ウィザードリィ(Wizardry)という、1981年にアメリカで発売されたPC用RPGが、現代のゲームジャンルに与えた影響を解説します。
PC用ゲーム「ウィザードリィ」がゲームジャンルへ与えた影響
1「戦闘における「コマンド式バトル」という、RPGの戦闘の基礎を作った」
- 「物理攻撃」「魔法」「逃げる」「アイテム」といった行動の中からいずれかを選択し、それによって敵とのバトルを進めるというコマンド式バトルは、ウィザードリィが発祥
- ウィザードリィの流れをくむコマンド式バトルは、ウィザードリィ以降の2DRPGの基本システムとなり、
日本の「ドラゴンクエストシリーズ」「ファイナルファンタジーシリーズ」を筆頭にして数多くのRPGに採用されるようになった
- ウィザードリィの流れをくむコマンド式バトルは、ウィザードリィ以降の2DRPGの基本システムとなり、
- コマンド式バトル以外に、
「〇人一組で行動する、パーティー制」「キャラクターの職業において、特定の条件を満たすことで上級職へ転職できる」という現代RPGの基本システムは、ウィザードリィが初めてゲームに設けたもの
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本項目の具体例:ゲーム「ザ・ブラックオニキス」
日本で初めて発売されたPC用RPG(1984年発売)であり、ゲームシステムはウィザードリィのそれをより簡素にしたタイプ。
「RPGとは、こういうゲーム」だと日本人に初めて知らしめたゲームであり、
同時に、「ザ・ブラックオニキス」の元ネタになっているウィザードリィの影響力の大きさを象徴している。
2「ダンジョンRPG」というゲームジャンルを生み出し、定着させる
- 「ダンジョンに潜り、ダンジョンの最深部を目指す」というゲームスタイルが基本
- ひたすらダンジョンを攻略し続けるゲームジャンルであり、ゲームストーリー・キャラクターの個別の話はゼロに近い
- かなりシビアな難易度であり、他のRPGジャンルよりもひんぱんにゲームオーバーになる
- キャラクターの育成に力を入れたゲームジャンルであり、
「職業」「その職業で修得できるスキル」「キャラクターの種族」「キャラクターの性格」などを自由に選択して、プレイヤー好みのキャラクターを作ることができる- 上記のリストのような、ウィザードリィの特徴をそのまま継承した「ダンジョンRPG」というゲームジャンルが生まれ、現代でもダンジョンRPG作品が制作され続けている
本項目の具体例:ゲーム「世界樹の迷宮シリーズ」
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「ウィザードリィを現代の視点で作り直したら、どのようなゲームになるか」というコンセプトで制作された人気のダンジョンRPGシリーズ。
操作キャラクターの絵柄は可愛いものの、難易度の高さは平均的RPGのそれをはるかに上回る。
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