いつまで経っても努力が報われないと嘆いている人は、そもそも努力の方向が間違っていたり努力の種類と自分の適性とが全く合っていなかったりと、見当違いの努力をしている事が多いようです。
間違った努力をしている人達にありがちな事と、そういう間違った努力が報われない仕組みを解説します。
あなたの努力が報われない3つの根本的理由
1「エネルギーの使い道が根本的に間違っている」
ネット上の掲示板で無職の人達が延々と無益なレスバトルを続けていたり、twitterで他人の気に入らないつぶやきに罵倒発言を添付してリツィートすることを、寝る間も惜しんで一年中続けている人達がいる。こういうエネルギーの浪費&負の感情の蓄積で人生の時間を無駄遣いしている人は少なくない。
当たり前すぎてかえって気付いていない人が多いが、まずは問題を直視して「どうやって努力すれば解決できるか?」を具体的に考えなければ何も始まらない。
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2「『上限』が低い、悪い環境にいる」
例えば、平均的な会社員ではどれだけ努力しても月給は30万円前後で頭打ちとなる。重役になったりすればもっと上がるが、それでもその役職なりの上限がある。
結婚して妻にこづかい制を強制されると、自分がどれだけ会社で稼いだところで月に自分が自由に使えるお金は3万円がいいところだ。
肉親の情にほだされて、倒れた親を施設に預けずに自宅介護していても、収入が途絶えたままで過酷なストレスのもとに、最終的に親も子も共倒れになる。
こういう「上限」がある世界では、どれだけ努力しても努力の効果がすぐに頭打ちになるのでその世界からは逃げる・最初から近寄らないことが重要。
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3「努力が『蓄積』につながっていない」
アルバイトは、簡単に採用されて労働時間をすぐに時給へと換金できるが、その代わり、ほとんどの場合でスキルアップや職歴やコネクションなどにつながらず、一回稼いだらそれまで、という労働形態。貯金もほぼゼロで、稼いだお金が食費や家賃で毎月全部消える、というかつかつ生活のフリーターはありふれている。
投資を視野に入れて仕事をしている人達は、過去にやった仕事が何らかの継続的利益につながるような、上手いやり方をしている。
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例えば、デザインの仕事をして、採用されたデザインが公開されているのが他の業者の目に留まって新しい仕事の誘いがかかったり、ブログ上でデザインの仕事の写真や採用実績情報を公開して、それを閲覧した業者が仕事の依頼をするようになる。
仕事でも勉強でもスポーツでも、効果や実績が「蓄積」する投資型努力を選んでいかないと現状は良くなっていかない。
ネットのみんなが思う、方向性が間違っていてダメな努力
相性の良い物を選んで努力すること。
「努力するぞ!」と考えてしまう時点で、その分野はその人に向いていない。
その反面、賢い人は努力のしどころが的確だから努力が実る。
不幸になっていく人って、他人から見たら「絶対にそれは間違っているだろ」って道を選んじゃう。無意味な事に努力と情熱をつぎこんだりして。
目標を見定めて、目標を達成する方向へ歩き続けないと努力は実らない。
そのせいで、結果に結びつく正解の努力ができない。
克己心がそれほどあるわけではない凡人ならなおさら。
その分野は捨てて、適性のある分野を探せ。
覚醒・ラッキー・異世界転生とかであっさり超パワーを得るような展開ばかりになっている。
そのせいで、結果を出すためには努力が必要、ということすら理解していない子どもも多い。創作物に毒されて、運か、生まれ持った才能だけで全てが決まると思い込んでいることもある。
くれぐれも勘違いするなよ。
この才能が無いと、あさっての方向へ向いた努力になってしまう。
自分の資質・才能を発揮できる分野で努力しないと、成功できない。
ただ汗水垂らしてがむしゃらに頑張る、という行為ではない。
人生、あらゆることで執念が無いとダメ。
生まれつき、努力行為に向いていない人
それが生まれつき無い人もたしかにいる。
この2つは生まれつきの脳の造りに依存する。
生まれつき、耐えられない・飽きっぽい人は×。
その次に、努力の量と質で道が分かれる。
最後に、才能の差で勝敗が決まる。
努力できる人とできない人は「脳の作り」が違う
ヴァンダービルト大学のマイケル・トレッドウェイが率いる研究チームが、「努力できる人というのは、努力して成功する可能性から快楽を感じ、努力しても無駄だという誘惑の声に惑わされない、という脳の働きをしていること」を解き明かした。
「努力が成功して報酬が得られるかどうか分からない」という不確実な状況下で、
- 努力できる人は、左線条体と前頭前皮質腹内側部のドーパミン活性化が確認された。この状況は、脳が快楽を覚えている状態である。
- 努力できる人は、島皮質のドーパミン活性化に脳があまり反応しないことが確認された。この状況は、脳が、不満の声に鈍感でいられる状態である。
- 努力できない人は、報酬が得られるかどうか分からない不確実な状況では、上記の努力できる人の脳よりも快感を覚えず、さらに不満の声に強く反応してしまう
成長しない環境によく見られる、6つの悪い要素
1.周りに「誘惑」が多い
漫画やゲームやテレビのような直接的で判りやすい娯楽から、叩くべき敵が次々と出現するのでそれをゲーム感覚で叩くことに忙しいといった判りにくい娯楽まで、その「誘惑」の種類はさまざま。
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「誘惑」が多い環境では、課題に力を集中することが難しくなるので、そのような環境下では人は成長しなくなる。
2.求められる水準が自分のレベルを大きく下回っている
大学生が、幼稚園でのお遊戯を延々やらされたからといって、多くの場合に、そこから得るものはほとんど無い。
自分の知らなかったこと・できないことを、学んで新しくできるような環境でなければ人は成長できない。
3.求められる水準が自分のレベルを大きく上回っている
上記の「求められる水準が自分のレベルを大きく下回っている」のように、求められるのが低レベルすぎても人は成長しないが、その逆に、高レベルすぎても成長できずに潰れてしまう。
自分よりもはるかにできる周囲の人達を見て劣等感に苦しみ、自分の能力をはるかに超えた難しい課題の重圧で、成長する間もなく心身を壊されてしまう。
4.その人にかかる「負荷」が大きすぎて大事な事に力を割けない
生活のためのバイトや、親の介護や、家事のような、本当にやりたいこととは無関係な作業が多すぎるせいでそちらに時間とエネルギーを全部もっていかれてしまい、本当に大事なことをするための余力がゼロになってしまっている。
「負荷」が大きすぎると、成長できないどころか、「なんで自分ばっかり…」と悲観的になってうつ状態へと近づいていくので危険。
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5.なれ合いが多くて「自身の欠点を的確に指摘してくれる人」が居ない
仲良しクラブのような環境で、なれ合い・かばい合い・褒め合いが常態化していると、たとえ技術が低くても周囲のみんなが認めてくれるのでそこで満足してしまい、成長できなくなる。
6.閉鎖的で、外界から情報が入ってこない
情報が閉ざされた閉鎖的な環境だと、「自分は今、世界でどのくらいの位置にいるのかが判らない」「お手本とすべき人が見つからない」「思考するための材料が少なすぎる」といった数々の問題が起こる。
成長するには、自分と他人を比較して足りない部分に気づいたり、足りない部分を補う方法を考え出すことが不可欠なので、それが難しい閉鎖的な環境は成長するには圧倒的に不利。
以上の悪い要素に当てはまる、成長できない環境の代表例
度を超えたブラック企業
ブラック企業に特有の過酷なノルマや長時間労働が、その人の処理能力の限界を超えている。そのせいで、過負荷で潰れてしまう社員が続出する。
ある種のネット掲示板やSNS
そのネット掲示板やSNSで話題にするための事件情報や、物議をかもすコメントなどが次々と際限なく提供されるため、あまりにも「誘惑」が多すぎる環境だといえる。有益な議論をしているつもりだったり、社会悪を批判しているつもりで、何一つ身につかずに数年間が経過することもよくある。
さらに、他人を叩いて自己顕示欲を満たすことが生き甲斐…という利用者が多いため、それらの人達とのこぜりあいが延々と続き、能力を正しく伸ばすための行動をとりにくい。
貧困家庭
親に教育意識が乏しかったり、家族や親戚にお手本になる人が見つかりにくい。学費を稼ぐためにアルバイトに1日の大半を割く人も多い。親が本を読まないので、子どもも本を読まなくなる傾向が強く、思考の材料も足りない。
親がふんだんにお金をかけて十分な教育環境を整え、数々の経験も積める裕福な家庭の子と比較すると、どうしても貧困家庭の子は成長しにくい傾向が強い。
成長するための環境と、方法
- 誘惑が少ない生活環境や作業環境を整えよう。具体的には、作業中はスマートホンを完全封印するとか、作業すること以外にやることがない喫茶店やファミレスへ出るなど。
本気で集中するために一人暮らしを始めるのは効果が大きくておすすめ。 - 「今の自分なら、多少無理をすればなんとか達成できる」という程度の負荷を毎回自分に課そう。負荷がこれより小さすぎても大きすぎても成長できない。
「今の自分なら、多少無理をすればなんとか達成できる」の課題内容はレベルアップに応じて段階的に変わっていく。 - 人間関係や生活環境がもうどうしようもなく腐っている場は、それをマシにしようとして時間をかけてあがくよりも、最初から逃げた方が手っ取り早い
- 同好会や、ネット上の掲示板やSNSは、鍛錬というよりもなれ合いのための場なので、所属しても時間の無駄になりがち。
ただし、作り上げた作品を公表して反応をうかがうためだけに利用するには便利。
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- 「その分野で成功するために必要な物事や需要、を調査すること」と「基礎能力をひたすら上げ続けていく」の二本柱が超重要。
大学受験のための勉強法の王道である「志望大学の二次試験問題の傾向対策」と「教科書を中心にして基礎をマスター」とほとんど同じ。 - ↑の補足説明で、特に基礎能力の優劣が勝敗を左右しやすい。基礎能力が抜きん出ていれば細かな戦略は不要だし、基礎能力が乏しいといくら戦略でカバーしようとしても勝てない。
- 努力行為を日常に組み込み、少しずつ習慣化すると、以後は心身に低負担で長期的に続けることができるようになる。努力行為を習慣化しよう。
- いくらやっても「いつも、追いかけているモノの背中さえ見えてこない」という人は、その後どれだけ時間をかけても無駄なことがほとんど。
その分野は諦めて、自分に向いている分野・自分が勝ちやすい分野を探しだそう。 - 自分に向いている分野と、向いていない分野がある。息をするように自然体でやり続けることができるのが向いている分野。やっていて苦しくて無駄だと感じるのが向いていない分野。
まず最初に、自分に向いている分野を見極めるところから始めよう。
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