夏と年末の冬の、年2回開催される同人誌販売イベント「コミックマーケット」。
そして、主にコミックマーケットで同人誌を売る側の人を指す「同人作家」。
同人作家の活動内容について調査したので、分かったことを報告します。
同人活動は多種多様なジャンルに分かれる
- 漫画創作
- 小説創作
- 作曲
- アニメーションや特撮のような映像制作
- ゲーム制作
- 既存の作品に対する評論
- フィギュアや小物入れなどの制作と販売
- コスプレ などなど
- (上記の同人には、「版権物の二次創作」または「オリジナル」の2パターンがある)
同人作家が活動する場
コミックマーケット
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コミックマーケットは世界最大の同人誌即売イベント。同人誌だけでなく、同人音楽CDを販売したり、コスプレをしたりと、同人活動をしている人達の最大の活動の場です。
また、コミックマーケットの他にも同人誌の販売イベントは各地でひんぱんに開催されています。
インターネットのWebサイト
自分の手でブログを開設してそこで作品を公開したり、「小説家になろう」のような小説投稿サイト・「Pixiv」のようなイラストSNSなどのような場で自身の作品を公開します。
仲間内で開催するイベント
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同人仲間と集まり、互いの作品を発表し合います。
同人ショップで委託販売
同人誌や同人ゲームを取り扱うタイプの販売店に、自身の作品の販売を委託します。
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また、最近では同人誌の電子データを販売するダウンロードサイトへ委託する方法もメジャーになってきています。
同人作家とコミックマーケットの関係性
世界最大の同人誌即売イベントであるコミックマーケットへ参加するのは、少し敷居が高いのが事実です。
- コミケで売るための「売り物になるレベルの同人誌やゲームなど」を完成させなくてはならない
- たとえば同人誌の場合は印刷所へ依頼して大量に刷ってもらうなど、お金も依頼の手間もかかる
- コミケにサークル参加するためには、事前にサークル参加用の申込をしなくてはならない
- 参加申込は、見本誌として提出する本の審査と抽選によって、申し込んだサークルの50-70%程度が当選し、残りは落選するので、サークル参加するには運の要素もある
- サークル参加費として9100円程度が必要になる
コミケにサークル参加するのは、たしかにちょっと敷居が高いのですが、自分の作った同人誌やグッズが最も売れる場と言えば、コミックマーケットがだんとつで一番。
同人誌を買い集めるのが好きな人が最も集まるのもコミックマーケットなので、自分の同人誌を買ってくれた人からその場で感想・応援メッセージをもらえたり、ファンになってもらえるチャンスも大です。
同人作家を続けていくなら、一度はコミックマーケットへ参加してみるのも良いでしょう。
同人サークルが日本を揺るがす大人物を生み出すことも
奈須きのこで知られる「TYPE-MOON」
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原稿用紙5000枚分以上のシナリオ・ゲーム内CG500枚分以上という異常な容量と質の高さで大きな話題を呼んだ長編ノベルゲーム「月姫」は、同人サークル「TYPE-MOON」によって作成されました。
同人界での月姫の大ヒット後、TYPE-MOONは法人化し、商業ノベルゲームのFateシリーズがまたまた大ヒットしました。
ZUNで知られる「上海アリス幻樂団」
神社・神・妖怪・西洋の怪物などをモチーフにした登場人物と世界観のシューティングゲームは、シリーズを総括して「東方Project」と呼ばれます。サークル名は「上海アリス幻樂団」。
東方Projectのゲームプログラミング・キャラクターの絵の作製・シナリオの執筆・BGMの作曲などは、その全てが「ZUN」というペンネームの人物がたった一人で担っています。
東方Projectの魅力的な世界観やキャラクター達は、ファン達が次々と二次創作をするほどであり、東方Projectのおかげで同人界が活気づいたほどの貢献度と影響力があります。
竜騎士07で知られる「07th Expansion」
竜騎士07の脚本である「ひぐらしのなく頃に」というノベルゲームは、オリジナル同人作品としては異例の大ヒットを遂げました。
地方の雛見沢村で起こる連続怪死事件の全容が、ノベルゲームの「鬼隠し編」「綿流し編」といった各章へと分割されて、コミックマーケット62から70までの間に1つずつ発売されました。
難解な事件内容なのでネット上で考察合戦が起こり、大きな話題を呼んで、「ひぐらしのなく頃に」はアニメ化や一般ゲーム化もなされました。
同人活動をやるうえで覚悟しておくべきこと
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- 同人作品の販売のみで生計を立てることはほぼ不可能
- 儲けることを目的に活動するより、同人活動を楽しむことのみを目的に活動した方が精神衛生に良い
- 版権物の二次創作作品は売れやすいが、完全オリジナルの作品はかなり売れにくい
- 売れたいのなら、努力によってその作品のレベルを上げていくことが重要なのはもちろんのこと、SNSやブログでの告知&ファンとの交流は必須
- ファンから感想をもらったり差し入れをもらえる同人作家はわずかなので、承認欲求を目的にして同人活動を続けていても報われないことが多い
- 「漫画」のような集客性の高い媒体で話を描くと、クレーマー気質の人に目を付けられる確率が上がるため、「○○(キャラ名)はこんなこと絶対に言いません・しません!!」というクレームが入ってくることが多い。文字がメインの小説・批評文などでは集客性が低いのでこのような事態は起こりづらい。
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