小説投稿サイト「小説家になろう」で公開されている小説群が、ネット上でひんぱんに批判される理由を調査したので分かったことを報告します。
ネット上でなろう小説が非常によく叩かれる、6つの理由
1「なろう小説には、物語展開や物語設定がワンパターンな小説が多すぎるから」
- 交通事故や過労によって死に、死んだことによって異世界へ転生する
- 主人公が、その世界の中で最強レベル
- 幸運によって手に入れたチート能力で無双する
- 異世界転生前の地球での知識・物資・社会での文化を活用して、異世界で無双する
- ヒロイン達によって構成されるハーレム
- 奴隷にされている女の子キャラを、その境遇から救い出して味方にする
- 乙女ゲームの悪役令嬢に転生してしまった主人公が、破滅エンドを回避するためにストーリー上であれこれとあがく
ワンパターンという欠点を抱えているということは、その欠点部分が多数の人達から批判されやすく小説が叩かれやすいことを意味しています。
2「なろう小説のところどころに、作りの粗さが目立つから」
- 小説の舞台世界が、どれもこれも中世ヨーロッパ的かつRPG的な世界
- RPGでの「ステータス」「レベル」「ジョブ(職業)」「スキル」「経験値」といったお約束要素を小説内に取り込みすぎていて、そのせいでなろう小説にオリジナリティーが全然感じられない
- 主人公が倫理的に問題がある行動を起こしたとしても、そのことをとがめる常識的な人物がいなかったり、主人公が周りのキャラクター達に賞賛されるだけ
- わき役キャラクター達が、主人公を賞賛するためのただの舞台装置に成り果てている
- なろう小説のストーリーそのものが、主人公が快勝したり周囲の人々にちやほやされるためのただの装置になってしまっている
これらが、なろう小説の作りの粗さの一例
以上のような作りの粗さのせいで、なろう小説は「ストーリーや作中設定や世界観が薄っぺらい」と酷評されることが多くなります。
3「なろう小説の作られ方に、問題がある場合が多いから」
- 作者が小説を書く際には、大作RPGの世界観や他の人気なろう小説を参考にして小説を書くことが非常に多いため、
二番煎じよりもはるかに悪い50番煎じや100番煎じのような「非常に薄い作品」ばかりが量産されることになる - 「小説家になろう」において、ランキング上位に名前を連ねていてウケている小説の内容をあからさまにパクった劣化コピーの小説が、短期間で大量に書かれる傾向がある
- 「読者にウケる、テンプレのストーリー・設定」を切り貼りしたり組み合わせを変えただけの即席小説が、公式サイト内で粗製乱造されている
なろう小説の作者達の執筆スタイルには複数の大きな問題があることが、各所で指摘されています。
作者達がネット上で叩かれることにともない、作者達が書いた作品もいっしょになって叩かれることが非常に多くなります。
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4「なろう小説の主人公の性格・行動・動機が、鼻につく場合がかなり多いから」
- 「この世界で成り上がりたい」「女の子キャラ達とイチャイチャしたい」などの、下心系の動機で動くことが多い
- 主人公に、「勇気」「覚悟」「博愛」「信念」などといった、創作物の主人公が持つべき精神的特徴が感じられない
- 「やれやれ。べつにそんなもの欲しくないんだけどな」「やれやれ。べつにそんなもの興味無いんだけどな」といった、読者の反感を買いやすい言動がよく目に付く
素行が悪いダメなキャラクターが、作中で他のキャラクター達に絶賛されていると、読者達は「なんでこんな奴が褒められまくるの?」と違和感や反感を覚えることが多くなります。
なろう小説では、「不快な性格・言動・動機で動いている主人公が、他のキャラクター達に賞賛されていること」がかなり多い傾向があり、
そのせいでなろう小説の主人公と、その主人公が動いている小説そのものが叩かれることが多くなります。
5「なろう小説のストーリーや物語設定に、あさましい欲望が透けて見えるから」
- チート能力を使って、その世界での圧倒的強者になりたい
- 苦しい努力・修行をしなくても、強大な能力を簡単に手にしたい
- 周りの人々からちやほやされたい
- 美少女達をはべらせてハーレムを形成したい
- 自身の強さ・有能さを、周りの人々に見せつけたい
- 失敗や挫折、ストレスを受けることを一切経ずに、トントン拍子で成功を収めたい
これらが、よく言われるなろう小説の内容に欲望が透けて見える例
なろう小説に非常によく見られる「過度の、願望充足型ストーリー」は、人を選びます。
人を選ぶということは、合わない人達には徹底的に合わないという意味であり、
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そのせいでなろう小説が叩かれやすくなっています。
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6「ネット上には物事を批判したい人が大勢いて、なろう小説がかっこうのターゲットになるから」
- ネット上には、社会問題や現在の流行物を叩いて、そのことで良い気分になりたい人達が大勢いる
- なろう小説は、小説家になろう公式サイトで無料で閲覧できてネットユーザーならば誰でも触れられるうえに、
本記事で解説しているように「批判される隙」を作品内に数多く抱えている
これらの事情から、ネット上においては、なろう小説はより一層バッシングされやすくなる
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