以前の時代と比べ、令和の現代のネット世界が非常に荒れている理由について調査したので分かったことを報告します。
令和のネット世界が殺伐としている5つの理由
1「現実世界において、みんなストレスや鬱憤が溜まりすぎているから」
- 日本で少子高齢化が進行し、日本の国力の衰退が危ぶまれていること
- 日本でも格差社会化が進行し始め、非常に幸福な人達と、不幸な人達とが二極化してきている
- 若者の多くが派遣社員や契約社員などの非正規雇用者にならざるを得ない状況となり、若者の収入額が低くなってしまっている
ネット世界ではない現実世界での状況が、昭和や平成の時代の状況よりもかなり悪化してしまっているため、
そのことを受けて溜まったストレスや鬱憤が、ネット世界でのユーザー達の殺伐とした言動に反映されていると考えられます。
2「ネットを、ストレス解消用の道具として利用し始める人が増えたから」
- 他のユーザーにマウントを取る(自慢したり、相手が無知であることを非難したり、人格否定をすることなど)ことで、ストレスを解消する
- 芸能人や政治家やスポーツ選手や、その他の業界の著名人達の言動を叩くことで、ストレスを解消する
- 問題行動を起こしてしまったSNSユーザーに対し、正義という大義名分のもとに集団でアカウントを大炎上させたり警察機関へ通報する
現実世界でのストレスや鬱憤のせいでネット上での言動が荒っぽくなってしまう人達とは別に、
意識的に著名人や社会問題を叩いて、ストレスを解消したり自尊心を保とうとする人達も現代では決して少なくありません。
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3「自己の人生の目的を、ネット上での活動に見出す人が増えているから」
- ネット上での右翼活動あるいは左翼活動
- ネット上でのフェミニズム活動
- ネット上での、LGBTの権利や理解を訴える活動
- ネット上での、他者の不道徳な行為や考え方を糾弾する活動
- ネット上での、自身が精通している趣味分野について間違った事や不用意な事を言っている人達に攻撃を仕掛ける活動
- ポリティカル・コレクトネス(略してポリコレ、直訳すると「政治的正しさ」)を世間に浸透させ、差別的表現や偏見を是正しようとするネット上での活動
- SNS上で目立つことで、承認欲求・自己顕示欲を満たす活動
などが例
上記のようなネット上での活動では、どうしても
「自己の考え方や権利を声高に主張し、他の人達に注意したり反論する」
という行為が多くなります。
ネットで活動をする人達と、その人達の主張に異を唱えるネットユーザー達という構図のせいで、ネット世界はぎすぎすした雰囲気を帯びることが多くなっていきます。
4「ネットでのコミュニケーションに新鮮味が無くなり、ネットが喧嘩用ツールになってしまったから」
ネットの便利さと、遠隔地の相手とオンラインでスムーズにコミュニケーションが取れる斬新さに、多くのユーザー達が感心していた。
生まれた時からネットのインフラが整っているので、ネットは珍しくもないし、特別にありがたいとも感じない。
インターネットを特別視しなくなった若い世代は、ネット越しに相手と慎重かつ丁寧にコミュニケーションを取ることよりも、
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「自分の名前も住所も隠した状態のまま、遠くの相手をいいように煽ることができるツール」としてネットを利用することが増えてくる、と考えられます。
5「現代の若者の感性が、ネット上で意見衝突を発生させやすいから」
- 権利意識が肥大化している
- 自意識が過剰気味であり、自分が言いたいことはネット上でずけずけと言うが、
それに対して、
他人からの自分へ向けた悪口や欠点の指摘は我慢ならない - 「自分が思うこと・自分が考えること」にばかり意識が向いているせいで、
「自分の発言内容が、相手の気分を害したり心を傷つける可能性」にほとんど意識が向いていない - 長文コメントを最後まで辛抱強く読んだり、文脈から書き手の意図を慎重にくみ取ることが苦手で、
文中での特定の語句・単語に反応して脊髄反射的に書き手を叩くことが珍しくない
などが、ネット上での意見衝突につながりやすい若者の感性
日本でのネット世界が、罵詈雑言だらけになった大きな原因
以下は、有名なアニメ監督の押井守氏による、記事『「優秀な中間管理職」が壊れていく必然』でのコメントです。
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「日本では最下層の人間が全部ネットにぶら下がってる。これが日本の特殊事情だ」って(笑)。
だからネットが罵詈雑言の世界になっちゃう。恨みつらみばかりで人間性下劣な世界。
こんなにひどいネット世界は日本だけだって。
中国だろうがヨーロッパだろうがアメリカだろうが、ネットでこれだけ聞くに耐えない 言葉が氾濫してる世界は他にないんだって。
なんでかというと、日本は最下層でもみんな、パソコンや携帯を持てるから。
…なまじインフラが整備されてるから、他の国だとネットにアクセスできないような最下層の人たちが 全部ネットにぶら下がっちゃった。
で、全体のネットの文化程度を全部引き下げてるというさ(笑)。
日経ビジネスオンライン: 2012年11月5日 『「優秀な中間管理職」が壊れていく必然』が出典
上記の重大なコメントの正しさを裏付ける、ネット上での定説
1990年代後半~2000年代前半まで
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PCを使ってインターネットを利用することが圧倒的主流であり、ある程度のPCスキルやネットワーク接続についての理解がある知識人しかネットを活用できなかったため、ネット上での文化は品位が保たれていた、
とよく言われる。
2000年代後半~現在まで
2008年に日本でも初めてiPhoneが発売されたことをきっかけに、日本人の多くがスマートフォンを購入してネットを閲覧したりネット記事にコメントできるようになった。
2010年代に入ってから、急速にネット文化が荒れるようになった、
とよく言われる。
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