採用面接において、面接官は求職者のどこに注目しているか?ということについて調査したので分かったことを報告します。
採用試験の面接にはどのような意義があるのか、面接官の各質問にはどのような意味があるのかも、面接官の注目点を裏返せばはっきりと分かるようになります。
採用面接で、面接官が注目している3つのポイント
1「第一印象」について面接官が見ているポイント
- 入室時のドアの開け方・閉め方
- 髪型
- 顔の肌が汚れていないか
- 背筋が伸びているか
- 目つき(目つきが悪かったり鋭すぎると悪印象)
- きちんと面接官の目を見て話せているか
- おじぎをする際のスピード
- 動作全般がきびきびしているか
- 笑顔の頻度
- 雰囲気や態度が親しみやすいか(とげとげしい態度などは悪印象)
- 覇気がある態度で頼もしそうであるか
- 美男・美女であるか
- 声の大きさ
- 声のトーンが明るいか(暗いと悪印象)
- はきはきと喋れるか
- 喋った言葉の聞き取りやすさ(滑舌の良し悪し)
採用面接における、就活生の第一印象は、合否の大部分を左右すると各方面で言われています。
その人の第一印象の良し悪しはほぼ的中するので第一印象は非常に頼りになると面接官達はしっかりとわきまえていますし、
人間は相手の第一印象の評価の良し悪しに、その後の評価の多くが引きずられることが心理学の実験でも実証されています。(この現象は「確証バイアス」と呼ばれている)
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人の第一印象は出会ってから5秒程度で決まると言われています。
採用面接での5秒間とは、だいたい「入室して、面接官に挨拶をするまで」の時間なので、この時間に特に力を注ぐことが大事です。
2「身だしなみ」について面接官が見ているポイント
- 面接の場で、きちんと「ビジネススーツ」を着ているか
- スーツの色は常識的なもの(紺・黒・グレーなど)であるか
- 男性の場合、ネクタイが曲がっていないか、ネクタイが汚れていたり、変なカラーでないか
- ワイシャツやブラウスは白であるか(白以外のカラーは推奨されない)
- ワイシャツやブラウスのそでやえりは、垢などで汚れていないか
- くつは汚れていないか、女性のくつはヒールが高すぎないか
- 指輪やネックレスのような、面接の場に不似合いなアクセサリーを身につけていないか
就活生の身だしなみには、
「ちゃんと社会常識を備えているか、いないか」「家庭の経済状況は良好そうか、そうでないか」「どれほど面接に真剣に臨んでいるか」「ファッションについて適正な感覚をもっているか、そうでないか」
などといった就活生の内面の情報がにじみ出ています。
面接官は就活生の身だしなみの各所に注目し、その人物が採用に足る人物かどうかを判定しています。
3「面接官との質疑応答」で面接官が見ているポイント
- 話すことの内容が理路整然としていて、主張に一貫性があるか
- 話すことのボリュームを無駄に膨らまそうとしていないか
- 「求職者が一方的に話しすぎ」あるいは「求職者が話さなすぎ」のように相手との会話のバランス能力が欠けていないか
- 「まず結論から最初に話す」「長ったらしく話さず、簡潔に答えを述べる」「会話の中に手を使ったジェスチャーを加えている」など、話の趣旨が伝わりやすくなる工夫をしているか
- 面接官の質問内容を正しく把握し、適切な返答をすることができているか
- 前にした会話で得られた情報を、次の会話内容に適切に反映させるフィードバック作業ができているか
- 面接官からの突拍子もない質問に対して、臨機応変に対応できるか
- 喋った言葉の聞き取りやすさ
- 面接官の言葉にきちんと相づちを打つなど、話相手と気持ちよく会話ができように配慮ができているか
- 話す口ぶりや視線から、「熱意」や「真剣さ」を感じられるか
- 話す態度が不快なものでないか
- 「面接という場での非常識な話題」を持ち出していないか
- 敬語・謙譲語・丁寧語など、社会人として適切な言葉遣いができているか
- 頭を使った会話中であっても、笑顔やほどほどの冗談を絶やさずにいられるか
- 志望している企業の業務内容や業界の動向について、きちんと把握できているか
- 「求職者が、過去に達成したエピソード」の内容から、求職者がどれほどの能力を持っていて、問題解決のための適切な方法を取っていたかの判定
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面接官達が「ぜひとも採用したい!」と感じる、代表的な人材
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「この人といっしょに仕事をしたい」と感じる人材
多くの面接官達が採用の決め手にしている判断基準は「この人といっしょに仕事をしたい、と求職者に対して感じる」というものです。
どのような要素が面接官に「いっしょに仕事をしたい」と感じさせるのかは、
- その求職者から誠実さをはっきりと感じ取った
- 人柄に温かみがあったり、人なつっこい態度
- 強い熱意を感じたので、入社後も会社を辞めたりせずに自分に付いてきてくれそうという予感
- その求職者が、面接官が働く職場に馴染んでいるイメージが実際にわいてくる
- 人手不足の現場にすぐにでも欲しい、即戦力となるスキルを持っている
- 有能そうなので、多少無茶な要求にもなんとか応えてくれそう
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「察する能力が優れている人材」
面接官が求職者に対して感じている疑問・不明瞭な点などを察し、面接官が口に出す前に自分から説明できたりするような、
察する能力が優れている人材は面接官達にとって非常に魅力的に映ります。
非常に高度なコミュニケーション能力を有していたり、頭の回転がかなり早いから上記のような芸当ができるわけであって、
どちらの能力でも面接官達はぜひとも欲しいと思っているからです。
「心身がタフだと感じる人材」
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会社での仕事は体力勝負という側面が大きいので、心身がタフだと感じさせる人材はぜひとも欲しい人材となります。
体育会系でがっしりとした身体つきであったり、過去に起きた困難を不屈の闘志で解決したエピソードなどがあると、
面接官達から強い好印象を抱かれます。
- 面接での態度が不快なものである
- やたらと態度が大きかったり、面接官を値踏みするような目つきや発言、など
- 自己中心的な主張・考え方・態度をしている
- 個性的過ぎたり我が強い性格をしているので、現場に混乱をもたらす危険性が高い
- 挨拶や敬語などのビジネスマナーの基本を守れていない
- 自分が一方的に話し続けるだけで、会話のキャッチボールが上手く出来ない
- バレバレの嘘をついている
- 志望動機や業界研究が明らかに適当であり、その企業を就職面接の練習用や滑り止め用に受けているのが伝わってくる
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