PR
スポンサーリンク

漫画家や小説家などプロ作家が創作活動や生活で辛い8つの事

 

漫画・小説・イラスト・音楽・アートなどなど、プロの創作者が創作活動や生活で辛いことについて調査したので分かったことを報告します。

 

スポンサーリンク

辛いこと「創作編」

1.「世間にウケるネタ」という不確かなモノを追い続ける苦難

 

「面白い」「心が動かされる」「これまでに無い、斬新さ」「流行を形作る」といった、あいまいで、セオリーもへったくれもないモノを作品で表現し続けなければならない。

小説や漫画といった「伝えたいものを言葉にして明確に伝えられる、キャラクターのセリフ」が使える分野でも十分に難しいのに、セリフや言語を使えない抽象的な絵画や造形物アートになると、もはや無理すぎる。

 

 

 

2.ネタ切れ




スポンサーリンク



 

次の話や、次の展開が、もう思いつかない。思いついても、過去にやった事の二番煎じや劣化版にしかならない。頭を抱えて悩んでいても、刻々と締め切りの時間は近づいてくる恐怖。

それでも連載中のスランプならまだマシ。渾身の新作ネームやプロットを出版社に持ち込んでも、ひたすらボツを食らって無収入期間が続くことも多い。

 

 

 

3.作者がやりたいことなんて、もってのほか

 

読者が求めるモノを、徹底して作中で提供していかなけば、作品が打ち切られて、作家自身の生活が立ち行かなくなる。読者に媚びまくってようやく生きながらえられるのが創作の世界。

面白くて売れる、という絶対的前提条件をきっちり満たした上で、作品の端々に作者の趣味や主張をちょっぴり織り交ぜるのが、せいいっぱいだ。




スポンサーリンク



勇気と信じることと感動を与えたくて作家になったというのに、現実的に消費者に求められているものは怠惰やハーレムやエロやチート能力による無双…といった事だったりして、希望も絶望も無い無我の境地で淡々と作品を作る人も多そうだ。

 

 

 

4.同業者との才能格差がありすぎる

 

有名少年漫画雑誌で、1つの作品の中でファンタジー・恋愛・SF・メカ・ミステリー・人間ドラマなんでもござれの幅広い才能を感じさせる人気作品が掲載されている一方、




スポンサーリンク



無名青年漫画雑誌で、地味で際だった長所も無い男女恋愛オンリーの作品が掲載されている。

どちらの作品の作者も同じ「漫画家」という立場にあり、たがいに商売敵の関係だ。「白紙に、何を表現しても良い」という極端に自由度の高い世界では、各人の才能の差がとんでもない事になってしまう。

 

 

 

5.自分の作品の知名度がなさ過ぎる

 

作家最大の喜びの1つといえば、自分の創った作品が世に売り出されて、みんなに鑑賞されること。みんなに自分の存在を認めて欲しくて、作家になった人も相当数に上るはずだ。

しかし、残念ながら、大多数の作家は無名のまま、音沙汰も無く消えていく。

あなたが買う作品は、本屋で目についたり、立ち読みした雑誌に掲載されていたり、ネットで流行している人気作品ではないだろうか?それらの作品は、大量にある作品のうちのごく一部の上澄みで、マイナーすぎてコンビニの雑誌棚や普通の大きさの本屋には並ばないような弱小雑誌や単行本がいくらでもある。

 

 

 

6.人間の悪意をぶつけられる




スポンサーリンク



 

「ネット上の、自分の作品についての口コミは見ない方が良い」というのが作家の間では共通認識になっているらしい。ネット上で作品が執拗に叩かれているのを見て、もう何も信じられなくなる事も多い。

誠心誠意に尽くしてきたファン達から、「展開が気に入らない」とぼろくそに叩かれたり、これまで雑誌に貢献してきたのに担当編集者から打ち切り宣言されて路頭に迷ったりと、作家業は報われないことが多々。

 




辛いこと「生活編」

7.生計が極めて不安定

 

まず、作品を発表させてもらえる場を探す段階から非常に難しい。

漫画雑誌では、自分が滑り込むための空席が無いと連載しようがないし、小説も出版社に新刊を出すための余力が無いと書かせてもらえない。せっかく作品を作っても、雑誌掲載分の原稿料だけで、掲載分を単行本化してもらえずに(ある程度以上の人気と需要があり、採算が取れそうな作品しか単行本化してもらえない)、印税どころか作品をその雑誌だけで使い切り、という弱小作家が多い。

不人気からの打ち切りや連載満了で、無名作家はすぐさま収入が途絶える。ぐらぐらと揺れるロープの上を延々とつなわたりしているような人生だ。

20年も、30年も作家業を続けていられる漫画家や小説家は、同業者からすれば奇跡の体現者のような御仁といえる。

 

 

 

8.慢性疲労の日々

 

締め切りに間に合わせるための徹夜続きのような無茶なスケジュールが日常的で、並のブラック企業勤務が可愛く見えるほどの超ハードな生活を送っている。

睡眠不足・肩こり・エネルギーの枯渇による全身疲労感・手先の使いすぎによる腱鞘炎は職業病といっていい。




スポンサーリンク



漫画や小説を読んで、「こんなの、自分だって描ける」と思うことは誰にでもあるが、ほとんどは描かないか、ほぼ2・3ページで断念してしまう。描く、さらに描ききるというのは莫大なエネルギーを要するからだ。

しかも、シーンを結末まで進めるために、盛り上がらない退屈な場面や、描きたくも無いような小汚いおっさん・おばさんの絵も、淡々と描き続けなければならない。いくら創作が好きだから作家になったとはいえ、これは心が強くなければやっていられない。

 




最もキツいのは、出版社との冷たい関係かもしれない

 

雑誌に掲載中の漫画作品や、連続刊行中の小説の人気が上向きの時は「先生!」とごまをすって近寄っていたのに、人気が下向きになると、さっさと打ち切り宣言や絶版宣言をして、次の有望作家に、これまで自分が座っていた席を与えてしまう。

作家と出版社は家族や友人でもなく、ただの利害関係で結びついているにすぎないので、利が無くなれば、さっさと切られてしまう。

会社側の無情さや、「自分が今いるのは、完全実力主義の世界なんだ」という生活の保障が無い心細さに、泣きたくなるシーンだ。

作家自身が描きたいモノでは出版社に相手にしてもらえない。「商業的に、売れるモノ」でなければ、出版社は作家と手を組もうとしない。

プロの漫画家・小説家・イラストレーターになっても、鳴かず飛ばすで消えていくのがデフォルト、過去に連載した漫画や、ゲームなどに使われたイラストが、単行本や画集にしてもらって1冊でも発売してもらえば、ただそれだけでもプロ達の中で相当凄い、とブログ管理人は考えているので、創作者志望の方は、ちょっとだけ参考にしてみて欲しい。

 

 



この記事の関連記事一覧

コメント

タイトルとURLをコピーしました