無職やニートが、資格取得のための勉強や公務員試験に合格するための勉強にハマってしまい、現実的な就職活動から逃避する現象の原因について調査したので分かったことを報告します。
無職やニートがこぞって資格勉強に逃げ込む4つの理由
1.とりあえず、嫌な就職を先送りにできるから
会社で社員として働くことに漠然とした恐怖感を抱いていたり、会社員=社畜という思い込みから就職を嫌悪している無職&ニートは多い。
自宅やファミレスなどで資格取得のための勉強をしていれば、嫌な就職を先送りにできるので好都合だ。
2.得意な勉強をしているだけでいいので安心できるから
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もちろん全員がそうであるわけではないが、資格勉強にハマる人は学生時代に勉強ができて、なおかつコミュ障や社会不適合者気質である場合が多い。
資格勉強は、自分の得意な勉強だけしていれば良い、自分のフィールドで活躍できる行動なので、安心感を抱いて抜け出せなくなる。
3.勉強をし続けて偉くなった気分になり自分に言い訳し続けられるから
問題集と向き合って知識を蓄えていくと、何だか偉くなったような気がしてくる。無職やニートである身分をごまかすうえでは、この偉くなったような気分というのはかなり有効だ。
4.待遇の良い職業に憧れるあまりに現実的な判断ができなくなっているから
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公務員や弁護士のような、安定していたり社会的地位が高い職業は憧れられることが多い。
そしてそういった特別な職業は資格取得や難関試験合格が必要である事もまた多いので、「とりあえず、何でも良いから手に職を付けておこう」という現実的判断ができない理想主義の人達を資格挑戦地獄へ誘い込む大きな原因となっている。
資格浪人になりやすい最大の原因は「慣れた勉強だけでOKだから」
公務員試験・司法試験・難関資格・医学部再受験のような、受験勉強・資格勉強を長年続けてしまう状態の「資格浪人」に逃げ込みやすい原因は、「面接や、実際の就労をしなくても、自宅やファミレスで勉強だけをし続けているだけでいいから」。
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高校もしくは大学卒業までは、教科書とノート相手に勉強だけしていれば良かったので、多くの人が勉強に慣れきっていて、その状況から環境ががらりと変わる就職活動時に、変化に拒絶反応を起こす人達が一定数でてくる。
企業面接で面接官に根掘り葉掘り聞かれることや、職場での人間関係に不安を覚える人達が、その本心を「将来、より良い待遇の職に就くための先行投資の時間だ」という表向きの理由で覆い隠して、現実的な就職を先延ばしにしているというケースが非常に多い。露骨な言い方をすると、「社会不適合者達の現実逃避先が、資格浪人」という実態がある。
問題視されやすい種類の資格浪人
公務員試験浪人
民間企業とは一線を画す公職というステータスや、安定的雇用・有休の取得のしやすさといった福利厚生に魅せられて、学校卒業後に公務員試験受験を何年も続けてしまう。
筆記試験の科目が多くて難しく、さらに面接は、社会人経験者達と同列で戦わなければならないので合格はかなり難しい。特に、社会の荒波にもまれ続けた銀行退職組が公務員試験に続々と押し寄せるので、一度も就業経験が無い人達が彼らと戦って勝つのは至難と思われる。
司法試験浪人
昔から難関試験の代名詞とされてきた司法試験に挑戦し続け、いつまで経っても合格できずに年をとってどうにもならなくなってしまう。司法試験は、受験するだけでも法科大学院課程修了といった年単位の準備期間と多額のお金が必要であり、試験の構造的に一度手を出したら抜け出しにくい。
近年では弁護士が増えすぎて、仮に司法試験に合格したとしても仕事にありつけない「名ばかり弁護士」が増えていることが問題視されている。
医学部医学科再受験
医師の高年収・高ステータスに魅せられて、主に国立大学の医学部医学科を受験し続けて人生が詰んでしまうパターン。多くの人が経験した大学受験を再びやれば良い、という安心感から医学部医学科再受験に突っ込んで行ってしまう人は多い。
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医学部医学科の再受験で成功するのは、そのほとんどが現役時に旧帝大理系学部に合格できていた人達のみ。基礎力がほとんど完成していて、あとちょっとだけ能力を引き上げれば医学科合格に届くという人に限定される。現役時に旧帝大学に届かなかった人は無謀。
多くの場合で、資格浪人は稼ぐというゴールを遠ざけるだけ
仕事に就く理由は多くの場合、「お金」を目的にする。「医師になって病気の人々を救いたい」「弁護士になってみんなを法律の力で守ってあげたい」「公務員になって国と国民に貢献したい」などの特別な願望が無い場合、お金を稼ぐだけならべつにその職業にこだわらなくても、どの仕事でもかまわない、ということになる。
しかし、資格浪人という状況は、お金を稼ぐというゴールを自ら遠ざけて、決断と経済的自立を何年も先延ばしにしていることが多い。
多くの資格浪人が困っている「お金が無い…生活が成り立たない…」という問題は、転職サイトを使って就職するなりアルバイトなりをすればすぐに解決する。
家を出て歩いて10分の距離にあるゴールに直進せず、ゴールからずれた場所を何年も迷走しているのが資格浪人の実態、と考えることもできる。
資格浪人の最も辛いところは「人生の停滞感」
同世代で会社就職や自営業をしている人達は、仕事を続けて、着々とキャリアを積んで出世したり貯金額を増やし続けている。
しかし、資格浪人にはそのような「人生が順調に進んでいる感覚」が無い。人生に転機をもたらしてくれる試験の日以外は、ひたすら自宅にこもったり喫茶店やファミレスで勉強を続けなければならない。
そして、そのような生活を続けていても、合格して目的達成できるという保証は無い。受験の年齢制限に達して受験自体が不可能になるかもしれないし、ある日気力が尽きて資格浪人生活が続けられなくなることもあり得る。
資格浪人の生活で辛いのは、人生が前に進んでいない「停滞感」が常に意識に影を差していることが最も大きい。

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