有名な性格診断テスト・エニアグラムで、安全さと慎重さを強く重視し、他者や組織に尽くす性格型である「タイプ6」の特徴や適職について調査したので分かったことを報告します。
エニアグラムの「タイプ6」の特徴
- 安全志向
- 真面目
- 不確かで、リスクが高い「冒険」を嫌う傾向がある
- ルールや規則を守ろうと強く思っている
- 権威に対して忠実・従順
- 温厚な性格
- 周囲の人達からのサポートや同意を重視する
- 自分が所属している組織やグループへの帰属意識が強い
- 「自身の使命を果たすこと」「自身の責任をまっとうすること」を重要だと強く思っている
- 「自分はコレを信頼している」という状況や、何かを信頼している状況から生じる安心感を非常に大事にしている
- エニアグラムではタイプ6は『堅実家』『忠実な人』などと命名されている
- 「集団行動」の適性が非常に高い
- 責任感が強く、物事をしっかりとやり遂げることに意欲的
- 他者や、自身が所属しているグループに誠実に尽くすため、みんなから信頼されやすい
- 家族・友人・自身が所属しているグループの人達への思いやりが強い
- 面倒見が良い
- 慎重であり、行動全般に危なげなところが無い
- 失敗を防止するために、用意周到に準備を進めることができる
- 周囲の人達の意見や期待に応えようとしすぎるせいで、優柔不断な状態になりやすい
- 個人プレーが必要な局面や、個人プレーで成果を上げることが期待される局面がかなり苦手
- 「既存のルールを遵守すること」にとらわれるあまり、自己判断や臨機応変な行動がかなり苦手
- 「コレは本当に信じられる物なのか、それとも、信じられない偽物なのか」といった種類の思考に悩まされやすい
- 「型破りな発想や行動ができる人(既存のルールを守ろうとしない人)」を嫌悪し、集団の中から排除しようとする傾向がある
- 非常に強い不安に駆られるようになり、精神的に苦しむようになる
- 周囲の人達が自分を攻撃していると思い込み、被害妄想におちいるようになる
- ルールや原理をかたくなに守ろうとし始める
- 強い自己嫌悪と罪悪感に苦しめられ、自罰的な考え方や行動を取るようになる
エニアグラムの性格診断サイト
「人間の性格の本質は、全9種類である」とする、有名な性格診断テストです。
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1950年代なかばに現在のエニアグラムの図形と性格分類の概念が完成し、現代では多くの大企業で社員の研修用にエニアグラム性格診断が利用されています。
タイプ6の中の、「6w5」と「6w7」の2種類
「6w5(タイプ6かつウィングが5『観察者』)」の特徴
6w5は「防衛する人」と名付けられています。
- タイプ6のなかで、より真面目で堅実なタイプ
- 保守的な考え方であり、伝統を守ることを重んじる
- 何らかの技能のスペシャリストであることが多い
- 自分が信頼している人生哲学や信条をもっている
などが6w5の主要な特徴
「6w7(タイプ6かつウィングが7『楽天家』)」の特徴
6w7は「楽しい仲間」と名付けられています。
- タイプ6のなかで、より社交的で、人との交流を重視するタイプ
- ユーモアがあり、楽天的な考え方
- 仲間とのチームプレーが得意
- 多くの人達との繋がりの中に、自分が求めている安心感を見出す
などが6w7の主要な特徴
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「エニアグラム」という性格診断では、
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『自分が該当するタイプに、両隣のどちらかのタイプの特徴が混ぜ合わさっている』という性格の解釈をしています。
したがって、タイプ6には、
5『観察者』の影響を強く受けているタイプ6である「6w5」と、
7『楽天家』の影響を強く受けているタイプ6である「6w7」の、
2種類が存在しています。
タイプ6と、MBTIの16種類の性格型の中で似ているもの
「TypologyCentral」という海外の交流サイトでの性格診断結果を一覧表にしたグラフ↓によると、
エニアグラムのタイプ6と特に類似しているMBTIの性格型は、
「ISTJ」「ISFJ」
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の2つです。
当ブログにはこれらのMBTI性格型の解説ページがあるので、タイプ6への理解をより深めるために、ぜひご覧下さい。↓
「タイプ6」と、エニアグラムの他のタイプの関係
タイプ6が成長して、次の段階へ進める場合
「タイプ9(『調停者』)」の性格的特徴を持つようになっていきます。
- 安定的で穏やかな精神状態を保っている
- 他者に安心感を抱かせる態度であり、他者の争いを仲裁しようとする
- 平和や調和を求める
タイプ6が退行して、前の段階へ戻ってしまう場合
「タイプ3(『達成者』)」の性格的特徴を持つようになっていきます。
- 成功志向であり、競争心や功名心が強い
- 現状維持や裏方でサポートするような地味な仕事は強く嫌う
- 失敗することや、他者から「成功していない」と見なされることを過度に恐れる
エニアグラムという性格診断では、
そのタイプが成長する場合は、図中のそのタイプから矢印が向かっているタイプの特徴を自身へ取り込むことで成長できる、という解釈をしています。
そのタイプが退行する場合は、図中のそのタイプへ矢印が向かっているタイプの特徴を帯びるようになる、という解釈をしています。
タイプ6は、タイプ3とタイプ9を除く他の性格型よりも、タイプ6へ向かっている矢印・タイプ6から出ている矢印の数が少ないことが特徴的です。
このことは、タイプ6という性格型がもともとある程度完成していて、他の性格型を見習う必要性が低いことを意味しています。
「タイプ6」の適職
- 公共に奉仕する職種
- 「国家公務員」「地方公務員」「警察官」「自衛官」など
- 職人的な性質がある職種
- 「大工」「調理師」「美容師」「自動車整備士」など
- 論理的思考や、細かな分析作業・検証作業が要求される職種
- 「プログラマー」「ネットワークエンジニア」「システムエンジニア」「税理士」「公認会計士」「銀行員」など
- 仕事をやるうえで、作業ルールやマニュアルが明確に存在している
- 上から指示された仕事を正確にこなすことで、高評価を得られる
- 組織の一員(組織のリーダーではなく、構成員の一人)として、チームワークのもとに仕事を進められる
- ある程度、古風な体質で伝統を重んじる業界
- 「即断即決」「ベンチャー企業のような、実験的な業務を行うこと」「ハイリスクな業務内容」とは縁遠い仕事
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エニアグラム性格診断と合わせて診断すると、より自身の強みと適性をはっきりさせることができるようになります。
本ブログでの、エニアグラム・タイプ6の適職を解説した記事↓も合わせてご覧ください。
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