世界でもまれに見る存在である「ブラック企業」が、日本で生まれ続ける理由について調査したので分かったことを報告します。
日本で「ブラック企業」という存在が生まれる主な6つの理由
1.労働者達を使う、日本人の雇用者側に多数の問題があるから
- 雇用者が、労働者達の「誠意」「利他精神」を軽んじていて、それらをタダで企業側へ提供することが当然だと考えている
- 労働者達の「才能」「スキル」「特殊技術」を軽んじていて、その貴重さに応じた高額報酬を支払おうとしない
- 経営危機への対策は決まって「人件費の引き下げ」「各種のコストカット」ばかりであり、
「時間とお金をかけての先行投資」のような有効な手をほぼ打てない - 社内に新しいITシステムを導入して作業を効率化したり、
従業員の賃金を引き上げることで有能な人材を自社に引き留めることに、消極的態度を取る - 変化することへの抵抗感が強く、常に行動が鈍重なせいで、企業間の国際競争ですぐに劣勢になる
- 「現代の、世界でのニーズ」を読み間違えることを繰り返すせいで、企業の経営状況が悪化しやすい
日本企業の経営者が労働者をないがしろにしたり、経営センスに欠けているせいで経営状況が悪化して、
その企業がブラック企業化しているというパターンは非常に多いと考えられます。
2.日本では転職市場が未発達であり、労働者は今の企業に留まらざるを得ないから
日本は、欧米のように転職市場が発達している状態に至っておらず、
日本企業は新卒一括採用が主流・原則であり、
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転職先の選択肢が少なく、しかも転職をすれば多くの場合で年収や待遇がかなりグレードダウンしてしまいます。
その事情から、日本の労働者の多くは今現在勤めている企業から転職することができず、
このような状況に雇用者がつけこんで労働者を激務薄給で搾取し続けます。その状態が、日本企業がブラック企業化する、という現象を引き起こします。
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3.日本人が「根性論」「悲観主義」を好むせいで、ブラック企業が受け入れられがちだから
- 日本人は根性論や精神論を好む傾向が強くあり、辛い状況でも根性や精神力で乗り切るべきという発想になりやすい
- 日本人は悲観主義を持ちやすく、「ブラック企業で酷使されている状況」を持ち前の悲観主義によって
「やっぱり、こういう風に辛いのが当たり前なんだ」という具合に肯定しがち - さらには、「楽をすること」への精神的アレルギーを抱えている場合もかなり多い
日本人がもつ気質のせいで、ブラック企業で働くことやブラック企業が存在することを日本人が容認してしまう、
という側面があります。
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また、日本人がブラック企業をある程度容認し、ブラック企業で働き続けることでブラック企業が存続してしまい、いつまで経っても日本からブラック企業が無くならない、という事態をも引き起こします。
4.日本人は「権利意識」「労働に関する法律への理解&知識」が希薄だから
- 日本人は権利意識が希薄である場合が多く、「労働者の正当な権利」をあまり主張しない
- 日本人は労働基準法のような労働に関する法的知識にうとく、
現在の労働環境が法定基準を逸脱していても気づかないことが多く、さらに、不当な行為に対する訴訟を起こすことも避ける傾向が非常に強い
5.日本社会では仕事において「正確さ」「厳密さ」「誠意」を強く求められるから
- 時間通りであること
- 期限を必ず守ること
- 商品の個数・品質・耐久性などに少しの間違いも無いこと
- 店員によるサービスが懇切丁寧であること
日本では、仕事において正確さ・精密さ・間違いの無さが強く求められます。(海外では、ある程度ルーズでも大した問題にならない国も多いようです)
また、消費者からの、店員の接客態度への要求水準も非常に高いようです。
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このような、消費者・顧客・取引相手からの高度な要求を満たすために日本の会社員達は必死に働かざるを得なくなり、
その結果、日本の労働環境がブラック化することになります。
6.資本主義経済が加熱し、企業間競争が激化してきているから
昭和、平成、令和にかけて、だんだんと資本主義経済が過熱化し、日本の各企業が「より多く売り上げて、より多くの利益を得ること」に必死になるようになってきました。
利益を上げられない企業は他企業との競争に負けて倒産したり、大企業に吸収合併されてしまうので、
企業間での熾烈な競争のせいで社員達が激務状態へ追い込まれ、その企業がブラック企業化しています。
同様の現象が海外の先進国でも起こっています。ブラック企業が生まれていることは、日本だけではありません。
社会にブラック企業が存在することで生まれる5つの問題
5つの問題
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- ブラック企業(社員達を不当に酷使することで多大な利益を出している企業)が存在することで、他の健全な企業群も競争に負けないためにブラック企業化してしまう
- 労働者の国民がブラック企業で酷使されることで、国民の幸福度が大幅に低下する
- 日本の企業はブラック企業ばかりという事実は、これから企業就職する若者が社会に希望を持てなくなる大きな原因になる
- ブラック企業で低賃金で働かされると労働者の国民の所得額が減少し、
そのせいで国内の消費が大きく冷え込む - 「日本にはブラック企業が多すぎる」という理由から、有能な人材が海外へ流出してしまう
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