ブラック企業の新人研修にありがちなことを調査したので、分かったことを報告します。
「みんなの前で大声を出す訓練」
ブラック企業での新人研修の定番となっているのが「声出しの訓練」です。
- 「今後の、社員としての抱負」「社訓」「企業理念」などを暗記し、それを大勢の前で絶叫させられる
- 社外へ出て、公園のような衆人環視の中で声出しをさせられる企業もある
- 10メートルほど先に立っている先輩社員に向かって、数秒以内に正確に社訓を叫んで伝える
このように、まるで軍事訓練のように大声を出させるブラック企業研修はありふれています。
「ひたすら社長を崇拝させる」
社長・経営幹部を過度に崇拝させる研修も、ブラック企業にはよくあります。
- 社長の、過去の演説映像を見て、その演説の要約文を書かされる
- 「社長の言うことは絶対」のような趣旨の社訓を叫ばされる
ブラック企業は、社長のワンマン体制の企業が非常に多いようです。そのため、体制維持のために社長の偉大さ・素晴らしさを新人研修でたたき込もうとするブラック企業が後を絶ちません。
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その他、よくあるブラック企業研修
その他、よくあるブラック企業研修
- 駅前や交差点で、道行くサラリーマンと無理矢理名刺交換をする
- チームに分かれて、2メートルの深さの穴を掘らされる
- 毎日、5kmの走り込みをさせられる
- 実地訓練をかねて、電話営業・テレアポを実際にやらされ、その成果を競い合わされる
- 新入社員同士で、相手の性格のダメだしを延々と続ける
- 素手でトイレ掃除をさせられる。便器を磨くのに、スポンジ・ブラシを使用することは許されない
- 電車が停車駅でドアを開くと、社内へ乗り込んで、社名と自己紹介を大声で伝え、ドアが閉まる前に電車から下がることを繰り返す

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「ブラック企業研修」と「洗脳」の関係
ブラック企業の新人研修は「洗脳」と類似点が多々ある
- 山奥の研修施設のような、「外界とは隔離された空間」に閉じ込められる
- 長時間の徒歩移動のような行事で、新入社員をくたくたに疲れさせる
- 人前で大声を出させる・他人に自分の性格の欠点を言ってもらうなどの行為を繰り返すことで、既存の自分の価値観を破壊される
- 「疲れ切って、思考停止した頭」「もともと持っていた価値観が粉砕されて何も無くなった状態」という状況は、都合の良い教えを信じ込ませて洗脳するための最適条件
「ブラック企業研修」と「洗脳」は、その工程が驚くほどよく似ています。
そして、ブラック企業の新人研修は、「社畜になれる人材」と「我が強くて会社に反発する人材」を選別するための場でもあります。
上記のような異常な洗脳工程に、疑問を抱かずに盲従する社員は社畜に仕立て上げることができる。「こんな無意味なしごき、絶対おかしいだろ!」と反発する社員は勝手に自分から会社を辞めてくれる。
このように、社畜になれる社員と、なれない社員を、入社後できるだけ早い段階でふるいにかけ、社畜適性の無い人間には早めに辞めてもらうのが、ブラック企業の新人研修の目的の1つです。
ブラック企業経営者達が語る「新人の社畜化のコツ」
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取材に3年間をかけ、ブラック企業の社長達にインタビューし、新人を社畜に仕立て上げようとする共通の方法が浮かび上がってきた。
ブラック企業にとって使い勝手の良い社員
- 社畜の下地が整っているのは「大人しい・真面目・上からの命令には従う責任感がある人」
- たとえ大学が低偏差値でFランク大学卒でも、大人しくて真面目なら歓迎
社畜に仕立て上げるための方法
- 新入社員が、就業時間中に少しでも手持ちぶさたにしていたら、こっぴどく怒鳴りつけて社畜の刻印を焼き付ける
- 意図的に無理難題・できるはずがない量の仕事を振って、新人ができないでいると怒鳴る。
「仕事ができない自分でも、会社に置いてもらえる」という考えを抱かせて、新人は上司の命令に従うようになってしまう。 - 外食産業・建設・理容・美容などの業界では、新人が着る作業着を先輩のものとは区別することで、「自分は新人」であることを自覚させ、早く先輩と同じ服を着させてもらえるように煽る狙いがある
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