、その悪人を討つ必要がある
- 世界を滅ぼしたり支配しようとする魔王的な存在がいるので、それを倒して世界を救う必要がある
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異世界ファンタジーには、モンスターや支配者的な明確な悪が存在することが特徴的です。
「悪が存在するのだから、主人公側は善の立場を確立することができる」
「敵がいるから、主人公側は剣術や魔法を存分に発揮する場を日常的に得ることができる」
といった風に、中二病的需要を簡単に満たすことができ、読み手を楽しませるための物語として優秀な構造をもっています。
3.ファンタジー世界は綺麗な風景を登場させやすい
- 樹海
- 地平線まで見渡せる草原
- 荘厳な滝
- 火山
- 涼しげな湖畔
- 中世ヨーロッパ的な、統一感のある街並み
- 魔法によって上空に浮かぶ、空中都市
- 魔法要素によって構築された不思議空間
ファンタジー世界は科学文明が発達していない場合が多いので、自然が手つかずのままで自然の美しい風景を登場させやすいです。
また、異世界ファンタジーにつきものの中世ヨーロッパ的な建築物やそれらが並んだ街の光景も魅力的です。
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4.人間社会や異種族の社会が「発展途上」なので進化の過程を描ける
現実世界の現代社会のように、国家の法的仕組みや経済構造が成熟していてほぼ完成状態にあると、進化の余地がほぼゼロなので、物語としては面白くありません。
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しかし、異世界ファンタジーだと中世的な社会の形態をとっていることが多く、主人公の活動やアイデアで社会を大きく進化させることができます。
また、人間と異種族との関係が険悪という状態から、主人公の仲介行為で2つの種族が同盟を結んだり平和のための協定を結んだりと、社会の状況の変化を描くことができます。
状態が発展途上ゆえに進化の余地が大きい、というのは物語の構造として魅力的です。
5.異世界ファンタジーでは魅力的な職業を登場させやすい
- 危険なモンスターを討伐して、国や専門機関からの報奨金をもらう
- お尋ね者を捕縛したり殺したりして、賞金を稼ぐ
- 傭兵
- 殺し屋
- 金持ち貴族お抱えの用心棒
- 武器や防具を作る鍛冶屋
- 自然の中やダンジョン内で、貴重な植物や鉱石や小動物を採取して、それを売る
異世界ファンタジーには面白そう・楽しそうと感じる職業を容易に登場させることができます。
そのおかげで、読み手・受け手はその異世界ファンタジー作品の世界に行ってみたい・住んでみたいと思い、魅力を感じることになります。
6.「アンティーク」という魅力ある存在をそのまま登場させられる
- 燭台
- ランタン
- 王城などに見られる、ゴシック建築
- 厚い装丁の本
- 金貨や銀貨
- (現代から見れば)古風なデザインの食器や衣服や家具 などなど
アンティークはそれ自体が魅力的であり、愛好家・収集家が大勢います。
異世界ファンタジーではアンティーク品・アンティーク技術が日常に組み込まれているので、必然的にファンタジー世界は魅力的に映ることが多くなります。
7.ファンタジー世界なら歴史上の魅力的存在をねじ込みやすい
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- 神話(ギリシャ神話や北欧神話やインド神話やメソポタミア神話など)の登場人物や登場する武器や重要アイテム
- 「錬金術」という学問
- 宗教(宗教における、教典の考え方・儀式・教会など)
- 妖精や竜のような、民間伝承上に存在する不思議な生き物
歴史上に登場する神話や、錬金術のような史実の学問は、知名度がばつぐんでしかも魅力を備えています。
ファンタジー世界ならば、「魔法的なアイテムを生成する錬金術」をその世界では当たり前のものとして登場させたり、神話に登場する神や武器をパロディーのようにして物語に組み込むことが容易にできます。
歴史上の魅力ある素材を次々と取り込むことができるので、異世界ファンタジーの物語は魅力的なものになりやすいと言えます。
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