世間で人気を博す漫画・小説・映画・アニメなどの創作物に共通して含まれている「人気が出る要素」について調査しました。
オリジナル作品を創るうえで参考になるのはもちろんのこと、ネット上でさかんな二次創作のショートショートやイラストや同人漫画が人気が出るように工夫するうえでも役立つかと思います。
1「魔法や超能力のような力が存在する」
- 魔法・超能力的な力を新しく修得して、強くなる
- 魔法・超能力的な力を駆使してモンスターや、自分たちと同種である能力者達と戦う
- 魔法・超能力的な力で異世界・異次元と元の世界を行き来する
- 魔法・超能力的な力を自身にもたらした謎の存在の正体を究明する
「魔法・超能力的な力」というファンタジー要素があると作中のストーリーでできることが一気に増えます。
能力者同士の能力バトルなどハデな展開・見応えのある画なども自然に出せるので、魔法・超能力的な力が存在しているとその作品は人気を博しやすくなります。
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さらに、「魔法・超能力的な力で、各種の能力を強化したり空を飛ぶといった夢を実現させたい」というのは人々が普遍的にもつ夢であるので、作中で魔法・超能力的な力を活用することで人々の夢を代償的に叶えることができ、消費者が満足しやすいというメリットがあります。
ファンタジー要素が一切無しの創作物だと、どうしてもできることの幅が狭まってしまったり、ストーリーの最終目標がこぢんまりとしたものになりがちです。
2「明るくて、希望がある作風・ストーリーテーマ」
- 上を目指して少しずつ上っていく
- 作中では悲壮感が少ない
- 「友情」「愛情」「勇気」「献身」といった人間の良い側面を描く
- 最終的には、登場人物達が幸せになる
ストーリーにおいて短期的には鬱展開へ突入したとしても、巨視的には右肩上がりの状況で、だんだん状況が好転したりキャラクター達が幸せになる、という特徴が人気が出る作品にはよく見受けられます。
それに対し、終始鬱展開が続く作品は消費者達を落ち込ませたり不快にさせるので、あまり人気が出ません。
3「お約束を踏襲し、いたずらに奇をてらわない」
- 主人公の子と、悪の立場にある強大な父親との闘い
- 「妖精」「エルフ」「天使」「ドラゴン」といったメジャーな異種族を登場させる
- 努力すれば、そのことが後の勝利・成功に役立つ
- 敵に捕らわれたり危機におちいったヒロインを、主人公が救出する
- 主人公達は幾多の困難を乗り越え、最後はハッピーエンドを迎える などなど
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「人気が出る作品」は数々のお約束展開を盛り込んでいるのが特徴的です。
なので、目が肥えた消費者からすればテンプレ展開・ありきたりすぎる展開だと失笑することが多いのですが、作品の消費者の大部分は一般人です。
一般的な消費者は「王道の展開に安心感と好感を抱き、既存のパターンに当てはまらないものに不安や不理解を示す」という特徴があります。
人気が出ることを狙って「これまでに無い、新しいストーリーパターン・キャラクター・要素」を出そうと奇をてらう人が多いのですが、それは高確率で逆効果になります。
4「小難しい哲学要素・考えさせられる内容は、作中でほぼゼロ」
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- 作品が大人気になるには「単純明快であること」がほぼ必須であるから
- 「小難しい哲学要素」「考えさせられる内容」といったものを作品に含めると、「単純明快であること」という条件から外れてしまう
- 「小難しい哲学要素」「考えさせられる内容」は一部の通(つう)には好評でも、大多数の消費者達にとってはよく分からず不快な展開であるから
ストーリーと展開が単純明快なエンターテイメントに徹した作品は人気を博しやすくなります。
それに対し、小難しい哲学や考えさせられる内容はシーンが地味になったり消費者達の共感を得にくくなって、人気が下落する原因になってしまいます。
「人気が出る作品」を創るための総括
- 分かりにくさよりも「単純で、分かりやすいこと」を選択する(全ての項目において、消費者に苦労させるよりも、いかに消費者に楽をさせるかを追求することが重要)
- 鬱展開やメンヘラ展開よりも「明るくて、楽しいこと」を選択する
- 消費者を説教するよりも「消費者を慰撫し、希望を感じさせること」を選択する
- 人間の感情で冷たさよりも「温かさ・熱さ」を選択する
- 狭くて閉じた世界よりも「広がりのある世界」を選択する
- 地味さよりも「ハデさ」を選択する
- 醜悪よりも「美」を選択する
- うさんくささ・いかがわしさの要素よりも「健全で法的に問題が無い要素」を選択する
- 特殊なテーマで理解しにくい内容よりも「普遍的なテーマで、みんなが共感できる内容」を選択する
- 奇をてらうことよりも「王道」を選択する
- キャラクター達ができることが少ない世界よりも「魔法や次元移動など、キャラクター達ができることが多い世界」を選択する
「個性的作風で新進気鋭の新人作家」のデビュー作やデビュー後しばらくの間の作品は通好みの内容だったのに、名前が売れてメジャーになるにつれて、だんだん作品が没個性的になってしまうのは、売れる要素の数々を踏襲したためです。
みんなに好まれる万人向けの作風へ変わった代わりに、少数の玄人達に好まれるとがった部分がそぎ落とされた結果と言えます。
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「ネガティブなストーリー内容の作品なのに、ポジティブなストーリー内容の作品よりもはるかに売れている」
「本記事で解説している売れる要素が含まれていないのに、この作品ははるかに売れている」
といった実例はいくらでも挙げられますが、それは作者の力量が上だったおかげでネガティブなストーリー内容でもみんなに受け入れられたという理由や、発表当時に作品の話題性が高かったせいで大売れしたという理由で説明がつきます。
「2人の作者の力量が同等という条件だったら、本記事で解説している売れる要素を積極的に取り入れた作品を創った人の方が、相手に勝つ確率がかなり高くなる」
というものだと本記事の内容を理解して下さい。
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