「努力する才能」は、詳しく分析してみると、特定の性格や、特殊な能力、またはそれらの複合によって成立している事が分かりました。
以下の6つの特徴のどれかをもっていると、その人に「努力する才能」が発現します。
「努力する才能」を構成する6つの要素
もっている種類が多いほど、努力する才能のグレードが上がる。
1「継続する力」
ある程度以上の難しい課題だと、どうしても解決するために長丁場の戦いとなる。毎日、本腰を入れて最低1週間は打ち込み続けることができたら、その人には努力する才能が備わっている。数時間や1日で投げ出すような人は努力する才能が無い。
この継続する力には、「自制心や克己心のような、忍耐力」や「根性(困難にもくじけない強い性質)」が含まれる。
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2「解決するための道筋が見抜ける力」
何をどうやったら問題解決できるか?と解決ルートを考えつくことができる。的確に解決ルートを見極める事で、費やした労力が無駄にならず、結果も出せる。
一筋縄ではいかない課題の場合、解決するための方法が完全に闇の中、ということもよくあるので、研究者的に試行錯誤する能力も必要になってくる。
3「興味を抱くことができる力」
その課題がもともと好きで、あれこれいじくるのが楽しい。楽しいので飽きず、ずっと挑戦していられる。その人の嗜好と、課題が運良くマッチするという運要素が大きい。
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たとえもともと努力の才能がある人であっても、何の興味も抱けない分野では急に努力できなくなる、ということも起こる。
4「怠惰な状態の自分」を嫌う性格
何もせずにだらだらなまけているという状況に、危機感・焦燥感・嫌悪感を抱く性格だと努力の才能がある。
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そのような怠惰な自分に全く抵抗感が無いと、努力の才能が無い場合が多い。
5「ある程度、まっすぐな性格をしている」
希望や、前向きな未来像を信じて頑張ることができる、活力に満ちた少年少女的な性格をしていると、努力の才能がある。
「いくら頑張ったって、どうせいつか絶対に死ぬのにさ」といったこじらせた性格の人は、努力の有効性を信じられないので、努力の才能が無い。
6「欲が強い性格」
欲望といえば、至る所で悪者扱いだが、行動を開始するための原動力として「それが欲しい」「それをやりたい」「それが知りたい」という欲は非常に強力だ。
欲が強い性格のおかげで、手に入れようと動き続けることが、結果的に努力行為になっていることが多く、欲が強くて欲を満たすための具体的行動が取れる人は努力の才能がある。
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欲が無くて、欲しいモノが無いニートタイプの人は、努力の才能が無い。
なぜ、その人は努力する才能をもっているのか?
ちなみに、努力する才能のグレードが上がると、より長時間集中していられたり、努力を努力と思わず遊びの延長のように楽しめたり、より早く結果へ到達することができるようになる。
頭が良いから
なぜ努力できるのか?という疑問には、「その人が頭が良いから」という一言でほとんど済んでしまう。
まず頭が良い。頭が良いので、未来を予想して努力するメリット・有意義さを認識でき、先行投資的に継続して努力ができ(頭が良い人は、自制心にも優れる傾向が強い)、問題解決のための方法に気付き、結果を出す事ができる。
非常に頭が切れるのなら、既存の方法を調べて流用したり、他人を利用して、ごく短時間で結果を出すことができるので、努力のイメージにつきものの長時間の奮闘さえ不要になる。
もともと能力自体が高いから
上記の「頭が良いから」と類似した項目。能力が高いから「こんなの、俺なら簡単にできる」と気軽に手を付け、努力を続けて成果を上げる。これまでに築いてきた自信と成功体験に裏付けされて、努力ができている。
このことを逆に言うのなら、「努力できない…」と感じる物事は、その人が無意識的に「無理だ…」と能力の限界を感じている事。
努力できる性格型であるから
全ての人間は、16種類の性格型のいずれか1つに分類できるとする「MBTI性格診断」を受けると、努力に積極的な性格型と、努力に消極的な遊び人のような性格型のどちらか片方に分類される。
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努力する才能を持つ人は、運良く、努力に積極的な性格型に生まれついたということ。
その分野に関して、才能があるから
「才能がある」ということは、その分野の物事を上手くこなせるとか、その分野の物事に興味を抱けるといった長所を得る事であり、その分野の物事で成果を上げやすいので、努力行為が楽しいものとなり、努力が続く場合が多い。
幼児期からの親の教育が功を奏した
まず親がはっきりとした教育意識をもち、そのうえで、「頑張ればなんとかできる課題を与える→できたら褒めてあげて自信を付けさせたり、ご褒美をあげる」というサイクルの繰り返しで、努力の有効性を子どもの意識に根付かせると、その子どもは努力ができるように育つ。
幼児期から親に放置されたり、夫婦仲が冷め切ったような愛情不足の家庭で育ったりすると、基本的な信頼感が子どもの内側に育たないので、努力できないようになったり、のちのち境界性人格障害(いわゆる、超絶かまってちゃん型のメンヘラ)を発症する原因になる。
「努力する才能」との上手な付き合い方
本ページでこれまで解説してきたとおり、「努力する才能」を持てるか否かは、親の教育の良し悪し、偶然生まれ持った性格型・知性の賢愚、才能の有無など、当人の意思が及ばない運の要素がかなり大きいことが分かると思う。
努力できる人は運良く、生まれつき当たり前に努力できる。努力できない人は運悪く、生まれつき当たり前に努力できない。
努力する才能に恵まれた人は、努力する意思の有無1つで、努力するも努力しないも自由なので、努力する才能の存在感やありがたみを実感しにくい。手を生まれ持った人は、指の便利さを別段ありがたがったり、意識しないのと同じだ。
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したがって、努力する才能の無いの人に「努力できないのはやる気が足りないからだ!」と不毛な争いを仕掛けることが極めて多い。
この争いは、双方どちらのためにもならないので止めておこう。
努力する才能のある人は、それを他人に自慢せず、他人に努力を強要せずに、黙々と努力する才能を自分のために有効活用していれば良いし、努力する才能の無い人は、努力できないなりに無理せず人生を楽しめる享楽的な生活を模索していくのが、互いにとって一番だと思う。
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