漫画家・イラストレーター・小説家・作曲家など、プロのクリエイターになれる人と、いつまで経ってもデビューできない人の境界線・違いについて調査したので分かったことを報告します。
「実際に作品を作り続けているか、いないか」
- 年単位で、実際に作品を作り続けている
- 作った作品を友達に見せたりネット上に公開したりして、色々な種類の評価・指摘をもらい、それを次作へフィードバック(結果に含まれる情報を原因に反映させ、調節をはかること)させている
- 以上のことを続けていると、創作で試行錯誤をした回数・経験が、作品を作っていない人達とは雲泥の差となり、隔絶した実力差が形成されるようになる
- あれこれ言い訳をして、創作活動を全然しようとしない
- 創作活動を避けてしまう理由は、「何かをゼロから創り出すのは精神的ハードルが高すぎるから」「面倒だから」「自分の下手さ・実力の低さが露呈してしまうため、恐いから」
- 「まだ描いたことがないので、描けるようになるためにここに勉強しに来たんです」
- 「イラストなら描いたことがあります!」
- 「そもそも漫画を描けるというこということ自体、特殊能力なんですよ。映画で言えば、監督と脚本と役者と美術と照明とか、いろいろ全部一人でやるようなもんじゃないですか。だから、描けないのが普通なんです」
- 「読み切りのネタが思いつかないんですよね。自分は短編向きじゃないって言うか、長編の構想ならあるんですけどね」
- 「漫画はいっぱい読んでるし、見る目は結構あるんですよ。目は肥えてるんで、つまんないって分かってる漫画は描けないって言うか、傑作が思いつけばすぐ描くんですけど」
- 「いい編集者が担当になれば描けるんですけどね。今の担当がヘボだから描けないんですよ」
- 「僕は傑作しか描かないんです。一生に一本傑作が描ければいい。あなたみたいに粗末な漫画を量産する漫画家は軽蔑しますね」
- 「普通に働いてたら、描く時間って無いじゃないですか」
- 「漫画はただ描いても意味なんかないんですよ。雑誌に掲載される物しか描きたくないので、雑誌の傾向とか編集者の好みとかをよく調べないと」
- 「今、ネームの構想中です」
「作った作品を公表し続けているか、していないか」
- 作った漫画や小説やイラストなどを、新人賞に応募したり、企業の公募(イラストレーターの募集が多い)へポートフォリオという形で提出し続けている
- ブログやSNSで作品を公開して、不特定多数の人が作品を閲覧できる状態にしている
- 作った作品を新人賞やコンテストへまったくと言って良いほど公表していない
- 「恥ずかしいから」「自信がないから」「見た人から誹謗中傷されることが恐いから」といった理由で、ブログやSNSにも作品を公表していない
作品を公表し続ければ、どこかの賞に引っかかってプロデビューできたり、編集者の目に留まって出版の誘いを受ける可能性が高くなります。
実際に作品を公表しているかしていないかは、プロデビューの成否を左右する大きな要素です。
「それなりの才能・能力があり性格が創作向きか、そうではないか」
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- それなりの才能・能力があり、人々を惹き付ける作品を作れる・作れるようになるまで努力を継続できる
- 小説を書いたり、絵を描いたり、漫画を描くことを特別視しておらず、これくらい大したことない・自分にも普通にできるという認識
- つまり、そのような認識ができるくらいもともとの能力が高い
- 性格がひたむき・ストイックであり、目の前の困難から逃げず、1日何時間も机に向かい続けることができる
- 才能・能力がとぼしく、みんなが魅力を感じる作品をいつまで経っても生み出せない
- 作品を作ることを特別なことだと思っていて、自分には縁遠い行為・自分には難しい行為だと認識している
- つまり、無意識のうちに自分の才能・能力が低いと感じていて、そのことが「自分には縁遠い行為・自分には難しい行為」という感覚として表に表れている
- 性格が飽きっぽかったり、挫折しやすかったり(=メンタルが弱い)、また、作品を作っている最中にちっとも楽しくなかったり大きな不快感がわき上がって来る
- つまり、創作についての「性格面での才能」が欠けている
プロとしてデビューするために新人賞受賞が必須である場合(漫画家や小説家など)、受賞の競争倍率が50倍~100倍以上になることがザラなので、どうしても才能・能力というものが必要になってきます。
ただ、現代ではネット上で創作活動を続けていてそこそこ有名になると企業から声がかかるパターンも増えてきているため、デビューの敷居は確実に低くなってきており、それほど突き抜けた才能・能力は求められないようになってきています。
漫画編集者が語る「漫画家になれる人は漫画との距離が近い」
「消費者の需要に合わせているか、合わせていないか」
- 自分が描きたいもの・作りたいものよりも、「みんなにウケるもの」を優先して作っている
- 自分の作品内容が独りよがりなものにならないように注意している
- 必要に応じて、需要を調べるための市場調査も行っている
- その時々の流行・時事ネタを積極的に創作に取り入れて、目立つことをしている
- 世間の需要を無視して、自分が描きたいもの・作りたいものばかり作っている
- 「世間に媚びることは邪道だ」「創作には高尚さが絶対に必要」といったかたくなな態度をしている
現代では、SNSや小説投稿サイトで話題性のある作家が商業デビューするパターンが増えてきているので、「世間の需要に合わせているか、いないか」ということは今ではなおさらプロになるために重要になっています。
しっかり需要をとらえていれば、ネット上で人気を博すことはそう難しくはなく、プロデビューも実現しやすくなります。
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「プロデビューの時までゆとりをもって生活できるか、できないか」
- 家庭が裕福だったり、十分な額の貯蓄があるおかげで、プロデビューに向けた創作活動に専念できる
- 生活・お金にゆとりがあるおかげで、精神的に追い込まれることがなく、のびのびと創作活動に励むことができる
- 生計にゆとりが無いせいで、バイトなどをあくせくしてその合間に創作活動をするしかない
- プロデビューに向けて励んでいる間に発生しがちな「無収入期間」に耐えることができず、道半ばで企業就職せざるを得なくなる
プロデビューに向けて作品作りをしたり投稿生活を続けていると、どうしても無収入期間が発生しやすくなります。
悪くすると年単位で続く無収入期間に耐えられるだけの金銭的余裕が無いと、プロデビューは難しいと考えられます。
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