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コウモリが西洋文化で不吉・縁起が悪い動物とされている理由

 

西洋文化で「コウモリ」が不吉・縁起が悪い動物とされている理由を解説します。

 

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西洋文化でコウモリが不吉な動物とされる、主な理由

1「コウモリの独特の生態が、人々に不吉なイメージを抱かせる」

  • 夜行性であり、「夜の生き物」というイメージが強くある
  • コウモリの飛び方が「不規則に宙を飛ぶ」というものであり、視覚的に不気味な印象を受ける
  • 「木の枝などに、逆さになって留まること」が気味が悪く感じられる




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2「コウモリは多くのウイルス・病原菌を保有しているため、非常に危険」

コウモリの身体の仕組みが、ウイルス・病原菌を溜め込みやすいものになっている
  • コウモリは原始的な遺伝構成をもつ動物であり、哺乳類の多くがコウモリと共通した遺伝構造をもっているため、コウモリが感染しているウイルス・病原菌は哺乳類の多くが感染してしまう
  • コウモリは免疫力が高い種が多く、そのせいで危険度が高いウイルス・病原菌に感染しても死なずに生きながらえてしまう
    • この2つの事情により、コウモリは危険な自然宿主として機能しており、コウモリに直接触れることは非常に危険

 

 

コウモリの生態・行動スタイルもウイルス・病原菌のまん延を引き起こしやすい
  • 不潔な「洞窟」「木の洞(ほら)」に集団で生活することから、ウイルス・病原菌を仲間達で共有しやすくなる
  • 長距離を飛翔する種のコウモリも多く、そのせいで高範囲にウイルス・病原菌をばらまく

 

 

 

 

3「映画「魔人ドラキュラ」の設定で、コウモリ=吸血動物というイメージが固定された」

  • 映画「魔人ドラキュラ」(1931年上映)で、作中の吸血鬼が「コウモリに変身ができる」という設定があった
    • 原作となったブラム・ストーカーの小説「ドラキュラ」では上記の設定は無いものの、
      映画という社会的影響力が大きいメディアでドラキュラのイメージが公布されたため、
      コウモリ=吸血動物という不吉なイメージが固定された





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上記の理由・事情により、

西洋ではコウモリ=「悪魔の使い」「不潔・不浄な生き物」「吸血鬼」という悪いイメージが固定されています。

 

 

中国においては、
・中国語での蝙蝠(biànfú)の発音が、变福(biànfú、”福に変わる”という意味の言葉)と同じ発音であり、しかも蝠と福の漢字の見た目も似ていること
・コウモリが逆さになって留まる習性が、「福が、自分の元へ向かって空から降ってくる」を想起させる
これらの事情により、縁起物として扱われ、アクセサリーや建物の彫り物にコウモリの姿が用いられることが多くあります。

 

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